5月の4連休前半に行われたアイスリボン横浜ラジアントホール大会2連戦。2日目の第1試合に組まれたのは柳川澄樺・神姫楽ミサ・YuuRIの同日デビュー組が組んで杏ちゃむ・Aoi・藤滝明日香と対戦した6人タッグ。柳川達はJTOで“ズッコケ三姉妹”と呼ばれているそうで、同日デビューなだけに絆の強さは折り紙付き。一方で杏ちゃむ達は如何にも急造タッグなメンバー構成。但し杏ちゃむはYuuRIの正パートナーですし、Aoiは柳川と神姫楽の後輩になるだけに当然意識してくるでしょう。そんな中唯一の所属選手であり一番キャリアが下の藤滝がどんな攻防を見せるかが注目されました。しかし三姉妹の壁は厚かったようです。

 

◆第1試合 6人タッグマッチ20分1本勝負
杏ちゃむ&Aoi&×藤滝明日香(12分36秒 0101→片エビ固め)柳川澄樺〇&神姫楽ミサ&YuuRI

 

 

この試合はリングインの場面から。前日千春リングアナが早めのコールをして柳川等の見せ場を潰してしまったのでこの日は心配していたのですが、しっかり間を取ったコールをしてました。しかも入場曲がミックスになっていてそれぞれのリングインに個々の曲が合わさっているのがいいですね。その為柳川のアウフグースパフォーマンスも納得のいく形が出来たと思われます。その後の3人の集合写真の指の形は長女・次女・三女を表しているそうです。

 

 

こちらもAoiのダンスパフォーマンスはちゃんと時間を取っていました。やはりリングインパフォーマンスは大事ですからね。その選手のアピールポイントでもありますからリングアナのコールで遮ることはしてほしくないです。

 

 

杏ちゃむと柳川で先発したのですが、すぐに神姫楽とYuuRIが襲いかかりYuuRIのドロップキックから神姫楽のセントーンで杏ちゃむにダメージを負わすと三姉妹でポージングを取っていきます。

 

 

ポージングをAoiと藤滝がカットすると杏ちゃむ含め3人でコーナーに振ると藤滝のムーブであるロック・ユー攻撃に。再び杏ちゃむと柳川の攻防になるとアクロバティックな動きを見せる2人。これが神姫楽と藤滝になると一変してパワー勝負になっていきます。神姫楽のイノシシダッシュも珍しく3連発だったのですが、3発目は藤滝がタックルで迎撃するとそのままジャイアントスイングへ。そこから吹っ飛ばす事なく逆エビ固めに持っていったのはある意味藤滝の新たな武器のように思えました。

 

 

神姫楽がロープエスケープするとボディスラムを放った藤滝はAoiに交代。ビックブーツ、トラースキック、スライディングキックと打撃を浴びせるAoi。更に神姫楽のエルボーを交わして脇固めに持っていきますが、神姫楽はこれを交わしてタックルを決めると三姉妹でのイノシシダッシュからサンドイッチドロップキックを成功させます。これはなかなか出来ない作戦でしょう。

 

 

神姫楽からYuuRIに代わると串刺しバックエルボーからランニングネックブリーカードロップへ。ブレーンバスター狙いを堪えられるとサッカーボールキックからサイドキック、低空ドロップキックをAoiを攻め込みますが、Aoiも打撃で応戦して杏ちゃむに交代。ロープに持たれたYuuRIに低空ドロップキックを浴びせた杏ちゃむ。タッグパートナー同士らしい打撃の仕掛け合いの後杏ちゃむのバックキックにYuuRIがトラースキックを合わせて両者ダウン。YuuRIは膝立ちから立ち上がってエルボーを連打していくとブレーンバスターへ。しかし杏ちゃむも負けじとフィッシャーマンで投げ飛ばすと再び両者ダウン。あまりのダメージの大きさに2人共動けず神姫楽とAoiがコーナーまで引きずるとそれぞれ柳川と藤滝に交代させます。

 

 

ヘッドバンドからドロップキックを見舞った柳川はランニング二ーを連発。しかしコーナーでのジャンピングニーは藤滝が避けるとAoiが串刺しハイキックでアシスト。藤滝はタックルからアルゼンチンバックブリーカーへ。これを堪えた柳川は神姫楽と合体ブレーンバスターで投げ飛ばしカヴァーするもAoiがカット。

 

 

柳川のバックスピンキックの蹴り足とキャッチした藤滝は変形の背骨折りに。体勢が崩れるとボディプレスを投下しますが、YuuRIがカットするとそれぞれ選手が入り乱れる攻防に。藤滝はダブルアームバスターを狙いますが、柳川は堪えるとバッククラッカーからランニングダブルニーへ。藤滝も1010狙いを交わして熊手パンチを入れますが柳川もバックスピンキックで反撃すると0101を決めて勝負あり。三姉妹が連携力を見せて快勝しました。

 

 

寄せ集めチームと同日デビューの結束力の違いが現れた試合でした。最後ホームの所属が一番キャリアの浅い藤滝だったという部分はあるにせよ藤滝も普段以上のものは出していましたし、やはりチーム戦となると個々の力だけでない部分が重要なのだというのを実感させられた試合でした。マッチアップ的には相まみえる場面がなかった組合せがない選手もあったのは6人タッグの性格上仕方なかったですね。杏ちゃむと神姫楽のマッチアップはいずれ近いうちに実現してほしいです。