27日のアイスリボン横浜大会。第2試合には櫻井裕子と柳川澄樺の“ヤナギサクラ”が登場。2ヶ月半ぶりのタッグですが、ここまで11戦8勝の高勝率で柳川の正パートナーの神姫楽ミサがアイスリボンでは氏の神姫楽ミサとタッグベルトを狙いたいと宣言している今ある意味リボンタッグに最も近い位置にいるタッグチームと言えると思います。

 

そのヤナギサクラと対戦するのはYappyとBettyBoaの外国人2人。最近Yappyが好調な中で地下プロレス王者のBoaがどう闘うかが注目された試合ではあったのですが、ヤナギサクラの結束に苦しむ事になりました。

 

◆第2試合 タッグマッチ 15分1本勝負
○櫻井裕子&柳川澄樺(11分3秒 胴締めドラゴンスリーパー)Yappy&Betty Boa×

 

 

Boaはこの日はスネークムーブはなくスタンディングのみのポージング。あれはBoaのイメージとしてはポイントだったと思うのですけどね。時間の余裕がなかったのでしょうか。

 

 

時間に余裕がなかったと言えばヤナギサクラは柳川の入場曲で入ってきたもののアウフグースパフォーマンスがありませんでした。しかもヤナギサクラとしてのポージングもなし。運営サイドにはもっと余裕を持った演出を行ってほしいですね。

 

 

柳川とBoaが先発して始まった試合。暫くはリストの取り合いが続く展開。それを打破するようにBoaが攻め込もうとするも、柳川はこれを交わすと櫻井を呼び込み合体ビックブーツへ。こうなると柳川のペースとなり串刺しバックエルボーからコーナーでの首4の字と自身よりも長身のBoaに一歩も惹かない攻撃を見せていきます。

 

 

 

柳川はネックブリーカードロップから変形のサーフボードに。しかしYappyがカットに入るとBoaと共にヤナギサクラをハンギングスリーパーに捕らえていくとBoaは柳川をマットに叩きつけるとYappyに交代。ヒップアタック、旋回式プレスを攻め立てたYappyは柳川の蹴り足をキャッチすると膝十字固めへ。しかしロープエスケープされた後のブロンコバスターは柳川が避けてかかと落としを浴びせていきます。それでもカツどんで柳川をマットに叩きつけたYappyに対して柳川はバックスピンキックからダブルニーを放ち櫻井に交代していきます。

 

 

激しいタックル合戦を繰り広げる櫻井とYappy。これに打ち勝ったYappyはブロンコバスターを決めるとギロチンドロップを投下。更にドラゴンスリーパーを決めますがこれは櫻井の持ち技でもありすぐに切り返されてしまいます。しかしブレーンバスター狙いは柳川を呼び込んでも80kgオーバーのYappy相手には厳しく逆にダブルラリアットを喰らいますが、柳川がアシストしてバックアタック。しかしYappyもアックスボンバーで櫻井を倒しカヴァーを返されるとBoaに交代。すぐさま串刺しトレインからビクトル投げをBoaが放っていきます。

 

 

櫻井がコブラツイストを決めるもYappyがカット。ならばとロープ際に追い込みランニングニーを放っていくヤナギサクラの2人。しかし櫻井のブレーンバスター狙いをDDTで切り返したBoa。Yappyがウエイストランドでアシストするとジャンピングプレスを放っていったBoaでしたが、柳川がカットに入ると合体ブレーンバスターで180cmのBoaを投げ飛ばしていきます。

 

 

カヴァーを返された櫻井は胴絞めドラゴンスリーパーへ。ガッツリ絞め上げると地下プロレスの王者もギブアップせざるを得ませんでした。

 

 

この試合もタッグワークの差が勝敗を分けましたね。試合間隔は空いたとは言うものの櫻井と柳川にお互いの信頼感が半端ないものがあるので、それが良い相乗効果を生んでいるように思えます。一方でYappyとBoaは急造タッグの脆さも出していたように思えました。連携プレイも出しましたが、ヤナギサクラには及ばなかったです。しかもグラウンド勝負の地下プロレスの女王相手にギブアップを奪った櫻井は結構自信がついたと思います。

 

 

これで9勝目を上げたヤナギサクラ。勝率7割5分は結構な高確率ですし、今回高身長のBoaと体格のあるYappy相手となると現リボンタッグ王者のむこまこを彷彿させるものがありトライアルマッチの趣きもあったと思います。それを思えば十分挑戦資格は得られたと想うのですが…メインイベントの後の流れで乗り込んでいく事が出来ず。ある意味(特に櫻井の)スケジュールを合わせるのが難しいのかもというのもあるのでしょう。チャンスの順番はそう簡単に巡ってくるものではありません。なるべくタイミングを合わせて早期にそのチャンスを掴み取ってほしいものです。