今日から大型連休に入ります。それに合わせるかのように女子プロレス団体アイスリボンも連戦が続きます。この土日と来週の金土の8日間で4試合。いずれも12時からの大会ですが特に後半の横浜2連戦は特別なゲストが入る注目の興行。しかしその前のこの週末も要チェックな大会になりそうです。

 

その初っ端となる今日の道場マッチ。明日から始まるリーグ戦に向けての闘いと共になんと時間差で開催されるPURE‐J浅草橋大会でのPOP選手権の前哨戦も行われるという太っ腹な興行。この辺り所属が欠場者が出ているのと共にゲストが充実している表れという一面もあるのでしょう。その一方で新人のチャレンジシングルも組まれるという面では団体の枠を超えて注目すべき大会になっていると言えるでしょう。

 

 

◆第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
トトロさつき vs みず葉(JTO)

◎この週末、『希望のリング』のメンバーが藤滝明日香1人しか参戦しません。この辺りに関しては運営サイドにも問題はあるとは思うのですが、その代わりと言ってはなんですが、2月にデビューしたばかりのJTOの新人みず葉が初参戦でいきなり連戦での登場となりました。まずは今やアイスリボンの門番という立ち位置になったトトロとのシングルでどんな選手かを見定めていく形に。正直JTOの選手層を考えればいきなり7年目のタッグ王者且つ重量級との対戦は荷が重いかも知れませんが、試合順を考えれば先輩神姫楽ミサがセコンドに着くでしょうし、思いっきりぶつかっていってほしいです。こういう試合のポイントはトトロがどういう勝負技を出してくるのか。セカンドロープからのセントーンなのかカミカゼなのか、それともラリアットか?翌日は比較的闘いやすいカードなだけに、自身の持ち味をフルに発揮してこれらを上回るような技を出させるように持っていってもらいたいです。

◆第2試合 タッグマッチ15分1本勝負
Yappy&大空ちえ(PURE-J) vs 久令愛(PURE-J)&柳川澄樺(JTO)

◎POP王者柳川に大空が2度目の挑戦をする前日。柳川が大空の先輩久令愛と大空は所属のYappyと組んでの最後の前哨戦が組まれました。先週直接大空は柳川に負けているだけに本番前日に連敗は許されないでしょう。ホームアンドアウェーの理屈からYappyが勝負に出ると思われますが、ここは意地でも柳川から3カウントを取りたいところ。ただ“プロレスのお約束”を考えればここで勝つと本番が不利になるという点ではYappyと久令愛に任せた方がという理論も成り立ちます。そのYappyと久令愛はAKARIという共通のパートナーがいます。久令愛はSEAdLINNNGでAKARIとタッグベルトに挑戦したものの完敗を喫したばかり。Yappyはリボンタッグを狙う意味でもここで久令愛に意地を見せてもらいたいところです。それぞれの思惑が入り交じっているだけにヒートアップした攻防を見せてほしいところです。

◆第3試合 シングルマッチ10分1本勝負
櫻井裕子(COLOR'S) vs 藤滝明日香

◎ここのところコンスタントに参戦している櫻井ですが、藤滝とは初遭遇です。以前から気になっていたという相手だけにどんな戦術で勝負していくかに注目したいところ。藤滝にとってはなかなか経験のない所属外のそれもキャリアの離れた選手とのシングル。ただ以前トトロが「シングルで鍛えさせたい」と話していたものの実はその発言以降ではこれが2度目のシングルだったりします。トトロが見ている前で5年近く先輩相手にどこまでぶつかっていけるかに期待したいです。櫻井の場合勝負技が少ないだけに丸め込み勝負になりそうですが、そこまでの過程が鍵になりそうです。

◆第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
藤本つかさ&咲蘭 vs 神姫楽ミサ(JTO)&しのせ愛梨紗

◎藤本のホームでの正規の復帰戦は高校生咲蘭をパートナーにリーグ戦で当たる神姫楽と愛梨紗相手の闘いになりました。盟友中島安里紗の引退までの4ヶ月間限定復帰という状況ですので出来る限り若手の壁としての闘いをしてもらいたいだけにこのような形でスタートするのはよいスタンスのように思えます。勿論ある意味リーグ戦の前哨戦ですから神姫楽と愛梨紗は思いっきり藤本を倒す意識でぶつかっていってほしいところ。この3人と別枠となる咲蘭も当然愛梨紗には負けたくないでしょうし、神姫楽から勝って先輩越えは果たしたいところですが、それ以上にパートナーと言えども藤本に負けたくないところです。そんな若手に囲まれた中で藤本がどんな攻防を見せるかが楽しみです。当然咲蘭に託すのではなく自力で勝負に行くでしょうから、何が何でも藤本から勝つんだという意識を神姫楽と愛梨紗には持ち熱い激闘になってくれる事を願っています。

 

 

今回から星いぶきと松下楓歩の前説が大会前に行われるようです。大会前なので以前のような各試合の見所を語るようなものではないでしょうけど、どんな話が飛び出すか楽しみですし、大会後には別料金ですがMIOレフェリーと古川奈苗による楓歩の救援トークイベントも予定されています。こういうトークもプロレスラーにとっては重要だという事をMIOが教えるような日にしていってほしいです。