昨日行われたアイスリボン後楽園ホール大会『アイスリボン~冬物語2024~』。

 

試合後にMIOレフェリーや一部の選手がXにポストしてますけど、新体制になった事においての査定の意味合いのあった大会だったのですが、結果的に課題の残る大会となりました。

 

その最大の要因が集客数。

 

299人と4週間前の大晦日より4割以上も減っています。前回の1月後楽園ホール大会は2年前ですが、その時と比較しても23.2%余り減少しています。

 

今回大晦日の段階で1Dayトーナメントの実施、直後に参戦選手の発表、更に動画でトーナメント抽選会の模様や願い事をアップするなど割りと動きは見せていたと思います。それでもこの有様。

 

確かに今回の参戦メンバーは星ハム子・弓李を除けば2017年以降にデビューした比較的キャリアの浅い選手ばかり。しかしそれでも多くの観客を集めている団体は他にもあります。

 

なぜその差が付いているのか?

 

先の動画配信等はある意味当たり前の事でしょう。ただそれ以前それ以外の事が出来てないように思えます。例えば抽選会動画は同時刻に東京女子が行っていますが、あちらは配信後すぐにマスコミに組合せをリリースしたのに対してアイスリボンは翌日の昼になってようやく重い腰を上げたかのようにリリース。これでは見る側の興味が削がれてしまうのは当然の事です。

 

コラムニストでラジオパーソナリティのジェーン・スーさんが熱狂的ファンで知られるガンバレ☆プロレス。時には局アナや元アイドルまで誘い込む程だそうですが、そんな後押しのある団体でさえ三島相談役を筆頭にポスター貼りを熱心に行っているそうです。ところがアイスリボンの場合昨年ネオプラス本社スタッフの呼び掛け極僅かなポスター貼りはあったものの蕨・西川口駅周辺のみならず都内の繁華街や元プロレスラーが経営しているお店等にポスター回りをしたという話をコロナ禍明け以降聞いたことがありません。

 

当然メディアの露出も他の人気団体に比べて遥かに少ないです。以前ラジオ出演があったのも芦田美歩の繋がりの影響が強かったものでしたし、前述のジェーン・スーさんのような後ろ盾のある著名人がサポーターとしていないのも事実なので難しいのでしょうけど、サムライTVのような専門チャンネル以外のところで団体をアピールする手段を得ないと興味すら得られないのは当然の事です。

 

願い事動画が公開され、松下楓歩が女性学生無料興行を行いたいと要望を出した途端運営側はレディースシートや学割の復活を発表しましたが、割引率もレディースシートは東京女子より低く、しかも1週間前の告知ではそれで観に行くと思える人は殆どいなかったと思います。結果楓歩は敗退してしまいましたから3月の後楽園ホールは従来通りの価格設定のまま公式サイトには表示されています。これも早期に今回同様かそれ以上の割引制度を打ち出す必要があるでしょう。

 

ネオプラスの佐藤社長もリベリオンスの五嶋社長も転職経験者なので今までのように主力選手に育った人材が対談していく事はあるでしょう。それにも耐えられる人材確保と同時に集客力確保を直ちに進めないといけないと思います。経営サイド・運営側・選手が今すぐにでも来月3日の道場マッチ、11日の大阪そして3月23日の次回の後楽園ホールに向けて動き出さないと行けません。

 

さてこの日の後楽園ホール。様々な事前告知動画は公開されましたが当日映像設備はありませんでした。恐らくトーナメントの進行によっては長丁場になると思われたからの処置と思われますが、どんなシチュエーションでも映像が使える会場なら積極的に使うべきだと思います。ただでさえ空席が目立つ会場が余計殺風景に見えました。

 

 

所属選手が揃った入場式で挨拶に立った星いぶきは敢えて観客の少なさにはここでは触れず「本日は1Dayトーナメントもあり、真白優希の復帰戦もあり、沢山色々なカードがありますので是非楽しんで帰っていってください!よろしくお願いしま~す。」とだけ語り大会をスタートさせました。勿論本人も客席のガランとした状況は気にしていたようで物販で話を聞いてもそれは考えているようでした。

 

 

ではここで今回の試合結果の一覧を載せておきます。

 

◆第1試合 同日デビュータッグ対決!!6人タッグマッチ30分1本勝負
柳川澄樺&神姫楽ミサ&○YuuRI(10分15秒 胴締め式ドラゴンスリーパー→ギブアップ)花屋ユウ&古川奈苗×&南ゆうき
◆第2試合 RIBBON-1トーナメント1回戦 5分1本勝負
×Yappy(3分02秒 リングアウト)海乃月雫○
◆第3試合 RIBBON-1トーナメント1回戦 5分1本勝負
○星ハム子(3分39秒 ハムロール)しのせ愛梨紗×
◆第4試合 RIBBON-1トーナメント1回戦 5分1本勝負
×弓李(5分時間切れ引き分け)松下楓歩○
◆第5試合 RIBBON-1トーナメント1回戦 5分1本勝負
○トトロさつき(芦田欠場により不戦勝)芦田美歩×
◆第6試合 RIBBON-1トーナメント1回戦 5分1本勝負
×咲蘭(3分14秒 ダブルアームバスター→片エビ固め)藤滝明日香○
◆第7試合 RIBBON-1トーナメント2回戦 5分1本勝負
○星ハム子(3分23秒 女の執念)松下楓歩×
◆第8試合 タッグマッチ 20分1本勝負
○星いぶき&長谷川美子(14分52秒 ライトニングスパイラル→体固め)杏ちゃむ&小池真優香×
◆第9試合 RIBBON-1トーナメント準決勝 10分1本勝負
×トトロさつき(10分時間切れ引き分け)藤滝明日香○
◆第10試合 RIBBON-1トーナメント準決勝 10分1本勝負
×海乃月雫(4分24秒 ハムどん→片エビ固め)星ハム子○
◆第11試合 真白優希復帰戦 シングルマッチ15分1本勝負
○真琴(13分29秒 盛艶のうねり→片エビ固め)真白優希×
◆第12試合 RIBBON-1トーナメント決勝戦 時間無制限1本勝負
×藤滝明日香(8分52秒 →片エビ固め)星ハム子○

 


 

個人的には楓歩が敗退でテンションが下がり、トトロが時間切れで姿を消した時点で気持ちが萎えていましたね。それだけ星ハム子と藤滝明日香がこのトーナメントに賭ける思いが強かったのでしょう。特に芦田美歩欠場で準決勝が俄然優位になった藤滝が必至の粘りを見せましたが、決勝戦はキャリアの差が歴然としていてハム子が9分足らずで勝負を着けて優勝となりました。

 

 

そのハム子はメインの勝ち名乗りを挙げるとマイクを持ち「優勝しましたー!」と叫ぶと「私は若くもないし、可愛くもないし、運動神経もないし、名前が星ハム子だし、今回のトーナメントだって、私が優勝するって思った人少ないと思います。でも!15年間、プロレスをやってきて、勝ったら嬉しい!負けたら悔しい!だから、プロレスが大好きです!まだまだ、後輩の高い壁でありたい。まだまだ、嬉し涙を流したい!プロレスでハッピーって叫び続けたい!どうしようもない星ハム子だって、まだまだやりますよ!」と思いの丈を吐き出します。

 

 

そんなハム子は願い事を公言していませんでしたが、その願い事とは娘・星いぶきが持つICE✕∞のベルトに後楽園ホールのメインで挑戦する事でした。ハム子自身もエンディングで空席が多い事がとても悲しいと言っているのですから、もっと集客増に繋がる願い事を出してほしかった思いはあります。それだけに私はLINE公式の優勝予想にも楓歩と提出したのですけど…(本人にも知らされていたようですね)。ベルト挑戦を掲げるのであれば藤滝のようにプラスα(例:親子で民放連ラジオ局生ワイド出演)のものを打ち出してほしかったです。

 

 

いぶきはまだハム子にシングルで一度も勝ってない事もあり、この表明を了承。3月23日の『アイスリボンマーチ2024』でのタイトルマッチが決まりました。何度も書きますがこの親子対決をどれだけ多くの人に観てもらえる努力をこれから行っていくのか?ただ今年に入ってからのこうどうでは駄目だという事は今回で解ったと思いますのでどこまで行動していくかを注視したいと思います。

 

 

次回以降は試合の振り返りをランダムにしていきたいと思います。