※前回の続きです。

 

⑥△咲蘭(時間切れ引き分け)しのせ愛梨紗△

 

 

海乃月雫のフィッシャーマン連発でダメージが残る咲蘭に愛梨紗はタックル3連発。更に逆エビ固めでギブアップを狭えります。

 

 

リング中央に戻した愛梨紗でしたが、咲蘭は意地でロープエスケープ。愛梨紗はボディスラムから連続押さえ込み。しかし咲蘭はこれを返すとコーナーで回転エビ固め。ここから丸め込みの応酬となりますが3カウントは奪えず。お互いロープ際でエルボーを打ち合うと咲蘭はセカンドロープからのダイビングフットスタンプを投下。更に連続押さえ込みを決めますが3カウントまでは行かずに時間切れ。押さえ込みだけでは短時間勝負は難しいというのを見せた形にはなった気がします。

 

 

⑦×咲蘭(0分13秒 マツクラ)松下楓歩○

 

 

ゴングと同時にスクールボーイで丸め込んだ楓歩。咲蘭が消すと速攻で横入り回転十字固めで3カウントを奪い秒殺。楓歩の気合いが出たオリジナルの丸め込みだったと思います。

 

⑧△松下楓歩(時間切れ引き分け)海乃月雫△

 

 

楓歩が海乃のパイプ椅子を持ち出し振り回しますが、海乃はこれを避けるとコーナーで楓歩に椅子を持たせてドロップキック。更に椅子を使ってスライディングからドロップキックを狙いますが楓歩はこれを避けるとPKへ。更にコーナーで膝を入れるとSTOで海乃を倒すと腕十字に持っていきますがロープが近く決めきれません。

 

 

ボディスラムから延髄斬りを経てブレーンバスターを決めた楓歩。海乃が返すと連続押さえ込みに行きますが決められないと見るやバズソーキックを放ちますが、海乃は楓歩の蹴り足を掴むとアキレス腱固めからアンクルホールドへ。更に裏STFで楓歩の視界を塞ぎますが楓歩はここを耐えて時間切れ。ここが総当たり戦の勝敗の分かれ目でしたね。ただ楓歩の強さは動かせなかったようにも思えました。

 

 

⑨○松下楓歩(1分3秒 マツクラ)しのせ愛梨紗×

 

 

愛梨紗がドロップキックで先制し串刺しスプラッシュからタックルで楓歩を倒します。更にボディスラムから連続押さえ込みを決めた愛梨紗でしたが、楓歩はこれを返すとコーナーに上った愛梨紗を捕らえると着地した愛梨紗に横入り回転エビ固めで3カウント奪取。この時点で2勝を挙げて総当たり戦の優勝を決めました。

 

 

⑩×しのせ愛梨紗(2分51秒 ドラゴン・スプラッシュ→片エビ固め)海乃月雫○

 

 

ゴングと同時にクロスボディ4連発から連続押さえ込み3連発と攻め立てる愛梨紗。更にボディスラムからネックブリーカードロップと攻撃の手を緩めない愛梨紗でしたが、担ぎ上げようとしたところを海乃が背中を叩くとバックドロップの要領で愛梨紗をマットに叩きつけます。

 

 

動きが止まった2人。膝立ちでエルボーを打ち合いますがスタンドでの打ち合いから海乃が片足ドロップキック。更にフィッシャーマンで投げ飛ばすと海乃はコーナーに上りドラゴン・スプラッシュを投下。これには愛梨紗も返せず残り9秒で3カウントを奪いました。やはりここぞという時の一発を持っているかそうでないかの違いが出たようには思えました。

 

 

 

 

 

全10試合が終わると5人がリングに上がり結果発表。2勝した楓歩が勝ち名乗りを受ける事になりました。

 

 

勝者となった楓歩はマイクを持つと「大晦日にICE×∞王座挑戦者には当然の結果だと思います。むしろ足りないくらいです。」とトトロさつきと海乃月雫から勝てなかった事を悔やんでいました。ここが3分間で試合巧者相手に勝つための課題なのでしょう。

 

 

その上で楓歩は「1月27日、後楽園ホール大会にて、所属10名によるトーナメントがあります。なんですが、まだ試合形式とか詳細がまったく決まってないんですよ。社長、そろそろ教えてくださいよ。いいでしょ?」とトーナメントの内容を佐藤社長に求めます。

 

 

これに対して佐藤社長は「1回戦は5分1本勝負で、という形の中で引き分けの場合はキャリアの浅い選手を勝ちという形にさせてもらいます。その他どういう形になるかまだ決まってませんが、1回話をさせてもらったのですが、参加選手10名という事は全部で9試合行うので、短時間で決着をつけて勝ち上がっていく、そういう技量を是非身に着けて頂きたいなと。(中略)組み合わせは近々に出せればと思っていますが、抽選で決めようと思っています。」と話しました。

 

その組合せが日曜日に配信で公開。昨日正式リリースがされました。それがこちら。

 

①5分1本勝負
Yappy vs 海乃月雫
②5分1本勝負
星ハム子 vs しのせ愛梨紗
③5分1本勝負
弓李 vs 松下楓歩
④5分1本勝負
トトロさつき vs 芦田美歩
⑤5分1本勝負
咲蘭 vs 藤滝明日香
⑥5分1本勝負
②の勝者 vs ③の勝者
⑦準決勝 10分1本勝負
④の勝者 vs ⑤の勝者
⑧準決勝 10分1本勝負
①の勝者 vs ⑥の勝者
⑨決勝戦 時間無制限1本勝負
⑦の勝者 vs ⑧の勝者

 

初戦が5分なので誰でも勝ち上がりのチャンスがあると思います。後は今回の総当たり戦を経験した選手が如何にこれを生かして作戦を練ってくるかでしょう。因みに優勝者には希望を叶えるというこれまでのトーナメント同様の企画を打ち出しましたが佐藤社長は選手個々がX(旧Twitter)で案を募ったらとの提示もありましたけど、現在具体的に希望を出しているのは先週の定期配信で地元凱旋興行をアピールしたトトロさつきのみ。ベルト挑戦というプランとは別に考えている選手はいると思うのですが、果たしてどんな希望が出されるのでしょうか。

 

 

最後は楓歩が締めた大会。参戦選手も観客も少ないからこそ出来た試合形式でしたが、このような闘いをより多くの人に見てもらう事が団体にとって必要なのではないでしょうか。無論配信という手段もありますが、生配信ではありませんし、動画アップも時間がかなり経過した後です(今回は4日後)。それだけに現地観戦させる為の努力を怠らずに進めてほしいと思えた大会でした。