先週末6日に行われたアイスリボン蒲田大会がまだ1試合残っていましたので、今回こちらを振り返ります。

 

メインにはトトロさつきとまなせゆうなのリボンタッグ王者“BIG☆DEKAI‼️!!”が登場。蒲田大会だとチャンピオン揃い踏みが通例のように思えるのですが、シングル王者の星いぶきは妊娠発覚で欠場へ。そこでPURE‐Jから久令愛が参戦してパワフルなトリオが誕生。対角には柳川澄樺・松下楓歩・藤滝明日香という面々。柳川と楓歩はパートナーは別々なれどタッグベルトを狙っている立場ですから王者チームは意識するでしょうけど、それより注目だったのはここに藤滝がいる事。1ヶ月前にまなせ・トトロと組んだものの内容が今一つで結果的にトトロがまなせとベルト獲りに向かった経緯があります。それ以来初めて対戦するだけに秘めたる思いは大きかったと思います。それをどうぶつけるかが焦点ではありました。

 

◆第5試合 6人タッグマッチ30分1本勝負
〇トトロさつき&まなせゆうな&久令愛(21分02秒 ラリアット→片エビ固め)柳川澄樺&松下楓歩&藤滝明日香×

 

 

この日から藤滝のキャッチフレーズが「三重の一番デカっい星」に変わりました。同期のライバル芦田美歩が地元紙に何度か掲載されている事も意識しているのでしょう。渋谷シュウさんが引退して早9年。そのフレーズのように三重県出身の女子プロレスラーと言えばというポジションになってほしいです。因みにこの日の柳川の入場曲でしたが6人タッグだからかパフォーマンスはなし。これも個性ですから出来れば毎試合行ってもらいたいものです。

 

 

今回まなせはメンバー構成の関係かコーナーに上がりませんでした。その為タイミングを逸してしまいました。相手コーナーは楓歩が上がってましたからそこは通常通りで良かったのではと思いますね。

 

 

藤滝が先発を志願するとトトロが2人を制して先発に。藤滝が誘導してリストロックに行きますが、ここはトトロのパワーが上回ります。更に背中に一撃を入れるとコーナーに振って串刺しラリアットを放つと自コーナーに連れていき久令愛に交代。

 

 

コーナーでの逆水平チョップを放つと藤滝をロープに括り付けてレッグスリーパーから背面ドロップキックと容赦ない攻撃をする久令愛。観客を煽ると弓屋がで80kgの巨体を持ち上げます。更にチョップを打ち込みますが藤滝は走り込んだ久令愛にグーパンチをお見舞い。流石にこれにはまなせとトトロが飛び出してきますが、藤滝は熊手を主張。逆に柳川と楓歩が出てきて3人をコーナーに飛ばすと串刺しトレイン攻撃を見せると藤滝はロック・ユータックル。久令愛がカヴァーを返すと楓歩に交代します。

 

 

楓歩は久令愛をロープに飛ばしますが、久令愛はタックルで迎撃してトトロに交代。トトロは最近のムーブであるロープ際で「やっぱりトトロ、百人乗っても大丈夫」と楓歩の背中を踏みつけていくとまなせとサンドイッチ攻撃を狙いますが、楓歩は避けて柳川に交代。今度は柳川が楓歩を呼び込み合体首投げから変形サーフボードに楓歩がランニングPKで合わせていきます。再び変形サーフボードに入るとなぜかまなせがカットに入らずトトロに檄を飛ばす。柳川が解除すると背中への一撃からネックブリーカードロップ。しかし走り込んだところをトトロがキャッチするとボディスラムで叩き落としまなせを呼び込み今度はサンドイッチプレス(満員電車)を完成させます。

 

 

久令愛に代わるとビックブーツを放ち、もう一撃を狙いますが柳川はこれを避けるとバッククラッカーへ。かかと落としから膝を入れた柳川に久令愛はドラゴンスリーパーで反撃。グラウンドに移行するとレッグスリーパーへ。柳川がロープエスケープするとランニングのビックブーツと畳み掛ける久令愛。耐えた柳川はロープに振られたところをバックキックで反撃するとダブルニードロップを決めて楓歩に交代します。ドロップキック、串刺し二‐、ミサイルキックと畳み掛けた楓歩はバックに回りますが、久令愛が堪えるとハイキックへ。久令愛がこれを避けるとサイドバスターを放ちブレーンバスター狙いに。藤滝も加勢するものの久令愛はこれを堪えるとドロップキックで2人まとめてぶっ飛ばします。

 

 

楓歩に串刺しビックブーツを決めた久令愛はダブルリストアームサルトを放ちまなせに交代。久しぶりとラリアットを連発すると楓歩もエルボーの連打で返していきます。PKの蹴り足はキャッチされますが、逃れるとドロップキックを放つ楓歩。柳川と2人でロープに振りますが逆にトトロが飛び込んできてダブルでタックル。まなせがバックを取ったところを楓歩は切り返して丸め込むとバズソーキックの連打からミサイルキックへ。まなせが返すと藤滝に交代します。

 

 

藤滝はタックルを挑んでいくもののまなせは倒れず。それでもまなせの攻撃を掻い潜るとタックルで倒すことに成功。更にジャンピングプレスでダメを押すと担ぎ上げようとしますがまなせは切り返してブレーンバスター。タックルの打ち合いからまなせがラリアット決めてトトロに後を託します。

 

 

トトロはボディプレスの連発からエルボーの打ち合いに。お互いの気持をぶつけ合うように打ち込んでいくとトトロはロープ際でラリアットを放っていきます。そこにまなせと久令愛がアシストに入るとトトロはカミカゼに。柳川と楓歩がカットに入るとトトロが藤滝を担ぎ上げようとしますが、藤滝は堪えると走り込んでドロップキックを放っていきます。

 

 

柳川がスピンキックでアシストすると藤滝は蹴りを打ちつけバックフリップへ。久令愛がカットすると権利のない4人がそれぞれ入り乱れる中藤滝はダブルアームバスター狙い.トトロが堪えるとお互いラリアットを狙いますが双方が腕をキャッチ。ならばとトトロは藤滝の腕を振り回し久令愛に飛ばしてビックブーツ。BIG☆DEKAI‼️!!がサンドイッチラリアットを決めると、まなせがラリアットで援護。するとトトロは渾身のランニングラリアットを放ち藤滝から3カウントを奪いメインを勝利で締めました。

 

 

青コーナー側も見せ場以上のものは出しましたけど、相手のパワーに圧倒されましたね。柳川が変形サーフボードからGlesinに持っていけなかったのもそうですし、楓歩もトップロープからのミサイルキックを決めましたが、投技はサイドバスターのみ。いずれも大型選手相手に苦戦した様子が伺えました。そんな中注目された藤滝も健闘はしましたけど、結果的にトトロが藤滝に闘い方を教え込むような終盤でしたね。そこにまなせと久令愛がアシストに入り藤滝に襲いかかりましたから、この試合を通じて何かしら今後闘いに変化が起きれば良いと思います。

 

 

試合後マイクを取ったトトロは藤滝に対し「明日香、明日香の事新木場で突き放してから初めて当たりました。ちょっとは強くなったんじゃないですかね。でも、まだまだBIG☆DEKAI!!!の壁も、トトロさつきの壁も崩させません。」と言うとICE✕∞リーグ戦への参戦表明をします。藤滝もその後参戦表明して同じ枠に。1月の1Dayトーナメントで10分ドローですし、どうやら今回も同じ時間設定のようですので藤滝にはこれ以上の結果は求められるでしょうね。

 

 

こうして蒲田大会が終了。星いぶきの突然の長期欠場の発表でこれからの展開は一気に新王者を決めるリーグ戦へと向かって行くことに。一方で『希望のリング』メンバーは藤滝がリーグ戦参戦以外は動きなしは気になるところです。後日楓歩が負傷しリーグ戦を辞退。これに関しては次回触れますけど、補充選手にも誰も選ばれませんでした。実質一区切りつつきいぶき・楓歩と現在の主軸が戦線離脱した今こそ奮起してほしいところなのですが…。このままでは上位と若手の差が広がりを見せてしまう危機感さえ覚えた大会だったと今改めて思えました。