7日に行われたアイスリボン川口大会。第3試合は海乃月雫がCOLOR’SのSAKIとガンバレ☆プロレスのYuuRIを迎えた3Way。トライアングルリボン王者のまま引退した真白優希が復帰してくるとはいえ海乃はアイスのベルトには興味がないと公言。それ故になぜここで3Wayという思いはあるのですが、YuuRIは前ICE✕∞&リボンタッグ王者ですが、何よりSAKIはアメリカのSPARKAtlantic王者ですしキャリアも2人よりも遥かに長く12年目に入ったところです。SAKI自身は癖のある2人相手と話していたようですが、やはりこの実績の違いを見せつける内容になったようです。

 

◆第3試合 トライアングルリボン15分1本勝負
○SAKI(12分31秒 みちのくドライバーⅡ→エビ固め)海乃月雫× ※もう1人はYuuRI

 

 

前回の後楽園ホールの時にも書きましたけど、海乃は道場マッチ以外ではリングサイドを一周してリングインする場合があります。これがまたかっこいいのですね。ファンサービスという部分もありますが、こういうのをこれからも続けていってほしいです。

 

 

ある意味因縁の川口SKIPシティに戻ってきたYuuRI。自団体の大阪大会からの連戦でしたが、流石に今回はしっかりコスチュームの上下忘れずに入場式から登場。ちゃんとYuuRIポーズを見せてくれました。

 

 

SAKIの腰に輝くSPARKのベルト。YuuRIのパートナーである杏ちゃむも海外を飛び回っていますし、海乃共々このベルトを狙っていくような選手になってほしいです。

 

 

3人が慎重に握手を交わして試合開始。SAKIがロックアップを要求し力比べに。YuuRIと海乃が押し込むと今度はそれぞれがアームホイップの掛け合いからスクールボーイ合戦に。SAKIが丸め込んだところを海乃がドロップキックでカットするとYuuRIに首4の字。しかしこの体勢のままSAKIは2人を逆エビ固めに絞め上げていきます。

 

 

海乃がロープエスケープするとSAKIはYuuRI、海乃の順にジャイアントスイングに。しかしSAKIが目が回ってしまいYuuRIがフォールに行って返すのが精一杯。お互い三半規管が朦朧とした中でのエルボーの打ち合いが続いていきます。

 

 

流れを変えるようにYuuRIと海乃はSAKIをコーナーに振りますが、串刺し攻撃はそれぞれ自爆。SAKIは2人をコーナーに横たわらせると串刺しボディアタック。しかし奥にいた海乃が倒れずにミサイルキックを放っていきます。ここで海乃はパイプ椅子で一撃喰らわすと椅子の上に投げ飛ばそうとしますがSAKIは堪えると走り込んだ海乃にビックブーツ。更にボディブローからブレーンバスターで海乃を椅子の上に投げつけていきますがこれはYuuRIがカットします。

 

 

海乃がリングから下りるとSAKIのビックブーツとYuuRIの膝蹴りの打ち合いとなります。YuuRIがハイキックを放っていきますが、SAKIはボディブローからコーナーに振ろうとしますがYuuRIは逆に振ると串刺しバックエルボーからネックブリーカードロップへ。ブレーンバスターを狙ったところに海乃が入ってきて加勢。しかしSAKIはここを堪えると2人をネックブリーカーで倒していくと2人の足を押さえてハーフボストンクラブへ。

 

 

2人がロープエスケープするとSAKIは走り込みますが、YuuRIが蟹挟みで倒すと海乃のリング下からのスライディングキックからYuuRIが619へ。YuuRIのPKは海乃が椅子でカット。更にパイプ椅子を振り回していくとジャンピングキックを放った海乃。しかしドラゴンスプラッシュは自爆されるとYuuRIはサッカーボールキック、PK、ドロップキックのフルコースで畳み掛けるもSAKIがカット。YuuRIは延髄斬りでSAKIを排除しますが、コーナーに上ったYuuRIをSAKIがエプロンから捕らえエプロンに落とします。SAKIが海乃にカワイルドバスター狙いを堪えるとSAKIをロープ際に押し込みドロップキックを放ちますが、後方にいたYuuRIだけにヒット。走り込んだ海乃にSAKIはみちのくドライバーⅡを決めて3カウントを奪いました。

 

 

やはりSAKIの巧さが光った試合でしたね。YuuRIと海乃だけの攻防は最小限に留め、常に試合の中心にいたような試合運び。本来最後の流れも海乃にあったと思うのですが、カウンターの一撃で勝負を決めてしまう。やはりキャリアの差が歴然としていましたね。国内外大小問わず闘ってきているSAKIだからこその試合運び。これはYuuRIや海乃も勉強になったところはあったと思います。それぞれあまりキャリアが離れている選手との闘いが少ない現状。実際YuuRIがタッグベルトを奪われたのも10年選手の弓李の試合巧者っぷりによるものでした。なかなかアイスリボンもガンバレ☆プロレスも若手が中心になっているのでこういうキャリアが上の選手と闘う機会が少ないだけにこのような機会にどう闘っていくかを勉強していく必要はあるように思えた試合ではありました。