20日のアイスリボン道場マッチ。エキシビションで当初第1試合に組まれていた咲蘭が指名された事により試合順が変更になりオープニングマッチは真白優希と櫻井裕子が組み、柳川澄樺とYappyが組むタッグマッチに。カード分析でも書きましたけど、先月9日にYappyが櫻井裕子に逆転負けを喫した際のメンバーから負傷欠場中の松下楓歩に代わり柳川が入った形の組合せ。星いぶきと楓歩という現在のアイスリボン2トップが長期欠場になった今、真白が自らの生誕祭興行でトップに立つアピールをしたもののシングルのリーグ戦には名を連ねていません。それだけトライアングルリボンに力を入れている証拠だと思われます。そこに目をつけたのは現在POPとメキシコ観光のベルト保持者の柳川。先日のタイトルマッチでは盟友神姫楽ミサがもう一人で結果を残せなかっただけに狙えるものは狙っておきたいと手ぐすね引いています。ところがこの試合普段アイスリボンで組んでいる率が高い櫻井が対角にいるシチュエーション。これが柳川にとって微妙に感度を狂わす事になったようです。

 

◆第1試合 タッグマッチ15分1本勝負
○真白優希&櫻井裕子(9分24秒 柳川の誤爆キックからフォール→エビ固め)Yappy×&柳川澄樺

 

 

Yappyが2年半先輩ですからYappyの入場曲でリングインしてきたのですが、柳川は最近では比較的長めのパフォーマンスを展開しました。世界への挑戦は今年は残念な結果になったようですが、どんどん経験を積んで来年以降に繋げていってほしいです。

 

 

櫻井のこういうポージングも案外珍しいのではないでしょうか。これも自身のではなく真白の入場曲でのリングインならではなのかも知れません。真白もベルトを腰から肩に掲げてのポージングも板についてきましたけど、ご多分に漏れず身長の関係でロープが目線になってしまうのが残念です。

 

 

握手の後真白が「来いよ」とYappyと柳川を挑発。試合開始前というのも珍しいのですが、これにはYappy達も奇襲で応じる形に。真白と櫻井をロープに振りビックブーツを放ちますが、Yappyの足が微妙に櫻井に届かず。逆に2人は真白と櫻井のドロップキックを浴びてしまいます。

 

 

真白が柳川に目突きを狙うも柳川はブリッジを作り阻止しますが、ならばと真白はそれを崩してフォールに。これを返した柳川をコーナーに振った真白ですが、飛び込んでいったところを交わされ串刺しバックエルボーを決められるとロープ際に連れていかれます。柳川はYappyを呼び込みサンドイッチヒップアタックを狙いますが、真白はこれを避けて同士討ちに。勢いで柳川は場外に吹っ飛んでしまいます。このダメージを利用して真白がカヴァー。返した柳川に膝カックンからドロップキックを放ち櫻井に交代。

 

 

櫻井はコブラツイストを決めると柳川はロープエスケープからコンテンポラリーキックを狙いますが、櫻井はこれを交わしてコーナーで串刺しエルボーからタックルへ。更にブレーンバスターを狙いますが柳川はこれを堪えるとバッククラッカーへ。かかと落としを決めるとYappyに交代します。

 

 

ギロチンを放ったYappyはドラゴンスリーパーに。しかしこれは櫻井の得意技でもあります。ならばと櫻井も同じ技で切り返すと今度はYappyがファイナルカットへ。これを返した櫻井はビックブーツを連発して真白に交代していきます。

 

 

真白のドロップキックを交わしたYappyは真白をコーナーに振ると串刺しヒップアタックから串刺しラリアットへ。担ぎ上げようとしたYappyに対して堪えた真白が目突き狙い。これを交わしたYappyでしたが、真白はなんとか決めるとキーロックへ。Yappyがロープエスケープすると背面ドロップキックを放っていきます。

 

 

ここで櫻井が入ってきて真白を抱えてそのままYappyに落としていきますがYappyは避けて自爆に。Yappyがヒップドロップを放つと柳川がコンテンポラリーキックでアシスト。Yappyが回転式ウエイストランドを決めるも真白はこれを返すと櫻井が入ってきて真白を抱えて今度はキックでYappyを倒していくとそこに真白を落としていきます。

 

 

コーナーに上がった真白はホワイトアタックへ。返したYappyはアックスボンバーからチョーク・スカル・スラムを狙いますが、真白はこれを堪えるとバックに回り丸め込みを狙いますがYappyはこれをヒップドロップで潰すと今度は櫻井が蹴りで倒して丸め込みの応酬に。そこに柳川の蹴りがYappyに誤爆。このタイミングで真白が丸め込んでYappyから3カウント。真白が意地を見せた形でしたが、なんとも後味の悪い結果となりました。

 

 

正直柳川の誤爆キックの画像がないのはまさかの部分があったから。どうやら敵味方を間違えたのが原因のようですが、ここにある意味アイスリボンのマッチメイクの問題点に繋がっているようにも思えました。前述したようにこのカードは1ヶ月余り前の同一カードの塗り替えでYappyとしては櫻井にやり返したい部分が大きかった筈です。しかしここに柳川を入れたのは失敗でしたね。普段から櫻井と組む事が多くあわよくばタッグのベルトもこの2人で狙っても良いのではと思わせる好成績を収めているだけに、この組合せはYappyにとっては不利な形になるのは仕方がなかったのでしょう。柳川は神姫楽ミサが対角でも時折このようなミスがあります。それだけ本来のタッグパートナーへの信頼があるという証拠でもあるのですけど、気持ちの切り替えが上手く出来ないタイプなのかも知れません。よく組んで良し闘って良しが良いタッグチームと言われますけど、柳川の場合むしろ闘うよりも組んでいく方がタッグチームを作る際に良いタイプなのかも知れませんね。

 

 

試合後不満の表情を見せたYappy。翌日PURE‐Jの道場マッチにお互い参戦し和解をしたようですが、今度は対角に櫻井がいない状況で再び組んだ試合を見てみたいです。それよりも櫻井と柳川が組んで実績を積み上げる方が優先されるのかも知れませんけど。