10日のアイスリボン道場マッチ。第1試合に組まれたのは神姫楽ミサとしのせ愛梨紗のシングルマッチ。前週の大会のメインで組んだ2人ですが、やはりH!Fryの中に神姫楽が入ってしかも『UNBALANCEROMANS』の振りもしっかり完コピした事が愛梨紗には気に入らない様子。入場式でも「私の方が可愛いというのを思い知らせてやろうと思います」と言った愛梨紗に対し、神姫楽も「私の方が可愛いというのを見せつけてやろうと思います」と受けて立つ構え。そんな2人のシングルですから、単なるプロレスの闘いとは別次元の攻防も見られる事となりました。

 

※今回は試合経過はあまり追わずに自分目線でのポイントを触れていきます。公式も4日以上経過しているのに未だにリザルトを上げていないという異常事態ですのでね。

 

◆第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
○神姫楽ミサ(7分38秒 ミサトンクラブ→ギブアップ)しのせ愛梨紗×

 

 

いつも思うのですが、愛梨紗の入場曲を聴くと出だしの部分がアイスリボンも会場利用でお世話になっているRFラジオ日本の番組のオープニングをイメージさせるのは私だけでしょうね。なんかあの出だしを聴く度に思ってしまうのですよ。

 

 

気になったのは神姫楽がこの試合に関してはいつもとポージングが違っていた事。いつものミサポーズとも言える形ではなく、そのまま腕を前に伸ばしていたのはアイドルとしてのポージングというのを意識したのでしょうか。

 

 

ボディチェックの段階から可愛いを強調していた愛梨紗。神姫楽が握手をしないと解っているのに強引に求め結果的に奇襲を掛けた形で試合が始まります。そのままニュートラルコーナーに持っていくと顔面踏みつけを連発させていきます。

 

 

あまりのしつこさに怒りの神姫楽はタックルからエルボードロップ、セントーンと畳み掛けてエルボーの打ち合いに。ここで可愛い論争が勃発。まず愛梨紗が神姫楽を「重い」と言えば神姫楽は「変わらねえだろ」と応戦。ならばと「若くて可愛ければ良いんだ」と主張する愛梨紗に対して「年齢非公開は何より得だ」とアピールする神姫楽。もっとも団体の方針だけで本人は公表する意志はあるようなのですが…。

 

 

「年齢非公開という事は…ババアなんだろ」とエルボーを叩き込む愛梨紗。推定で10歳程度は差があるのは確実なのですけど…これに勢いついた愛梨紗はドロップキックを放つとハーフボストンクラブに捕らえ神姫楽に鼻フックをしたかと思えば髪の毛を引っ張りやりたい放題。

 

 

ロープエスケープした神姫楽の背中に乗り上げた愛梨紗。クロスボディでフォールを取りますが、神姫楽はショートレンジのブレーンバスターで反撃するとイノシシダッシュからの串刺しタックル。更に胴締めスリーパーからキャメルクラッチに愛梨紗を捕らえるとお返しとばかりに鼻フックで愛梨紗の顔を弄り倒していきます。

 

 

再三弄られた愛梨紗は必死に丸め込みで勝利を狙っていきますが、神姫楽はこれを返すと愛梨紗はチンクラッシャーからネックブリーカーに。しかし神姫楽はミサボムから高角度の逆エビ固めに。更に腰を落としてミサトンクラブに持っていくと愛梨紗がギブアップ。神姫楽が新旧アイドル対決を制しました。

 

 

よく有りげな嫉妬をベースにした闘い。ただ丸め込みで勝機を狙った愛梨紗ですが、そこから繋ぐ技がないのが致命的ではありました。闘っている相手関係もそうですし、何より今週末の蒲田大会で神姫楽の後輩のAoiとのシングルを熱望して実現させた愛梨紗に対しては負ける訳にいかないというプライドもあったでしょう。最後は畳み掛けるような攻撃でギブアップ勝ち。ただ変形の逆エビ固めで終わるようではAoi戦も苦戦は必至なだけに今後どう巻き返していくかを見守っていく必要はありそうです。

 

 

試合後もしきりにカットインするように神姫楽の前で可愛さをアピールする愛梨紗。このまま勝敗度外視のアイドル路線に進むのか?それとも結果を求めていく神姫楽のようなストイック差を手に入れるのか?愛梨紗の今後に注視したいところです。本来なら後者であってほしいのですけどね。