10日のアイスリボン道場マッチ。『希望のリング』プロジェクトメンバー最年長の古川奈苗が同い年の長谷川美子とタッグを結成。対するは『関節技の天使』杏ちゃむと短期留学でアイスリボンにやってきたJCストーム。前回の道場マッチで杏ちゃむにギブアップ負けを喫したストームですが、今回はその杏ちゃむが隣にいますし、相手関係が楽になります。古川も兎年タッグで初勝利を狙いたいところですが、ここではストームの本来の強さが発揮されたようで…。

 

◆第2試合 タッグマッチ15分1本勝負
杏ちゃむ&○JCストーム(8分46秒 カテゴリーファイブ→ギブアップ)長谷川美子&古川奈苗×

 

 

この日古川は普段右腕だけを突き上げるところを両腕を突き上げていました。それだけこのタッグへの意気込みを感じさせるものがありました。長谷川にとってもフリー転向宣言をした訳ですから、こういう形での参戦チャンスはしっかりモノにしていかないといけません。

 

 

キャリアを考えればストームの方が先にリングインすべきですが、今回は杏ちゃむが先。その割には私としては上手く撮れたと思っています。そしてストームはこの日もサングラス姿ですが、緑のガウンとコスチュームを着用し雰囲気が全く違っていました。連戦というのもあるのでしょうけど、この辺りのセンスの良さは流石なところがあります。

 

 

ストームと古川が先発して試合が始まるとロックアップからストームが一気にコーナーに古川を押し込むとチョークスリーパーへ。リングに戻してもリストロックから巧みに古川を翻弄していきます。古川も喰らいついていきますが、腕周りが違い苦戦しますがなんとかアームホイップで打開しここは両者パートナーにチェンジします。

 

 

タックルで先制した杏ちゃむに対して長谷川は側転で避けた杏ちゃむにドロップキックを放ちますが、杏ちゃむはクロスボディから脇固めに。長谷川がロープエスケープすると低空ドロップキックを放った杏ちゃむ。お互い技を避け合うと杏ちゃむがビックブーツで流れを戻しますが長谷川もロープ際のバックエルボーの打ち合いでペースを戻すと古川に交代。串刺し攻撃は杏ちゃむが避けますが、古川は突進してきた杏ちゃむを足を出して食い止めるとコーナーで腕十字。更に長谷川を呼び込み合体式ビックブーツから杏ちゃむを神輿のように担ぎそのまま落としていきます。

 

 

このまま腕十字に持っていこうとした古川ですが杏ちゃむは切り返すとフェイスロックに。長谷川がカットするとフィッシャーマンで投げ飛ばし、古川が肩を上げるとダイビングフットスタンプを投下。これもカウント2で古川が肩を上げると杏ちゃむはストームにチェンジします。

 

 

膝を入れてフィッシャーマンで投げたストーム。古川が返すとロープに飛ばし蟹挟みで倒すとエプロンからビックブーツも長谷川が鋭くカットし合体攻撃でストームを翻弄し回転エビ固めへ。ストームが返すと古川はトーホールドから足4の字に。ストームも反転して古川にダメージを負わせますが古川は再度切り返すとストームはロープエスケープ。

 

 

ストームが握手を求めると古川は応じますが、ストームが話さないと見るや古川は首固めに。そこから丸め込みを連発するとストームはフェイスクラッシャーで反撃。古川が三角絞めもストームは持ち上げてフォール。古川か返すと股を潜りそのまま持ち上げるとマットに叩きつけます。古川も反転フォールで返していきますが、ストームはトラースキックで古川の動きを止めるとアキレス腱固めの要領でロックし腕を絞め上げる複合関節技(カテゴリーファイブ)でギブアップを奪い来日初勝利を挙げました。

 

 

関節技主体の攻防が多く、長谷川はあまり見せ場を作れませんでしたね。唯一の見せ場だったネックブリーカーの時にコンデジのバッテリーが不調で電池交換を余儀なくされ撮影出来なかったのが悔やまれます。古川もキャリアを考えれば健闘したと思いますが、ここは杏ちゃむとストームに力の違いを見せられた感はありました。ストームも今回は杏ちゃむがパートナーでしたから相手関係からも本来の力を見せられたように思えました。ただ流石にCMLLのレジェンドクラスには厳しい結果にはなったようですが、蒲田大会で再度対戦するだけに巻き返しに期待したいですね。

 

 

後半2試合は週明けに蒲田大会の結果を見ながら振り返っていきたいと思います。