18日に行われたアイスリボン道場マッチ。この日は参戦選手が少ないのと翌日が上野大会でシチュエーションの関係もあった関係か、メイン以外の3試合は全てICE✕∞次期王者決定リーグが組まれました。その初っ端は唯一のBブロック。Yappyと咲蘭の対戦でした。初戦でまなせゆうなと引き分けての2戦目のYappyに対してYuuRIに敗れ藤滝明日香に勝利しこの週末でリーグ戦が終了する咲蘭はここで結果を出して次の日のまなせとの闘いに向かいたいところ。ただこれまで5戦全敗と体格の壁にぶつかっている様子がある相手との対戦。しかしこの日の咲蘭はなんとかYappyから勝利したいという思いが滲み出ていたようでした。
◆第1試合 ICEx∞王者決定リーグ Bブロック公式戦 10分1本勝負
△Yappy（時間切れ引き分け）咲蘭△
ギャルイメージになってから初めて自身の入場曲でリングインしてきた咲蘭。連戦の為か旧コスチュームでしたが、ダンスパフォーマンスは健在で少し安心。しかし髪の雰囲気が変わるとパフォーマンスも微妙に違うように見えるのが不思議です。もっとも本家れんてつのメンバーには茶髪どころか白にしている人もいますからそれ程奇にする必要はないのでしょうね。
Yappyは奇襲を恐れたのかガウンなしでのリングイン。YuuRIと違い咲蘭は小柄でもスピード系の選手ではありませんので体格差のある選手相手の秒殺は難しいとの判断もあったかも知れません。
しかしゴングが鳴ると咲蘭はドロップキックを連発させてフォールを取ります。しかしYappyはこれを返すと走り込んだ咲蘭をキャッチ。抵抗する咲蘭をボディスラムで叩きつけていきます。これでペースを掴んだYappyは変形キャメルクラッチからコーナーへ振り回ずと串刺しヒップアタックへ。咲蘭もYappyをコーナーに振っていきますが、Yappyはハンギングスリーパーに捕らえるとヒップアタックで咲蘭を倒していきます。
カウントを取った後咲蘭を担ぎ上げたYappyですが、咲蘭はおんぶスリーパーに切り返していきます。コーナーにたたきつけても外さない咲蘭。それでもYappyが解除すると咲蘭はロープにしがみついて抵抗。ならばとYappyは串刺し攻撃を狙いますが、咲蘭は小柄な故の動きで翻弄するとドロップキックの連発から脇固めに捕らえていきます。
Yappyがロープエスケープするとエプロンでヒップスタンプを決めた咲蘭。リングに戻りフットスタンプを連発させて低空ドロップキックへ。しかしYappyは走り込んだ咲蘭をキャッチするとバックドロップの要領でぶん投げていきます。
咲蘭がカヴァーを返すとYappyは逆エビ固めに。ロープエスケープした咲蘭は必死に抵抗。そんな咲蘭をYappyは担ぎ上げると回転式ウエイストランドからタラザ・インピエルノで一気に勝負を懸けようとしますが、咲蘭はYappyの左足を掴んで阻止するとYappyのBIGASSにエルボーを叩き込み丸め込むと低空ドロップキックへ。Yappyがカヴァーを返すと再びおんぶスリーパー、Yappyがロープエスケープすると背面ドロップキックを浴びせていく咲蘭。
Yappyのエルボーを交わして丸め込みを連発させるとレッグドロップを狙った咲蘭でしたが、体勢が崩れてしまいます。ならばと後ろ蹴りからダイビングフットスタンプを放った咲蘭。しかしロープが近くYappyが手を伸ばして3カウントを奪えません。
残り30秒。咲蘭を首固めから丸め込みの連発へ。これを返された咲蘭がスモールパッケージホールドで再度丸め込んだところで時間切れのゴングが鳴りました。
お互い決定打はあるものの勝負どころのタイミングが合わなかった感はありました。10分1本という今回のルールも微妙に影響していたように思えたのがYappyの仕掛けの早さ。ウエイストランドからタラザ・インピエルノはYappyの勝ちパターンではあるのですが、ちょっと早仕掛け過ぎて咲蘭の抵抗を許してしまう事に。咲蘭もダイビングフットスタンプは出せたもののまだ威力不足は否めません。レッグドロップの崩れもそうですが、やはりこれだけ体格の違いがあるとなかなか厳しいものがあり結果的に丸め込みを連発させる事で活路を見出しましたけど、この短時間決戦でこれは難しかったですね。
試合後悔し涙を流す2人。これでYappyは連続ドローで勝ち点２。残り２試合ですからまだ決勝進出の可能性は残しましたが、咲蘭は残り１試合で勝ち点3とかなり厳しい状況に。元々体格差のある選手が揃ったブロックに入った訳で藤滝明日香の時のような切り返しか、グラウンド勝負を狙わないと厳しいと思われただけにその策ももう少し考えていければという思いが強く残った試合ではなかったのではないでしょうか。