先々週の土曜日。8日に行われたアイスリボン道場マッチ。第3試合にはICE✕∞王者決定リーグ戦のAブロックの大一番、藤本つかさと弓李の対戦が組まれました。ここまで1勝1引き分けで3戦目の藤本。2勝1引き分けで最終戦を迎えた弓李。弓李が勝ち上がる為には最低でもこの試合引き分け以上が求められます。これまで一度も藤本に勝ったことのない弓李がどんな闘いを挑むのかに注目していましたが、翌日の星ハム子戦を控えた藤本が予想外の仕掛けを出してくるとは想定外でしたね。

 

◆第3試合 ICE×∞王者決定リーグ Aブロック公式戦 10分1本勝負
○藤本つかさ(7分41秒 ハムロール)弓李×

 

 

今回は弓李のコール時のポンチョがめくれ上がったところも併せてアップします。もっとこの姿を拡散させたいのですけど…。アイスリボンに木村響子さん・花さん親子の思いを継いだ選手がいるんだよという事をもっと知ってほしいです。

 

 

弓李が木村響子さんから受け継いだポンチョなら、こちらは豊田真奈美さんから受け継いだガウンを着てリングインした藤本。こういう流れが多いのがアイスリボンの特徴だったりしたのですが、星いぶきが志田光からガウンを贈られたのが最後かな。一つの要因に他団体参戦が減ってベテラン選手に揉まれる機会が減ったのも大きいと思います。たまたま先週の日曜日は他団体への参戦が目立ちましたけど、キャリア差があるカードではありませんでした。もっと他団体でアイスの若手が揉まれる事でリスペクトが生まれる状況を作ってほしいと願うばかりです。

 

 

ゴングが鳴ると同時に弓李がドロップキックを放ちますが、藤本はこれを避けて丸め込みの応酬に。弓李は低空ドロップキックからダブルニークラッシャーを決めますが、サソリ固めを避けた藤本はダブルチョップからヘアホイップに。更にサッカーボールキックを連発させますが、弓李は蹴り足を掴んでアンクルホールドに持っていきます。

 

 

これを反転して逃れた藤本は膝十字固めからフェイスロックへ。更に極楽固めに移行してギブアップを迫りますが、弓李は反転して腕サソリを狙いますが、堪えた藤本がドロップキックで弾き飛ばすとミサイルキックからクラウチング式串刺しドロップキックを放ちますが、弓李はこれを避けるとコーナーの鉄柱で股裂き攻撃。リングに戻るとニークラッシャーを連発するとネックブリーカードロップからストレッチマフラーへ。

 

 

藤本がロープエスケープするとダイビングボディアタックを放つ弓李。足4の字に持っていくとブリッジでギブアップを迫りますが、藤本はこれを堪えると走り込んだ弓李にビーナスクラッチ。カヴァーを返した弓李がバックに回るとカサドーラを狙った藤本でしたが、弓李はこれを交わすとPKの蹴り足を掴んでストレッチマフラーに。ロープに逃れようとした藤本の腕を掴み恐らく並のレスラーならギブアップしてもおかしくない場面でしたが、藤本は必死に耐えてロープへ。

 

 

ブロックバスター狙いの弓李に藤本は延髄切りで切り返すと弓李はコードブレイカーで応戦。フィッシャーマンスープレックスホールドはカウント2で返されると変形のアキレス腱固めに。しかし藤本は弓李を首固めで丸め込むと意表を突いたハムロールで3カウント奪取。藤本が勝ち点5として翌日の星ハム子との一戦に決勝進出を賭けると同時に弓李の進出の夢を砕きました。

 

 

 

 

 

藤本が残り2戦、弓李が残り1戦で迎えた試合。もし藤本の試合順がハム子と逆だったら違った結果になったかも知れません。ある意味スケジュールのアヤが勝敗を分けたように思えた試合内容でした。それ位攻め込んでいた弓李でしたが、よもやのハムロールには対処出来なかったようです。子育てしながら試合をしている2人ですが、参戦計画の差が今回の形になったようです。それだけに弓李とすれば勿体無い敗けだったようにも思えました。逆に言えば藤本は翌日のハム子との闘いに向けた秘策での勝利でしたからその大一番何が何でも勝ちたかったと思います。結果は既に書いたようにハム子が更に秘策を出して勝利した訳ですけど、ならば改めて別の形でこの3人それぞれのシングルは見てみたいと思いました。弓李がハム子に勝ち、藤本が弓李に勝ち、ハム子が藤本に勝ったという図式だとこのままでは終われないでしょうからね。ハム子・藤本それぞれベルトを奪取したら弓李が挑戦していくような展開も望みたいと思わせましたし、この試合自体後輩達が参考になるような場面が多かったので是非映像を見直しておいてほしいと思えた試合でした。