6日に行われたアイスリボン蒲田大会。ここからは各試合について振り返っていきたいと思います。なお今大会の画像については座席を2列目で取ったので(観戦に踏み切った時には既に南側最前列はほぼ完売)あまり良くない事をご承知ください。

 

第1試合はYappyとAKARIの“BLACKFIRE”が昨年大晦日以来コンビ復活。対するはこちらもしのせ愛梨紗と大空ちえというアイスリボンとPURE‐Jの越境タッグ。とはいうもののこちらは初タッグな訳ですし、個々のレベルアップを考えても実力差は歴然。特に越境タッグの場合ホームの選手での決着が多いですから愛梨紗の闘い方が注目されたのですが、やはり体格面及び勝負技の数の差は歴然としていました。

 

◆第1試合 タッグマッチ20分1本勝負
〇Yappy&AKARI(12分13秒 セカンドロープからのタラ・サ・インピエルノ→体固め)大空ちえ&しのせ愛梨紗×

 

 

週刊プロレスで愛梨紗のコスチュームが取り上げられた直後の試合。目元にラインストーンが入っているかは確認出来ませんが可愛らしさは十分アピールしないといけない試合ではありました。そういう意味では大空のガウンやコスチュームとのコントラストは絶妙でしたね。

 

 

一方チーム名が示す通り黒のコスチューム同士のYappyとAKARI。ただ最近の選手って割と選手コールの際に溜めを作ってポージングする選手が多くシャッターのタイミングが合せ辛いケースが増えてきました。この試合だとAKARIがそれで横向きになってしまいました。もっともチームとしてのポージングがあったので救われましたが、この後何人かでこの溜めのタイミングが合わなかったケースが出てしまいました。

 

 

所属選手同士での立ち上がり。暫く間合いを取ると突如愛梨紗が「いぶさんおめでとう~!」と叫ぶと「H!Flyが1人になっちゃったけど、いぶきさんが帰ってくるまで私がH!Fly頑張る!」とアピール。ただ元々3人グループですし、音楽権利の問題もありますから今後はどうなっていくのか?むしろアイドルで売り出すなら愛梨紗個々の個性を強調していく方が良いように思えます。

 

 

あまりの長い決意表明ですし、周りが見えてない状況ですから当然のようにYappyに捕まってしまいます。背面ボディアタックからコーナーでいつものように「重いですか?」とBIGASSを押し当てていくとヒップドロップから変形キャメルクラッチへ。AKARIにチェンジすると串刺し攻撃からダブルタックル、ダブルエルボードロップとBLACKFIREの連携攻撃を決めていきます。ボディスラムからハーフボストンクラブに持っていったAKARI。愛梨紗がロープエスケープするとYappyにチェンジ。Yappyは愛梨紗をコーナーに横たわらせてのチョップ狙い。しかし愛梨紗は「嫌だ~!」と叫んで抵抗。ならばとリングに戻してヒップアタックを決めてAKARIに交代。素早い動きで串刺しエルボーを連発させていくと脇固めに。大空がカットに入るとYappyが飛び込みBLACKFIREがコーナーで2人を絞め上げていきます。

 

 

AKARIが担ごうとしたところを堪えた愛梨紗がエルボー合戦に持っていくとドロップキックを連発。3度目でようやく倒してタックルでダメ押しすると大空にチェンジ。ジャンピングタックルからセカンドロープからのミサイルキックを放った大空。フィッシャーマン狙いは堪えられますが、AKARIのDDTを返すと低空ドロップキックを放つもののAKARIはビックブーツで応戦。コーナートップに大空を横たわらせてハイキックを放つと619へ。ブレーンバスター狙いは大空が堪えるとAKARIは飛び込みラリアットからブレーンバスターを放つとYappyにチェンジします。

 

 

串刺しヒップアタックから串刺しボディアタック、ヒップドロップと立て続けに攻め込むYappy。チョークスラム狙いは大空が抵抗してドロップキック。Yappyもタックルで対抗するものの大空は再びドロップキックからフットスタンプへ。担ぎ上げようとした大空に対してYappyはこれを切り返してファイナルカット。走り込んだところを大空が飛び込みラリアットで迎撃して愛梨紗に交代。エルボーを叩き込んでいった愛梨紗はクロスボディから変形のキャメルクラッチへ。

 

 

Yappyが強引に解除すると愛梨紗はタックルを狙っていきますが、Yappyはバックキックで阻止。ならばとコーナーで呼び込むとパロ・スペシャルへ。これは大空もAKARIに同じ技を仕掛けていきます。Yappyがロープエスケープすると愛梨紗と大空がクローズラインを作りますがYappyはダブルラリアットで粉砕。ウエイストランド狙いは愛梨紗が抵抗し丸め込みに。

 

 

大空がフライングタックルでアシストすると愛梨紗はダイビングボディアタック。AKARIがカットするとシャイニングウィザードを狙いますがAKARIがビックブーツで迎撃するとYappyが愛梨紗にギロチンを投下。大空がカットするとAKARIのボディスラムに合わせるようにYappyがかつドンで愛梨紗を大空の上に叩きつけていきます。勝負と見たYappyはセカンドロープに上りタラザ・インピエルノを放つと愛梨紗は返せず3カウント。BLACKFIREが力の違いを見せつけました。

 

 

ここまで12戦10勝のBLACKFIREと初タッグの大空&愛梨紗。この差は歴然としていました。もっと愛梨紗がサブミッションを使える選手であれば違った展開も作れたのでしょうけど、むしろ体格の割にはパワー勝負に挑もうとするが故に潰されてしまった印象が強いです。これから上に行こうとするならこのような相手に対しての攻撃も考えないといけないように感じました。

 

 

久しぶりのタッグで勝利したBLACKFIRE。団体の流れが一気にシングルの王座争いに傾きましたが、この大会のマッチメイクの段階ではタッグ戦線の動きが見えるのかが注目されていました。越境タッグですしAKARIが自団体に戻ればこの日のメインに登場する久令愛とのタッグ『クレアカリ』があります。組むタイミングが難しいですし、果たして次のタッグ選手権がいつになるか不透明になりましたけど、確実に実績を積み上げて再度チャレンジしていってほしいです。