ようやく大型連休のアイスリボン横浜2連戦も最後の試合です。4日の第2試合に組まれたのは真琴と櫻井裕子の長身美人タッグに優宇とJTOの新人みず葉が対戦したタッグマッチ。元々このカードはまなせゆうながみず葉と組む予定でしたが、トトロさつきの欠場に伴いリーグ戦に回った為にトトロの代替選手の優宇がこの日はここに入ってきました。いずれにしてもみず葉とのキャリア差はだいぶあります。その為優宇がどのスタンスで闘うかが鍵ではあったのですが、どうやらみず葉のサポートに回ることになった様子。それでも破壊力抜群なのは前日に証明してますし、その時に対角にいた櫻井にとっては災難再びの状況で試合を迎えた事でしょう。みず葉からすればゲスト参戦とは言え初勝利のチャンス到来ではあったのですが…。

 

◆第2試合 タッグマッチ20分1本勝負
真琴&〇櫻井裕子(11分07秒 胴締め式ドラゴンスリーパー→ギブアップ)優宇&みず葉×

 

この試合はリングイン画像は省略します。というのも真琴と櫻井に対する紙テープが凄くあまり良く選手が写っていない為です。一応X(旧Twitter)にはアップする予定ですが、真琴はいつものことですけど、櫻井の紙テープ量には驚かされました。

 

 

握手の際、優宇の握力に思わず悲鳴を上げた櫻井。それでも先発して優宇と対峙。ロックアップでロープに押し込まれたものの再び組み直すと真琴が加勢。しかし優宇はロープの反動を生かしたラリアットで2人をぶっ飛ぼしていきます。

 

 

しかしみず葉に交代すると状況一変。ドロップキックを受け切った櫻井はコーナーに持っていくと顔面を踏みつけ、リングに戻すとデスロックで絞め上げていきます。みず葉がロープエスケープしようとすると背中を踏みつけそのままコーナーに連れていき真琴にチェンジしていきます。

 

 

アームホイップからのアームバーでみず葉を絞め上げていく真琴。ロープエスケープすると顔面をマットに叩きつけてかかと落としからダブルニーへ。ダブルアームを堪えられるとコーナーに振りますが、みず葉は真琴の攻撃を避けてチョップを連打するとバットスイングの構えからダブルハンマーを叩き込み優宇に交代。チョップを叩き込むと真琴をサイドに抱え込むと入ってきた櫻井ももう片方の腕に抱え込みそのまま落とす。

 

 

真琴と櫻井が場外エスケープすると優宇はみたらしだんごで2人を圧殺。2日連続でこれを喰らった櫻井は大ダメージで伸びてしまいます。

 

 

真琴をリングに戻すと逆エビ固めに。もうじきデビュー18年になるベテランでも優宇が腰に乗っかるのは脅威だったようです。それでもロープエスケープするとビックブーツで優宇をぶっ飛ぼして櫻井に交代。タックル合戦を挑んだ櫻井ですが優宇のパワーに飛ばされてしまいます。ならばとエルボーを打ち込んでいく櫻井。しかし優宇は太い腕から繰り出す強烈なチョップで櫻井を倒していきます。エルボーを連打しても岩のように動じない優宇に対してチョップ一発でダウンさせる優宇。若手中堅クラスではなかなか得られない分厚い壁ですので櫻井にとってはいい経験になったのではないでしょうか。

 

 

それでも担ぎ上げた優宇に抵抗するとコブラツイストに持っていった櫻井。しかし優宇はこれを振り払うとラリアットを狙いますが櫻井は交わしてドロップキック。コーナーに飛んだところでみず葉がタッチして権利を奪っていきます。

 

 

ドロップキックの連発からエルボーを打ち込んでいくみず葉。しかし担ごうとしたところを櫻井がボディスラムに捕らえると真琴が入ってきて合体ビックブーツ。コーナーに降った櫻井は串刺しバックエルボー。カヴァーを返されるとドラゴンスリーパーに捕らえますが優宇がカットに入るとみず葉を抱えて蹴りを入れます。優宇がコーナーで櫻井を倒すとみず葉がスライディングキック。優宇がキャノンボールでアシスト。みず葉がスライディングキック。櫻井がブレーンバスターを狙ったところを切り返して丸め込んだみず葉。

 

 

その後も再三丸め込んでいったみず葉ですが3カウントは奪えず。櫻井はここを耐えるとビックブーツを放ち胴締めスリーパーで3カウントを奪いました。

 

 

優宇とみず葉。キャリアも体格も大きく違う2人なだけに真琴も櫻井も試合の組み立てに苦労していた感はありました。恐らく優宇ではなくまなせが対角に立っても同じことだったでしょう。この落差でチャンスをもらったみず葉ですが、やはりまだ決め手と経験値が不足している印象はありました。JTOにはフォールなしの独特のルールがありますけど、この2日間アイスリボンに参戦した5選手でこのルールに適しているのはAoi位でしょう。正直柳川澄樺と神姫楽ミサはあまり得意としてないだけにJTOGIRLSという別のシングルのベルトが創設されたようにも思えます。その王者に今Aoiがなっているのも皮肉な話ですけど、みず葉が団体のスタンスのサブミッションを使えるようになればもっと飛躍出来るような気がします。今はマスクウーマンらしくキャラ優先にも思えますから、もっと技術を磨いた姿を見てみたいです。それにしても優宇のパワーは強烈で次回はアイスの若手の分厚い壁として参戦してほしいです。