先々週の日曜日。アイスリボンとしては3年9ヶ月ぶりに行われた上野水上音楽堂(野外ステージ)大会。今回のコンセプトは「埼玉の団体ってダサイタマ?」。大ヒット映画「翔んで埼玉」のパロディ的なものをプロレスを通じて行おうという事で若干芝居めいたところがあります。なのでここからの振り返りは試合の展開よりも雑感的な感想を中心に書いていきます。

 

オープニングでMIOレフェリーのナレーションで「時は20✕✕年。日本が東京が全てになってしまった世界。東京ファースト政策により、東京以外の他県は階級が付けられ東京以外で生まれた他県人はそのランクによって迫害される世になってしまった。」とアナウンスされるとボロボロのTシャツを着た藤本つかさ・弓李・星いぶきが登場。

 

 

咳き込みながら「今日もまた東京人と他県人が争うのね」と大会開始を告げます。この前触れから第1試合がYuuRI・杏ちゃむ・神姫楽ミサによる3Wayである事が知らされます。但し変則マッチでゲーム性の強いものになりましたけど。

 

◆第1試合 トライアングル特殊ルール15分勝負
×杏ちゃむ(2点) vs 〇YuuRI(3点) vs ×神姫楽ミサ(2点)

 

 

岩手県盛岡市出身の神姫楽。盛岡冷麺を持って登場。ホッ被りをしているとまさに看板娘のようでした。

 

 

長野県下諏訪町出身の杏ちゃむ。こちらも信州そばを持参してきたのですが、これでは神姫楽と被ってしまいます。むしろ諏訪の選手であればおやきで良かったのではと思ったのですけど…。ただ杏ちゃむが着ると作務衣も似合ってくるから流石です。

 

 

東京都練馬区出身のYuuRI。こちらは解りやすく練馬大根を持って入場。ただなぜドンキホーテのTシャツだったのは謎なのではありますが。

 

 

そもそも3人の格好からしてまともな闘いになる筈もなく、ここで3分ごとにテーマが出されそのポイントとプロレスの結果によるポイントの合計点で勝敗が決まる事が告げられます。最初はファンにビールを奢ってもらうという早飲み競争。

 

 

最初に売場に来たのは神姫楽でしたがここで神姫楽がビールが苦手という事が判明。追いついた杏ちゃむとYuuRIはなぜかお揃いの「燃料は酒」というTシャツを着るとビールを一気に飲み干し同時にリングへ。こればかりは酒の強さの差が出ましたね。もしかしたらこの競技裏で弓李が羨ましがっていたかも知れず神姫楽に代わりたかったのではないでしょうか。

 

 

暫くプロレスの攻防が続いた後次の競技に移ります。借り物競走だったのですが、最初のお題の「かつら」は見つけられずやむなくお題が「自分自身のサインが入ったポートレート」。こうなると神姫楽の普段からの神対応が光り常連の観客からゲットする事が出来て1ポイントを獲得します。正直数日前まではバックに入っていたのですけどね。

 

 

YuuRIが背後から神姫楽を襲って試合再開。3Wayらしい攻防を見せると次の競技に。ここからは現在休業中で東京定住権をゲットして12年の浪速のおばちゃん・トトロさつきが絡んできます。

 

 

まずは「トトロフラッグ」。所謂ビーチフラッグですが、あくまでもトトロは柱的な存在。タッチしてリングに戻ってくるというルール。ただ柱と言っても生身の人間なので動き回る。しかもルールを把握せずにトトロに抱きついて終わりと思っている選手が続出。なんとかYuuRIが先着してポイント獲得。

 

 

再びプロレスの攻防が繰り広げられた後に4番目の競技に。今度は「トトロかくれんぼ」。水上音楽堂の中での鬼ごっこ。これが意外と苦戦して場内を駆けずり回る3人。この日の為にとアニマル柄のドレスを着てきたトトロですが、なかなか見つかりません。そろそろタイムアウトかと思ったところで杏ちゃむと神姫楽が見つけ出し両者がポイント獲得。

 

 

リングに戻るとすぐに次の競技「風船早割り」に。これも会場内に風船が隠されているのですが、そもそもこんなの客席にある訳がありません。それを察したYuuRIがリングサイドで風船を見つけ出してリングで割ろうとするもののなかなか割れず最後は練馬大根を使って割る事に成功します。

 

 

通常のアイスリボンの3Way同様に15分で争うこの試合。この時点で残り時間が30秒となり最後のプロレスの攻防が繰り広げられますが決着が着く訳もなく時間切れ。結果的にYuuRIに凱歌が上がりました。

 

 

所属外の選手同士ですから筋書き通りに行く訳ではなかったと思いますが、結果的には順当な形に。序盤の2つ等は当人の得手不得手な部分が出ていましたし、本来想定してなかったのは同着が2回もあったことでしょうか。それでも最後YuuRIがしっかり勝利したところは練馬大根恐るべしといったところなのですね。

 

 

ここで東京を支配する大王として篠瀬三十七が登場。

 

 

YuuRIの勝利を称え練馬大根を東京王室の御用達にすると宣言する一方で杏ちゃむと神姫楽には「この地に足を踏み入れるな、今すぐ立ち去れ」と追放命令を出します。勿論芝居としてのもので、この後セコンドには着くのですけどこれも3者3様のシナリオは用意していたのでしょうね。

 

 

YuuRIが2人を足蹴にしてこの試合は終了。前回振り返ったICE✕∞リーグ戦を挟んでストーリーは続いていきます。