ここからは日曜日に行われたアイスリボン川口大会を振り返っていきます。配信の関係もあり振り返りを間違いのないようにする為に前日の道場マッチより先にこちらを書いていきます。その為リーグ戦の試合が前後する事だけはご了承ください。

 

ただこの日から埼玉県産業技術総合センターからの生配信が始まったのですが、どうも配信サイトの設定ミスで生配信が上手く出来なかった様子です。私も現地でiPadでチェックしようとしたのですが、配信画面が表示されない。大会後に見たら表示されていましたから単なる設定ミスで恐らく次回8月には問題なく出来ると思われます。その前に後楽園ホールや新木場がありますからそのような事は起きないようにしてほしいです。

 

 

大会前にトトロさつきがリングに上がり、23日の後楽園ホールでの復帰を発表しました。この流れは想定通りではあったのですが、その予定調和がきちんと出来たのは良かったと思います。そして最近の道場マッチで行っている声出しをここでも行う事に。この日のお題として先日膝の手術をしてこの日から会場に顔を見せた松下楓歩の名前を叫ぶ事に。

 

 

まだ復帰は相当先になるようですけど、実際に話をしても手術で思うような動きが出来ないもどかしさと言うのを微塵も感じさせませんでした。かつて本間多恵が8ヶ月で戦線復帰した事がありましたけど、楓歩もそれ位での復帰もあり得るかも知れません。もっとも無理は禁物ですけど。

 

 

試合順にリングインしての入場式。特に3Wayが組まれている訳でもないのに真白優希が真琴の前ではなく横にいたのが妙に印象的でした。ある意味真白なりの気遣いなのかも知れないですね。

 

 

挨拶に立ったのはこの日がリーグ戦最終戦となるまなせゆうな。対戦相手のYuuRIにまた敗けた事がないと前置きしてリーグ戦優勝し、後楽園のメインでベルトを取ってアイスリボンの2冠になりますと宣言すると、当然のようにYuuRIが横やりを入れてきます。

 

 

「まだ勝った事はないけど、ガンプロでも温めていたカードを今日やるという事はアイスリボンのスーパーヒーローの自分がまなせさんから初勝利をして後楽園でベルトを取るので、その時に挑戦してきて下さいよ。」と王者奪回に自信を見せていました。

 

 

さて第1試合は杏ちゃむとYappyが組んで海乃月雫・長谷川美子組と対戦。それぞれ正規パートナーではないものの、それなりに共通項のある2人が組んでの対戦。それだけにタッグワークは重要だったのですが、それ以前に杏ちゃむと海乃の関節技対決は試合の行方を左右したような形になりました。

 

◆第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負
○杏ちゃむ&Yappy(12分38秒 あの日見た技の名前を僕たちはまだ知らない→ギブアップ)海乃月雫×&長谷川美子

 

 

元々役者出身の長谷川と海乃。それだけにリングインも魅せるという点ではインパクト十分でした。海乃は今回リング南側中央からリングインするなど新しい一面も披露。この辺りの変化は注目したいところです。

 

 

実は飲み仲間だったりする杏ちゃむとYappy。今回は杏ちゃむもコスチュームを合わせていたような感じでしたね。そういえば杏ちゃむの後楽園参戦が発表されましたね。当初は翌週の自主興行のプロモーションの為参戦が難しいと話していたのですが、都合を付けたのでしょうか。この辺りは考えるところもあったのでしょう。

 

 

Yappyと長谷川が先発してスタート。お互い「Yappy」「よっぴー」と言う掛け声を元にロックアップに向かいますが、徐々に体型の違いを生かしてYappyが優位に攻め込んでいきます。Yappyがコーナーで相手の顔面に座り込んで「重いですか?」と問いかけるのももはや定番ムーブになってきましたね。

 

 

Yappyがキャメルクラッチに捕らえた後杏ちゃむに交代。今度はスピード感溢れる動きでミドルキックからヘアーを決めていくとコーナーでヒップアタックからダブルニーを浴びせていきます。再びYappyに代わるとロープに長谷川を括り付けサンドイッチヒップアタック。長谷川がコーナーにYappyを振ると今度はハンギングスリーパーに捕らえていくYappy。苦戦を強いられた長谷川ですが、なんとかネックブリーカーを決めて海乃に交代します。

 

 

ランニング式のビックブーツを連発すると場外に出てスライディングキックを浴びせる海乃。カヴァーを返されるとSTFに捕らえていきます。Yappyがロープエスケープすると走り込んでいきますが、Yappyは海乃をキャッチするとバックブリーカーを連発。更にコーナーに横たわらせチョップを連発すると串刺しボディアタックからヒップアタックへ。ドラゴンスリーパーに捕らえたYappyでしたが、海乃は後方反転式のネックブリーカードロップに切り返しカヴァーすると長谷川に交代。メインに出てくる櫻井裕子もそうですけど、この手のスリーパーを使う選手には有効な技なのではないかと思わせました。

 

 

串刺しボディアタックを連発させた長谷川でしたが、すぐにYappyが串刺しヒップアタックからのボディアタックで形勢逆転。ヒップドロップからファイナルカットを叩き込んだYappyは杏ちゃむに交代。セントーンからフェイスロックに捕らえた杏ちゃむ。長谷川がロープエスケープするとロープに足を絡めてドロップキック。更に低空ドロップキックを放つとYappyがブロンコバスターでアシスト。フィッシャーマン狙いを長谷川が堪えると体を入れ替えてブレーンバスターで杏ちゃむを投げ飛ばして海乃に交代していきます。

 

 

杏ちゃむの腹部にグーパンチを入れて巧みなロープワークからドロップキックを放った海乃。しかしロープ際でYappyが捕らえると杏ちゃむがドロップキックで迎撃。Yappyがゴリースペシャルの体勢に入ると杏ちゃむがフェイスクラッシャーで合わせていきます。長谷川がカットに入ると杏ちゃむにエルボーを浴びせようとしますが、バックを取り合った海乃と杏ちゃむが結果的には誤爆を呼ぶ流れに。それでもドロップキックとダブルニーを絡めた波状攻撃を見せた海乃と長谷川。海乃はフィッシャーマンスープレックスからランニング式のドロップキックを決めますが、杏ちゃむはハイキックを避けられるとフィッシャーマンバスターで反撃。海乃がカヴァーを返すとアームブリーカーから腕と足を絞め上げるあの日見た技の名前を僕たちはまだ知らないで杏ちゃむがギブアップを奪いました。

 

 

タッグワークの差と経験値の違いが鮮明に出た試合でしたね。お互いチームとしてはほぼ無いに等しい程なのですが、杏ちゃむ達の方がチームとして機能していたのに対し海乃達は個々の闘い中心。最後こそ杏ちゃむが自力で自身の決定率100%という勝負技で決めましたけど、普段から気の知れているからこそ出来るコンビネーションが見れた試合でしたね。

 

 

試合後好対照な表情を見せた両チーム。長谷川は後楽園への参戦も決まりましたが相手はかなりの強豪。しかし完全フリーランスになった事でなかなか簡単に闘えない相手と対峙する事になりました。カード分析でも書きましたけど、古巣の選手が参戦している大会に参戦出来るのはとても重要なポイントだと思います。それを生かせるような経験値を積んでいってほしいと願っています。