早いもので10日前になります。アイスリボンとしては3年9ヶ月ぶりに行われた上野水上音楽堂での興行。今回は「埼玉の団体ってダサイタマ?」と称したある種某ヒット映画をモチーフにした壮大な茶番をベースにした興行が行われた訳ですが、そのストーリー的な試合は次回以降に現在VODで配信されている期間中に振り返るとしてまずは唯一ガチモードで行われた第2試合のICE✕∞次期王者決定リーグ戦を先に振り返っておきたいと思います。

 

この妙なムードの中で組まれたのはまなせゆうなと咲蘭の対戦。まなせが道場マッチは参戦が難しい事からここに組まれた感はあるのですが、咲蘭としてはこれがリーグ戦最終戦でもあります。既に1勝1敗1引き分けですから最低限ここで勝って他の選手の結果を待つ形にしたいところ。しかしまなせはトトロさつきの代替選手としてエントリーしている分タッグ王者として2冠奪取を目論んでいますし、キャリアも体格面でも大きく上回っています。そんなまなせに咲蘭は果敢に挑んでいったのですが…。

 

◆第2試合 ICEx∞王者決定リーグ Bブロック公式戦 10分1本勝負
〇まなせゆうな(4分45秒 鈴木ダイナミック→片エビ固め)咲蘭×
 

 

この日も入場曲『しゅっぽっぽ』のダンスパフォーマンスで登場した咲蘭。因みにこの大会は地域性がテーマになっている事もあって選手の出身地がアナウンスされるのですが、咲蘭が単に埼玉出身というのは引っ掛かりましたね。先月蒲田大会の後の配信でも幼少期に福岡にいたと話していましたし、両親の影響で福岡ソフトバンクホークスのファンだというのも公言してますしね。

 

 

対抗するようにステージをフルに使って『夢見る少女じゃいられない』のパフォーマンスを行うまなせ。そもそもがグラビア系出身ですから、このような場所でのパフォーマンスは見栄えがしますね。因みにまなせは千葉出身東京在住とアナウンスされていました。所謂埼玉と千葉の対決というのを鮮明にしていたように思えました。

 

 

咲蘭が突進してきたところをまなせがタックルで倒して試合開始。咲蘭もドロップキック3連発からエルボーを連打していきますが、流石に担ぎ上げる事は出来ず逆にまなせにボディスラムでマットに叩きつけられてしまいます。

 

 

ならばと足を踏みつけてからドロップキックを放っていく咲蘭。走り込んでまなせがキャッチしたところをおんぶスリーパーに切り返していきます。一度は解除されたものの再び絞め上げるとグラウンドに持っていきます。

 

 

まなせがロープエスケープすると背面ドロップキックから再度ドロップキックを放っていきますが、まなせはタックルで応戦。ここで咲蘭は体重差約40kgあるまなせをブレーンバスターで投げ飛ばしていきます。一気にフットスタンプを連発させ連続押さえ込みからダイビングフットスタンプを投下していきますが、まなせはこれを交わしてタックルで反撃。

 

 

鈴木ダイナミックを狙ったまなせでしたが、咲蘭はカサドーラで切り返すと♡さらんらっぷ♡を狙いますがまなせは引き起こしてラリアット。更に膝立ちの咲蘭にもう一発ラリアットを放つとカヴァーもカウント2。動きの止まった咲蘭をまなせは鈴木ダイナミックで圧殺。まなせがリーグ戦初勝利を飾りました。

 

 

咲蘭も見せ場十分で特にやはりブレーンバスターの場面では会場からどよめきが起きる程でした。ただキャリアと体格差はいかんともし難かったですね。最後は力でねじ伏せられた部分はありました。ただこの鈴木ダイナミックを出させた事は十分咲蘭のプロレスラーとしての能力を認めた上でのものだと思えました。

 

 

ロープ際で雄叫びを挙げたまなせは咲蘭に何か話した後握手を求めますが、咲蘭は手を叩いて拒否。結局この大型選手が揃ったリーグ戦で1勝2敗1引き分けは大健闘だとは思いますが、やはり初戦にアクシデントがあったりこの試合も短時間で圧殺されたり消化不良のリーグ戦だったかも知れません。ただこの経験はそう遠くない時期に生きてくると信じてこの先成長してくることを見守っていきたいです。

 

 

まなせは翌週の大阪で藤滝明日香と今度は肉弾戦を展開し、残り時間1秒で藤滝を粉砕。勝ち点5としてBブロック首位に躍り出ました。この時点で連勝中のYuuRIとほぼガンバレ☆プロレスの同門決戦の様相を示してきました。まだYuuRIが藤滝戦を残していますがし、ガンプロのスケジュールの関係でYuuRIが来週連戦で決着を着けなければならない事情もありますけど、自団体でも大事にここでこその時しかやらないというシングルで後楽園ホールでの決勝への切符を争う事になるのは間違いなさそうです。