先月23日に行われたアイスリボン後楽園ホール大会。メインのICE✕∞戦を制したYuuRIがマイクを持つと「私が、ICE×∞チャンピオンの、アイスリボンのスーパーヒーロー、YuuRIだー!」と叫びます。

 

 

そして対戦相手の星ハム子と向き合うと「ハム子さん、今回、ハム子さんだったから、自分のこれまでの、こんだけ出来たのも、ハム子さんのおかげです。本当にありがとうございました!」と一礼し「今度は、自分が、堂々と、チャンピオンとして、いつでも挑戦、受けて立ちます!約束です!」と話すとハム子と握手を交わしました。ハム子はそのまま退場しましたが、まさに『敗軍の将、兵を語らず』と言った心境だったのでしょうか。それとも団体のベルトを流出させた思いが強かったから涙を見せたくなかったのかも知れません。

 

 

残ったYuuRIは「チャンピオンになったから!たくさんたくさん防衛戦がしたい!」と言うと「次の、挑戦者、指名します。海乃!」と海乃月雫を呼び出します。実は今回書き記していませんが、前日の道場マッチでハム子のアシストがあったとはいえYuuRIは海乃のドラゴンスプラッシュで完璧に3カウントを取られています。これがなければ他の選手が指名されていたかも知れません。実際リーグ戦に参加しなかった所属選手もいますし、リーグ戦初戦の咲蘭はアクシデントで不完全燃焼な終わり方でしたからね。

 

 

海乃はリングに上がると「はい。私に挑戦しろって?だ~か~ら、ベルトに興味ないっつってんじゃん」と持論を前置きした上で「まあでも、去年色々ありましたよねYuuRIさんと。解りました。いいですよ。挑戦してあげます。まあ、やるからには、それもらうけど。今年は、マイクじゃなくて、試合で話題になりましょう。」と要求を受諾。多団体時代でベルト乱立からベルトの価値を訴え、昨年YuuRIが王者になった時にはベルトで殴打して反則負けになり、YuuRIが「何を考えているのか解らない」と語った海乃ですが、前日の道場マッチで藤本つかさと対戦した事、その藤本が直前の試合で負傷してしまった事が気持ちに変化をもたらしたのかも知れません。

 

 

ただこの時点でいつタイトルマッチを行うかの具体的な日程は示されませんでした。後日セミファイナルのバックステージで真白優希がメインの勝者にトライアングルリボンへの挑戦を要求していた事が判明。YuuRIがSNSで受諾して14日の新木場大会でタイトルマッチを行う事が決まりました(もう一人の挑戦者については後日詳しく)。アイスリボンの通常興行はその後27日の横浜産貿ホール、8月17日の川口SKIPシティとありますが、横浜はYuuRIが自団体の興行があり出場不可ですし川口は翌週に後楽園ホール大会があるのでシングルの最高峰の闘いは無理。となると8月24日・次の後楽園ホール大会が有力で海乃も恐らくそうなりそうだとの見通しを話していました。海乃はベルト奪取したら藤本と防衛戦をやりたいようですけど、この日で再び休業に入る予定の藤本です。果たして海乃の思いは完遂させる事が出来るのでしょうか。

 

 

2人は握手を交わしますが、そのままYuuRIが海乃を突き飛ばしていきます。この辺り既に心理戦になっているようです。

 

 

YuuRIの掛け声で握手回りに移行しますが、その間ずっとYuuRIは記念撮影に。『おめでとう、毎日が記念be→』のフルコーラスの間ずっと様々なポーズを取って記念撮影に応じていた選手は初めてではないでしょうか。以前安納サオリが王者になった時に何パターンものポーズを作っていましたが、大会終了後でしたから握手回りの間ずっとというのは記憶がありません。それだけ気持ちが溢れていたのでしょうね。

 

 

参戦選手がリングに戻ってくると海乃がマイクを持ち「ちょっと一個だけお時間もらいまーす。紹介したい人が居まーす!自己紹介どうぞ」と一人呼び込みます。飛び込んできた子は「アイスリボンの練習生になりましたきらりです。」と自己紹介すると「憧れのこのリングで早く試合が出来るようにがんばりますので応援よろしくお願いします」と挨拶を行い四方に一礼します。

 

 

そんなきらりに対してMIOがコーチとして「きらりちゃんの、早くデビューがしたいというお言葉を受けまして、コーチとして発表させて頂きます。」と言うと「きらりちゃんはプロサー生としてやっていたので、実力はもうすでにございます。というわけであなたのデビューは、7月14日、新木場1stRINGで行います。誰が対戦相手になるかは乞うご期待ということで、7月14日まで、みっちり色んなこと教えるからね。もう泣きそうなの?じゃあこれもって、チケット買ってくださいって言ってください」とデビューを決めてチケットアピールを促します。

 

 

半泣きでチケットを買ってくれるようアピールするきらり。大観衆の前でのアピールは良い経験になったでしょう。問題はデビュー戦の相手ですが、その後の流れもあり、上の選手は難しく場合によっては多団体の選手になるかも知れません。もっともアイスリボンの場合、咲蘭やしのせ愛梨紗もそうでしたからその辺りは柔軟な形を取ると思われます。

 

 

退場していったきらりに「頑張ってね」と声を掛けたYuuRIが再びマイクを握るとはい、もう一度言います!私が、ICE×∞チャンピオンの!アイスリボンのスーパーヒーロー!YuuRIだ~!」と叫ぶと円陣を作り「私が、プロレスでハッピーと言いましたら皆さん、アイスリボンと言ってください!」と締めのコールを発しました。

 

 

旗揚げ18周年の記念大会となった今回のアイスリボン後楽園ホール大会。タイトルマッチだけでなくアンダーカードもこの先を見据えた闘いが見られ、観客の多さもあり満足度は高かったです。ただIWGP女子選手権の絡みで訪れた観客も大勢いたのも事実。藤本の負傷の状況は今日以降に判明しますが、YuuRIと海乃のタイトルマッチがメインとなると相当早期に確定してアピールしないと次回の後楽園ホールは厳しい結果も予想されます。如何にこの2ヶ月で訴求していくか?そして今回のような形の仕掛けがあるかに期待したいです。

 

 

この大会のタイトルは『雨のちリボン』。この大会のエンディングには必ずゆずの『雨のち晴レルヤ』が流れます。その中でYuuRIとハム子が抱擁。これもアイスリボンらしい良い光景だったと思いました。