話をアイスリボン川口大会の前日に戻します。8日の土曜日にはアイスリボン道場マッチが行われました。

 

 

通常興行の前日でしたけど、55人と観客動員は前週よりも微増。決して満足のいく数字ではありませんけど、やはりリーグ戦が佳境に入っている事と紫雷美央限定復帰というのも影響があったように思えます。

 

 

前回は母親の他団体参戦に帯同して帰省していた星いぶきが戻ってきて前説を担当。この日の声出しはやはりMIOレフェリーが選手として参戦することもあり「美央~!」との事。流石に50人を超えると声の大きさも違っていきます。あわよくばこの倍はそう遠くない時期になってほしいのですが…。

 

 

入場式。各参戦選手が意気込みを語りますがやはり美央の参戦というのがインパクトがあったようで、美央と組む神姫楽ミサとしのせ愛梨紗はその辺りを意識したコメントも残していました。今回はリーグ戦組ではなく、最後が星ハム子だった事もあってそのままハム子がスタートコールを行う事に。ここで藤滝明日香が例え勝ち上がりの可能性がなくなったにせよマイクを奪ってアピールするようであれば良かったのですけどね。

 

 

この日の第1試合は前週の道場マッチで組むことが決まった海乃月雫と古川奈苗のタッグが登場。実に9ヶ月掛かりのタッグ結成でゆくゆくはトップを狙いたい思いを打ち出していましたが、海乃がベルト乱発に異議を唱えている事もありどうやら古川の意向を尊重する形のタッグチームにしていく形を取るようです。そのタッグ初戦の相手は柳川澄樺と咲蘭の凸凹タッグ。これまで2度組んではいますが結果が出ていません。ただ最近は組んでないだけにどんなタッグワークを見せるかも注目されました。

 

 

海乃と古川はタッグチーム名をSNSで募集をしていましたけど、どうやら「風神雷神」にした模様。ただまだ(仮)となっているので、今後変わる可能性もあるようです。

 

 

咲蘭のポーズは新キャッチコピー「小悪魔トゥインクル」に合わせた模様。柳川のアウグフーズパフォーマンスもこの時はしっかり行われていて良かったです。

 

 

柳川と古川で先発して試合が始まりますが、すぐに咲蘭が入ってきます。しかし古川がドロップキックで蹴散らすと今度は海乃が入ってきて双方でコーナーでの首4の字を決めていくこのチームらしい攻撃を見せます。

 

 

今度はグラウンドで腕を絞め上げる2人。勝負権利のある柳川がロープエスケープすると古川は逆サイドに振りますが、柳川は古川の動きを掻い潜りドロップキックで反撃し咲蘭にチェンジしていきます。

 

 

すぐさま手の甲へのフットスタンプを決めた咲蘭。そのままエプロンでのヒップスタンプへ持っていきます。咲蘭はカヴァーを返されると脇固めに。古川はロープエスケープすると串刺しバックアタックから人間神輿降ろしで反撃し、リング中央でダブルハンマーを放ち海乃に交代します。

 

 

入って早々に変形のSTFで咲蘭を絞め上げる海乃。ロープエスケープされると走り込みますが、咲蘭は蟹挟みで倒すと背面ドロップキック。柳川がランニングニーでアシスト。しかしロープに走り込んだところを古川が捕まえ海乃がドロップキック。しかし続く一撃は咲蘭が交わしてフットスタンプを浴びせて柳川に交代していきます。

 

 

ドロップキックを放った柳川はコーナーに海乃を振るとジャンピングニーへ。2発目を交わされると突進してきた海乃をトップロープを掴んでのヘッドシザースに捕らえていきます。反則カウントが取られると柳川はリング中央でネックブリーカードロップ。海乃も柳川のエルボーを交わしてDDTを決めるとエプロンからのネックロープから丸め込む。ブレーンバスターを2度目で決めた海乃はホールドに持っていき返されると古川にチェンジします。

 

 

ダブルニークラッシャーからスピニングトーホールドと攻め立てた古川は足4の字固めに。柳川がロープエスケープすると古川が背面ドロップキックを放ち海乃がエプロンでのスライディングキックで合わせていきます。

 

 

古川はサマーソルトドロップを狙いますが柳川はこれを避けるとジャックナイフ。更にダブルニーを放つと咲蘭を呼び込み抱え上げてフットスタンプに。かかと落としで畳み掛けた柳川はダブルニードロップを狙いますが古川はこれを避けると丸め込みを連発。更にヘッドバットを4発浴びせると海乃を呼び込みトレイン攻撃。海乃のドロップキックでカヴァーも咲蘭がカット。

 

 

コンテンポラリーキックは古川に交わされた柳川ですが、バックスピンキックを決めると咲蘭がセカンドロープからのダイビングフットスタンプでアシスト。ここで柳川がランニングダブルニードロップを放つと古川が返せずに3カウント。柳川がタイトルホルダーの意地を見せました。

 

 

本来であれば咲蘭が勝負に出るところなのでしょうけど、相手は関節技の使い手というのもあるのでしょう。柳川が勝負に出たところで結果は見えていたように思えましたが、それでも海乃と古川はコンビネーションで柳川を翻弄して見せ場は十分作っていました。最後のランニングダブルニーは距離を考えると物足りない部分はありますが、その前の咲蘭のダイビングフットスタンプが効いていた部分が大きかったのでしょう。そういう意味では経験値の差が出たように思えました。海乃も古川もこれからの選手ですから、経験値を積んでいけば個人としてもタッグチームとしても結果は付いてくるような雰囲気は見せましたね。そういう意味で後楽園ホールで藤滝明日香を含めた3人で組む試合は試金石になりそうです。

 

 

勝利した柳川と咲蘭はギャルポーズを決めていきます。柳川はこの日コスチュームを部分的に忘れたそうで昔のコスチュームでの試合。相手がキャリアの浅い2人だった事もあってより新鮮な気持ちで闘えたのではないでしょうか。今保持しているUWAライトヘビー級のタイトルマッチに自団体の選手が参戦表明していますが、出来るならアイスの選手を推薦してその舞台に上げてほしいなとは思っています。