11日の土曜日に行われたアイスリボン道場マッチ。この日の第2試合と第3試合には現在行われているICE✕∞次期王者決定リーグ戦が行われました。まずは第2試合。初戦は星ハム子に技ありの逆転勝利を収めた弓李と藤本つかさ相手に粘りに粘って引き分けに持ち込み勝ち点1をゲットしたしのせ愛梨紗との対戦。入場式では何が何でも感を出していた愛梨紗に対して、愛梨紗が同じ髪型をしていた事に触れて負けないとある意味余裕を見せていた弓李。あくまでも目標を王座獲得=グランドスラムに置いている弓李と一つでもシングルで先輩越えしたい愛梨紗。その違いが試合前から出ていたようでした。

 

◆第2試合 ICEx∞王者決定リーグ Aブロック公式戦 10分1本勝負
〇弓李(6分40秒 腕サソリ固め→ギブアップ)しのせ愛梨紗×

 

 

カメラを下にセットする形だと愛梨紗のリングインポーズの表情が良く撮れるように気づきました。ただやはりこの表情は緊張していたのでしょうね。

 

 

今回はポンチョが舞う姿をアップしてみました。前から話しているようにこの弓李のポンチョは木村響子さんから譲渡されたもの。来週木村花さんメモリアル興行が行われますがいつか弓李がこのポンチョを纏って参戦出来たらなという思いは常に思っています。

 

 

立ち上がりのロックアップから一気に仕掛けていく弓李。愛梨紗も緊張を振り解くようにエルボーを打ち込んでいきますが、弓李はコーナーで顔面を踏みつけていくとリストロックの奪い合いに。愛梨紗も応戦していきますが、弓李は決して主導権を譲らずグラウンドに持って行って腕4の字固めに。更に足で首もロックしていきます。

 

 

弓李は解除すると愛梨紗の左腕を殺しに掛かりますが、耐えた愛梨紗はタックルで弓李を倒すと連続押さえ込みへ。更にエグい角度の逆エビ固めに捕らえていきますが、弓李はロープに逃れていきます。ならばとダイビングボディアタックを放った愛梨紗。しかしネックスクリューは弓李が堪えると前方回転から首を抱えながらのアームバーへ。愛梨紗がロープエスケープするとコーナーに上りセカンドロープから愛梨紗の左腕を狙ってフットスタンプを放つ弓李。

 

ネックブリーカードロップから脇固めに移行した弓李。執拗なまでに愛梨紗の腕を絞め上げていきます。ロープに逃れた愛梨紗は弓李のフィッシャーマン狙いを堪えると逆さ押さえ込みから丸め込みの連発へ。

 

 

しかし最大の見せ場であるシャイニングウィザードは弓李がドロップキックで迎撃してしまい不発に。勝負技を封じられた愛梨紗に弓李は腕サソリを決めると愛梨紗はギブアップ。弓李がAブロック2連勝で勝ち点4としました。

 

 

前回のハム子戦と違って徹底的にグラウンドの攻防に拘った弓李。流石に経験値の違いが歴然としていました。弓李は試合後のSNSで思ったより粘られたと書いていましたけど、恐らくアームバーで力尽きると思っていたのでしょう。そこを耐えて丸め込みの連発をしたまでは愛梨紗も良かったのですけど、そこから先がないのが今の愛梨紗の課題でしょうね。勝負技がシャイニングウィザード頼みなだけにまだ5分程度の時間ではベテランには迎撃されてしまいます。次回ハム子とそして神姫楽ミサとそれぞれパワーファイターが続くのでこの先はタイプが違ってきますけど何かしら策を練らないと勝ち点の上積みは難しいでしょうね。

 

 

逆に弓李はここは通過点でしたでしょう。次大会で神姫楽との対戦が決まっていますけど、ここも関節技で勝負して最後の藤本つかさとの闘いに決勝戦へ繋げたいところでしょう。

 

 

続く第3試合にはアクシデントがあり不本意な形ながらも咲蘭から勝利したYuuRIとまなせゆうな相手に引き分けに持ち込んだYappyとの一戦。Yappyはパワー勝負を考えていたもののYuuRIは得意としているスピード勝負をアピールしていた入場式。そんな思いが双方ぶつかり…と言いたいところですが、意外な結末が待っていました。

 

◆第3試合 ICEx∞王者決定リーグ Bブロック公式戦 10分1本勝負
×Yappy(0分31秒 Yappyのフォールを切り返して片エビ固め)YuuRI〇

 

 

お互い黒のガウン、黒のコスチュームと共通点の多い2人ですが、戦術は全く違います。それが勝敗を分ける事になりました。

 

 

ゴングが鳴ると飛び込んできたYappyをYuuRIが交わすとドロップキック。Yappyもタックルで応戦するものの2発目は透かされます。YuuRIが低空ドロップキックを放つもカヴァーを交わしたYappyはタックル。このカヴァーはYuuRIが交わしますがアックスボンバーを放ったYappy。しかしこれを切り返したYuuRIが押さえ込むと3カウントが入り秒殺。YuuRIも弓李に続いて2連勝を飾りました。

 

 

あまりの速攻劇にまともに撮影出来たのがこの2枚だけでした。それもフィニッシュは慌ててシャッターを切った感じ。それ程までYuuRIのこの試合そしてこのリーグ戦の戦術を見たように思えました。重量級が多いBブロックですのでハイスピードは相当な武器になります。この後まなせゆうな・藤滝明日香と更に体重のある選手が続きますので、ここまで簡単な結果にはならないでしょうけど、まさしく台風の目の如く機動力で突破して元王者として決勝戦に勝ち上がってほしいものです。

 

引き上げるYuuRIはまさに頭脳プレイの勝利といった表情を見せていました。Yappyとしては痛恨の敗戦。ただこの後は藤滝と咲蘭が控えているだけに気持ちを切り替えて勝ち点を積み重ねていってほしいです。