大型連休の後半4連休初日。女子プロレス団体アイスリボンは今日明日12時から横浜関内のラジオ日本ラジアントホールで2連戦が行われます。ここにきて主力の相次ぐ長期欠場が発表され、今回遂にタッグ王者でもあるトトロさつきの負傷欠場とそれに伴うICE✕∞次期王者決定リーグ戦のエントリー辞退がリリースされる非常事態に。何らかの対策を考えなければいけない状況ではあるのですが、リーグ戦はトトロの要望もありタッグパートナーのまなせゆうなが回り、この2連戦は優宇が緊急参戦することに。ある意味優宇が2日間昼間空いていたのはラッキーだったと言わざるを得ないでしょう。両日ともメインが注目されるカードな訳ですが、今回は8月に引退を表明した中島安里紗が参戦し、藤本つかさとのベストフレンズが正式に再始動します。それぞれ話題性は十分なのですが、果たしてどれだけの集客があるのか?この点だけは気になるところです。

 

 

◆第1試合 6人タッグマッチ20分1本勝負
杏ちゃむ(信州ガールズ)&しのせ愛梨紗&HisokA(JTO) vs Yappy&YuuRI(ガンバレ☆プロレス)&Aoi(JTO)

◎QUEENVALKYRIE、JTOの若手そして所属選手がシャッフルされた6人タッグですが、ここは当然愛梨紗とYappyが川口大会に続いての対戦になるところがポイントでしょう。パワーで押し切ろうとするYappyですが、今回は愛梨紗のチームにサブミッションが得意な杏ちゃむ・HisokAがいるところが鍵。勿論YuuRIやAoiもこの辺りは得意としているだけに所属2人がどう立ち回れるかが焦点になるのは確実。愛梨紗にとっては夜の父親の興行で本間多恵とシングルを行うだけにAoiとのマッチアップも注視したいところです。しかも翌日にはリーグ戦初戦を控えているだけにYappyとの因縁に決着をつけたいでしょう。それを特に杏ちゃむがどうサポート出来るかに注目したいです。

 

◆第2試合 ICEx∞王者決定リーグ Bブロック公式戦 10分1本勝負
咲蘭 vs 藤滝明日香

◎試合中のアクシデントで無念の黒星スタートになった咲蘭。ここから先は重量級選手が続きますが後輩の藤滝には負けられないところ。ただ1月の1Dayトーナメントで藤滝のダブルアームバスターに屈しているだけにどんな策を講じてくるかに注目したいところ。藤滝にとってはここは最低限通過点にしたいところ。ここのところ著しく使える技も増えていますし、咲蘭のような軽量選手に有効な勝負技も出せるようになりました。それだけに返り討ちも十分あり得そうです。

 

◆第3試合 タッグマッチ20分1本勝負
まなせゆうな(ガンバレ☆プロレス)&優宇(プロレスリングEVE) vs 櫻井裕子(COLOR'S)&柳川澄樺(JTO)

◎当初はタッグ王者チーム“BIG☆DEKAI!!‼️”が櫻井と柳川を迎え撃つ形だったのがトトロの欠場で優宇が1年ぶりに参戦しこの枠に入ることに。櫻井と柳川の“ヤナギザクラ”にとっては勝ってベルト挑戦をアピールしたかったところなのですが、より巨大な相手が出てきただけにどう打ち崩すせるかが鍵。ただ体格だけでなくキャリア・実績では断然上回るまなせと優宇だけにここを越えるのは容易ではなさそう。チーム10戦目にして最強の相手と闘うヤナギザクラ。過去の敗戦はいずれも櫻井がユニットメイトの網倉理奈のダイビングセントーンに屈しているのを考えると厳しい闘いになるのは必至なのですが、先に繋がる闘いを見せてほしいです。

 

◆第4試合 ICEx∞王者決定リーグ Aブロック公式戦 10分1本勝負
星ハム子 vs 神姫楽ミサ(JTO)

◎初戦を落としたハム子にとってはここは確実に勝たなければいけない試合。初シングルですが、過去タッグで直接決着は2度。いずれもハム子がダイビングボディプレスで勝利。ポイントはここでしょう。神姫楽がこの流れに持っていかない展開にしないといけないのですが、弓李のようにハム子に合わせる闘いが出来ない上にハム子とは同型の技が多いだけにどう仕掛けられるかが重要なポイントになる事は確実。ハム子に勝つためには弓李同様にダイビングボディプレスを切り返すスタミナが要求されるところ。SEAdLINNNGに積極的に出稽古している事がここで生かされるようであればと思いますが、壁は相当厚いように思われます。

 

◆第5試合 タッグマッチ30分1本勝負
真白優希&真琴 vs 藤本つかさ&中島安里紗(SEAdLINNNG)

◎丸2年ぶりのベストフレンズ。対するは真白が真琴と組んでの闘い。正直なところ真白としてはその時同様別の選手(現在無期限休業中)と組んでの試合にしたかったと思います。正直真琴とのタッグは1勝2敗で勝ったのは当時参戦していた安納サオリを真白が意識してた形でのもの。藤本がSTARDOMでのベストフレンズ参戦をアピールした際に自分もと声を上げたのが真白でしたが、そこにはその安納や引退試合を行った鈴季すずを念頭に置いていたのでしょう。真琴も中島が所属するSEAdLINNNGのタッグ王者というのを思えば中島が意識する相手だったりします。ただ2年前には真白が藤本のサイクロンに屈してますし、ベストフレンズがここで躓く訳にはいきません。恐らく中島の引退試合もベストフレンズでかプラスαとなるのは確実なだけにここはしっかり結果を残して再始動させたいところ。それを両団体のタイトルホルダーである真琴と真白が出鼻を挫くような闘いにしていくのかに注目です。

 

 

今のアイスリボンには逆風が吹いている事には変わりはありません。それ故に序盤2試合に参戦する所属選手が普段以上に奮起して盛り上げていかないとより厳しい状況に追い込まれてしまいます。当然メインは業界的にも注目される試合ですが、それを凌駕する位の攻防を序盤戦から行って観客を熱狂させる位の空気を作ってほしいと願っています。