11日のアイスリボン道場マッチ。この日のメインには横浜大会で重量級パワーに圧殺された櫻井裕子と柳川澄樺の“ヤナギザクラ”がトライアングル王者・真白優希とJKレスラー・咲蘭との対戦に挑みました。横浜で勝てばタッグベルトを狙う事も視野に入れてましたが一旦出直しの形に。しかしすぐさま試合が組まれた事でここはしっかり結果を残しておきたいところ。一方真白もそうですが、咲蘭が身長差のあるヤナギザクラの2人にどう対峙するかが注目となった一戦でもありました。

 

◆第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
真白優希&×咲蘭(15分44秒 ブレーンバスターホールド)櫻井裕子〇&柳川澄樺

 

 

この日は前日に柳川がUWAライトヘビー級のベルトを奪取した配慮からか後輩の柳川の入場曲でリングインしてきました。こうなるとアウフグースパフォーマンスの冴えてきますね。いつもよりもしっかり回していたように思えました。

 

 

『小悪魔トゥインクル』とキャッチコピーを変えた咲蘭。リングインポーズも今回はこのように今までのものですけど、なんとなくコーナー上で変えようとしている雰囲気が感じられましたね。

 

 

 

真白と柳川が先発。真白の「来いよ」を嫌った柳川。逆に手を上げると真白はグーパンチで柳川の腹に一撃しそのまま咲蘭にチェンジしていきます。咲蘭は柳川の足を踏みつけると手の甲へのフットスタンプを狙いますが、柳川はこれを避けると咲蘭は低空ドロップキックを放つとコーナーに持っていき顔面を踏みつけていくとそこに真白が加勢していきます。

 

 

 

反則カウントを取られながらギャルポーズをする咲蘭。怒りの柳川はヘアホイップからコーナーで咲蘭の顔の上に座りギャルピースで対抗。少なくとも咲蘭と柳川(櫻井もですが)は倍以上歳が離れているのですけどね。このギャルピースにMIOレフェリーがいちゃもんをつけますが、むしろMIOレフェリーは柳川と同世代。それでも櫻井と『平成のギャル』をアピールした柳川はボディスラムを浴びせて櫻井に交代。櫻井がボディスラムで叩きつけると逆エビ固めを狙いますが咲蘭は切り返して丸め込んで真白にチェンジしていきます。

 

 

ドロップキックからボディスラムを狙った真白。堪えられると膝カックンからドロップキックを放ち目突きを狙いますが、櫻井はこれを阻止するとコブラツイストに。真白がロープに逃れると背面ボディアタックを放って柳川に交代。但し柳川は櫻井を呼び込んで串刺しトレイン攻撃から合体ビックブーツを打ち込んでいきます。

 

 

真白も腕を決めて倒すとキーロックへ。ロープエスケープした柳川がスピンキックを狙ったところをマフラーストレッチに切り返した真白。櫻井がカットすると真白は走り込みますがエプロンから櫻井が再びカットに入ると柳川は真白の腕を巻き込みバックスピンキックからのダブルニーへ。真白もドロップキックで応戦して咲蘭にチェンジ。ドロップキック3連発を放つと脇固めを決める咲蘭。柳川が脱出するとコーナーに振って「ぎゃうぎゃうぎゃう」と叫んでフェイントを賭けて鼻フックを決めていきます。

 

 

攻勢に出た咲蘭はドロップキックからスリーパーへ。柳川がロープエスケープすると背面ドロップキックを狙いますが、柳川はこれを蟹挟みで回避するとランニング二ーから低空ドロップキックへ。更にかかと落としからヘッドバットを決めるとネックブリーカードロップへ。スピンキックを狙った柳川でしたが咲蘭は交わして丸め込みを連発。逆さ押さえ込みは柳川が堪えますが、真白が目突きでアシストして決めさせます。あわやのピンチを逃れた柳川は櫻井に交代。するとエルボーを連打していく咲蘭。クロスボディを狙いますが櫻井はこれをキャッチするとバックブリーカーへ。ストンピングからボディスラムで咲蘭を叩きつけた櫻井はドラゴンスリーパーで咲蘭を絞め上げていきますが、ここも真白が目突きでカットすると咲蘭は丸め込み。

 

 

珍しく咲蘭がマウントエルボーの連打をしていくと真白がセカンドロープからのダイビングボディアタックでアシスト。続けて咲蘭がトップロープから飛ぶとカヴァーを柳川がカット。ブレーンバスターを狙った櫻井に咲蘭が堪えてフロントスリーパーへ。櫻井がロープエスケープするとダイビングフットスタンプを決めますが櫻井は肩を上げます。ならばと走り込んだ咲蘭を櫻井はボディスラムで投げつけるとドラゴンスリーパーからサクラプレスへ。フェイスクラッシャーは真白がドロップキックでカット。柳川がスピンキックで真白を排除すると櫻井と合体ブレーンバスターへ。勝負と見た櫻井はブレーンバスターホールドで一気に試合を決めました。

 

 

咲蘭も真白も相手との身長差を埋めるような闘いはしていたのですが、チーム力が違ったように思えました。これが11戦目のヤナギザクラですが、結構阿吽の呼吸が合っていてここぞという時にどちらかがサポートしてくれるというのが出来上がっているのがこの試合の勝敗を分けたような気がします。真白も咲蘭のアシストを見せていましたが、勝負所で柳川がスピンキックを決めたのが大きかったですね。ある意味まなせゆうなと優宇という巨木を経験した直後というのもかえって良かったようにも思えました。柳川はどうやら相方の神姫楽ミサが先日ウナギ・サヤカとディアナのタッグベルトに挑戦した事もありヤナギザクラでのリボンタッグ挑戦も視野に入れているようですが、王者トトロさつきは来月の後楽園ホールでの復帰を目指しています。この辺りがどう展開していくか?今後が楽しみになるこの日の快勝劇でした。

 

 

勝ち名乗りを挙げたヤナギザクラ。櫻井がマイクを持つと「アイスリボンの道場マッチのメイン、ヤナギサクラで組んで勝ったぞーっ!」と叫ぶと「正直トライアングルの王者・真白、そしてちっちゃいけどスピードもあって、丸め込みも脅威の咲蘭。楽勝で勝てるとは思わずに挑みました。私たちのタッグ力があって勝てた試合です。澄樺、ありがとう。』とパートナーに感謝の言葉を述べます。因みに柳川は前日3Wayに持ち込んでUWAライトヘビー級のベルトを手にした事もありトライアングルリボンのベルトにも興味はあるようです。

 

 

続けて櫻井は咲蘭に対して「今リーグ戦で勝てなくて悔しくて、強くなるためにこうしてキャラチェンもして、より新しいぎゃうとか生み出して、今日、正直マジで取られるかと思いました。それくらい先輩の脅威になっているってことを、自分の自信にして、泣くのはいいけど、もっともっと強くなって、勝って嬉し泣きするように頑張れ!」と檄を飛ばします。櫻井がこうして後輩に檄を飛ばすのは珍しいのではないでしょうか。

 

 

これを聞いていた咲蘭は涙ながらに「いつも勝ててないけど、絶対に勝つので、リーグ戦で優勝して自分がベルトを巻いたら挑戦してください。」と応じます。その言葉を聞いて櫻井は「咲蘭のその言葉を信じて、咲蘭が優勝してチャンピオンになったら、私に一番最初に挑戦させてください。」と話すと咲蘭と握手。

 

もっともこの後櫻井が話しかけた事で何かがあったのか、咲蘭は櫻井の腹を怒突くのですけど。

 

櫻井が締めようとしたところを咲蘭が強引に締めに持っていこうとします。真白がサポートして締めのコールを行うと『涙サプライズ!』が流れます。

 

 

この大会の振り返りの冒頭でも触れたようにこの日はトトロさつきのリアルバースデイ。ただ膝を負傷している事もあり無理をせずリングには上がらずリングサイドに現れると選手がそこに集まってきます。

 

 

同じく欠場中の星いぶきからマイクを渡されたトトロは「遂にアラフォーに片足を突っ込む35歳になりました~!まさか、こうやってみんなが近くに寄ってきてくれると思っていなくて、すごくね…びっくりして涙が止まりません。私、試合をせずに欠場した状態で誕生日を迎えるっていうのは初めてなので、めちゃめちゃ悔しいんですけど、欠場挨拶でも言った通り6月の後楽園ホールでリングに上がれるように調整していきたいと思っているので、待っていていただけたら嬉しいです。そして復帰した暁には藤本つかさをぶっ倒したいと思います!よろしくお願いします。」と抱負を述べました。トトロが復帰目標としている来月の後楽園ホールから藤本の限定復帰期間は2ヶ月。やはりその間に越えていきたい思いは強いのでしょうね。

 

 

最後はトトロが締めたこの大会。リーグ戦が佳境に入ってきましたがそれ以外のカードが盛り上がりを見せた事もあり割と締まった興行になったように思えました。明日の道場マッチはリーグ戦3試合ですが、新外国人選手が登場と楽しみも多いです。藤本つかさ不在ですが、今回を上回る盛り上がりを期待したいです。