諸事情でこの週末にプロレス観戦がない分、先週末の観戦振り返りはゆっくり出来ます。その前にやはりこれに関しては触れない訳にはいかないでしょう。

 

一昨日の18日に行われたSTARDOMの横浜武道館大会。ここで禁断の扉が開かれる事に。8年前に一度は対戦があるのではと言われたベストフレンズ(中島安里紗&藤本つかさ)とサンダーロック(岩谷麻優&紫雷イオ《現・イオスカイ》)。

 

当時のSTARDOMの運営に対してアイスリボン(現運営サイドのネオプラス)が批判的な立場を取り消滅。その後ジュリア引き抜き問題もあり完全に一線を画した存在になったのですが、STARDOMがロッシー小川氏を追放した事で状況が一変。藤本が連休中のSTARDOM横浜BUNTAI大会に来場し、岩谷に対戦を直訴。この日の試合となりました。

 

イオがWWEに移籍した事もあり、この日の岩谷のパートナーは羽南。アイコンタクトというタッグチームだそうですが、このメンバーの中ではキャリアの面で劣る部分があります。それを今年のシンデレラトーナメントを優勝した勢いで挑んでいった訳ですが…。

 

結論から言えばファイトスタイルとタッグワークの差でベストフレンズが圧倒していたかなっと。チーム歴や実績の違いもあるのでしょうけど、ベストフレンズの方がアイコンタクト一つで試合を動かしていたような闘いを見せていましたね。

 

アイコンタクトも合体攻撃も見せたのですが、やはり他団体との交わりが少ない(今上谷沙弥達がWAVEのリーグ戦に参戦してますけど)というのも要因だとは思いますけど魅せるプロレスと魂のプロレスの違いがそこにあったのかなと。

 

その上で終盤藤本と羽南のマッチアップになったのはベストフレンズにとってはラッキーでしたね。場外プランチャやフェイマザーを出す羽南。しかしブロックバスターはアイスリボンでも使う選手は多い技。変形のラ・マヒストラル(セブンティーンというそうですが)さえ藤本自身がラマヒの使い手です。

 

インフィニティを返した羽南にアシストに入った岩谷に藤本のサイクロンから中島のダイビングフットスタンプはベストフレンズの勝利の方程式。これで岩谷は肋骨が折れたと主張していますけど、これらの攻撃を果たして研究していたのか疑問が残りました。

 

最後は藤本がたいようちゃん☆ボムで羽南を撃破。正しく圧勝でしたね。ある意味ここで『燃えろヒーロー』が流れた事は開戦の始まりを告げるサウンドではなかったでしょうか。

 

この結果に岩谷は自身の持つIWGP女子王座のベルトの次期挑戦者に藤本を指名。藤本は行うのなら今度は自身のホームでとアピール。岩谷は会社に一任すると話していましたが、果たして実現するのでしょうか?

 

そもそもこのベルトはSTARDOMの親会社となった新日本プロレスの管理しているベルト。それを第三者の団体で行うのには相当ハードルが高いように思えます。

 

更にこのタイトルマッチを行うとなればそれ相応の舞台が必要なのですが、アイスリボンのスケジュールを考えると来月23日に後楽園ホール大会がありますが、現在行われているICE✕∞次期王者リーグ戦の決勝戦がここで行われます。藤本もリーグ戦にエントリーしていますから決勝に行けばこちらのタイトルマッチはほぼ不可能。但し藤本の場合1大会2タイトルマッチというのも厭わない選手ではありますが、それだとSTARDOMのファンから反感を買うのは間違いありません。その次は藤本が再休業に入ると表明している8月24日。それを考えると難しいようにも思えます。

 

SEAdLINNNG参戦も中島はアピールしていましたけど、代表が元々STARDOM旗揚げメンバーですから、実現するには例えロッシー小川氏が解任され新団体を今日旗揚げといってもハードルが高いように思えます。

 

いずれにしてもこの結果が今後どんな展開になっていくのか?STARDOMファンのみならず、アイスリボン・SEAdLINNNGのファンも大いに注目していく必要がありそうです。