今日は当初『希望のリング』として準備された映画『リング・オブ・リビングデッド』のプロレスシーンの撮影日。運営サイドでエキストラを募集していますけど、前回の『太陽からプランチャ』の時は失業中でエキストラに参加出来ましたけど、現在の職場環境ではエキストラを理由に休む訳にはいけません。残念ですけど仕方がないです。行かれる方は楽しんできてください。

 

 

ここからは先週土曜日11日に行われたアイスリボン道場マッチを振り返っていきたいと思います。

 

 

2日間満員マークの付いた横浜大会から一変。この日は41人と厳しい観客動員でした。新体制になっても変わらない集客状況はなんとか打破しなければなりません。

 

 

この日は松下楓歩が手術準備期間に入った事もあり前説は星いぶきとトトロさつきの2人。トトロがこの日リアルバースデイという事もあり、声出しはみんなで「おめでとう」のコールを。

 

 

これには本人もご満悦な様子でした。

 

 

入場式で全員が抱負を述べた後、挨拶に立ったのは弓李とYuuRI。どうやらリーグ戦期間中はそこから選手が意気込みを語る形になるようですね。ただ次回の道場マッチは翌日の関係からか3試合あるのでどうなるのかは気になるところです。お互い1勝を挙げているので連勝を狙っての気合いを見せていました。ただYuuRIが締められないのは相変わらずで弓李にまミクを渡して「頑張るぞ、オー!」と以前道場マッチで行っていた掛け声でのスタート。この辺りは弓李らしさが出ていたかなとは思いましたね。

 

 

そんな中での第1試合には限定復帰中の藤本つかさが登場。杏ちゃむと組んで神姫楽ミサ・藤滝明日香の若手パワーファイターと対戦しました。カード分析でも書きましたけど、それぞれがタレント経歴のある選手が揃ったカード。組む杏ちゃむもそうですが、神姫楽や藤滝にとっても藤本との遭遇はほぼ初めてなだけにどんな攻防を見せるか注目されました。特に藤本と藤滝は同じ映画制作プロジェクトきっかけでデビューした者同士ですので、その熱がどう伝播されるかは気になるところでした。

 

 

◆第1試合 タッグマッチ15分1本勝負
〇藤本つかさ&杏ちゃむ(11分17秒 高角度後方回転エビ固め)神姫楽ミサ&藤滝明日香×

 

 

藤滝も然ることながら神姫楽にとっても藤本とはリーグ戦の前哨戦に当たります。前日自団体で悔しい思いをしている分『ファミリー』と言っているこのリングでどこまで感情をぶつけられるかも楽しみの一つではありました。

 

 

やはりこの中に入ると藤本のオーラが違います。流石の闘うグラビアアイドルの杏ちゃむも霞んでしまう程ではありました。

 

 

普段握手をしない神姫楽がリング中央まで歩み寄ったかと思えば藤本と所謂メンチを切る状況に。そんな中藤滝と奇襲を掛けるとお互い串刺しタックルを決めてからロック・ユーへ。しかし藤本と杏ちゃむはドロップキックで迎撃してムーブを潰すと杏ちゃむが藤滝にミドルキックからフェイスクラッシャーを浴びせるとフェイスロックで絞め上げていきます。

 

 

藤滝がロープエスケープすると杏ちゃむは藤本を呼び寄せて顔面を踏みつけると背面ドロップキックを放ち藤本に交代。サッカーボールキックを放つとエルボーとダブルでョップを打ち合うとドロップキックからローキックを経てトーホールドへ。更に足4の字固めで絞め上げていくと杏ちゃむもフットスタンプから首4の字固めで対角から絞め上げていきます。

 

 

藤本は解除すると杏ちゃむにチェンジ。珍しくロープに顔面をこすりつけるラフプレーを見せた杏ちゃむはコーナーで藤滝を倒して顔面を踏みつけていきます。更に神姫楽に見せつけるように再びロープに藤滝の顔面をこすりつけた杏ちゃむ。デスマッチも厭わないという杏ちゃむの普段とは違う一面を見たように思えました。そんな杏ちゃむに藤滝はタックルを決めると神姫楽に交代します。

 

 

神姫楽は杏ちゃむをボディスラムで倒すと藤本をその上に乗せてセントーンを放つとイノシシダッシュからドロップキックへ。しかし続く杏ちゃむ単独へのセントーンは自爆させられ逆に杏ちゃむのセントーンを喰らってしまいます。それでは丸め込みからラリアットを放った神姫楽は逆エビ固めに。これには藤滝が藤本を同様に逆エビ固めに捕らえて共演していきます。

 

 

この体勢で太腿まで押さえられたら違っていたのでしょうけど、杏ちゃむはロープエスケープするとミドルキックからDDT、ローキックを畳み掛けて藤本にチェンジします。

 

 

ドロップキック3連発から代名詞の飛翔天女スタイルでの背面ドロップキックを放った藤本。エルボーの打ち合いからダブルチョップを放った藤本は延髄切りを狙いますが、神姫楽はこれを避けるとラリアットへ。返されるとブレーンバスターで投げ飛ばしミサボムを狙いますが、藤本はこれを切り返して丸め込み。しかし神姫楽も藤本の蹴り足をキャッチするとラリアットで応戦して藤滝にチェンジしていきます。

 

 

入りっぱなにタックルからジャンピングプレスを決めた藤滝。担ぎ上げたところを藤本に抵抗されるとヒップドロップを狙いますが、杏ちゃむがミドルキックを放ち藤本が高角度エビ固めに。藤滝が返すと藤本はサッカーボールキック3連発からPKを狙いますが、神姫楽が飛び込んできてロープ際でエルボーを連打していくとエプロンから藤本の足を掴むと藤滝は背面ボディアタックを5連発。コーナーに振ってフラフラになった藤本にラリアットを放つ藤滝。

 

 

神姫楽が入ってきて合体攻撃を狙いますが、藤本はドロップキックで2人まとめて吹っ飛ばします。今度は藤本が杏ちゃむを呼び込むと藤滝をコーナーに倒して杏ちゃむのダブルニーから藤本のクラウチング式ドロップキックを決めるとミサイルキックへ。カヴァーを藤滝が返すと極楽固めに持っていきますが神姫楽がドロップキックでカット。

 

 

神姫楽と藤本がバックの取り合いをしている間に杏ちゃむがハイキックを放ちますが藤本に誤爆。神姫楽がラリアットで杏ちゃむを排除すると藤滝はランニングバックフリップからダブルアームバスターを狙いますが、藤本はこれを堪えると走り込んで藤滝の膝を踏み台にしていくと高角度回転エビ固めで3カウントを奪いました。

 

 

随所に藤本の巧さが目立つ試合でした。神姫楽も藤滝も見せ場は作りましたが藤本のベテランの応戦力が上回っていました。杏ちゃむも普段アイスでは見せないダークな部分も出したりとなかなか面白い場面を引き出していました。神姫楽はリーグ戦で藤本に当たりますが、2度のタッグを通じてに何か得たものがあるのか気になるところではあります。最後は藤滝の攻撃を受け切った上で単純な高角度後方回転エビ固めで藤滝を仕留めた藤本。これがたいようちゃん☆ボムとかならそれ相応の高評価なのでしょうけど、まだこれからというところだったのでしょうか。藤滝と同様のプロジェクトでデビューした藤本の映画のセリフに確か「私達の埼玉女子プロレスを忘れるな」というのがあった記憶があります。それを今藤滝を始め『希望のリング』のプロジェクトメンバーに投げかける必要がある気がします。そんな藤本のフィニッシュに見えたのは私だけではなかったのではないでしょうか。勿論それは他団体ですが「アイスリボンファミリー」を標榜している神姫楽やセコンドにいた柳川澄樺に対してもではあったと思いますが。