大晦日のアイスリボン後楽園ホール大会『RIBBONMANIA2023』。ここからはタイトルマッチ以外の試合をランダムに振り返ります。前回が星いぶきがICE✕∞に防衛した試合でしたので、H!Fryの相方でもあるしのせ愛梨紗の試合を取り上げます。(諸都合で短時間決着のを書く事情もあったのですが…)

 

8月の後楽園で南ゆうきのデビュー戦勝利を与えてしまった愛梨紗。その後プリズムホールで行われたH!Fry興行でリベンジはしたもののタッグマッチでしかも実質相手の技を切り返してのもの。南のスケジュールの都合もありようやく実現したシングル。これまで丸め込みでしか結果を残してない愛梨紗がついに話題になっていた技の封を解く時がやってきました。

 

 

◆第2試合 シングルマッチ15分1本勝負
○しのせ愛梨紗(4分23秒 シャイニング・ウィザード→体固め)南ゆうき×

 

 

考えてみれば南の参戦はそのプリズムホール以来約2ヶ月ぶり。運動音痴を自認しているのですから実戦数を増やさないといけないのでしょうけど、やはりグループアイドルだと厳しいのでしょうね。この後触れますが技はそれなりに持っているのですけど。

 

 

愛梨紗はこの日から新コスをお披露目。正直これまでのコスチュームはニーパッドがなんだかなーな感じでしたし、肩を痛めているからかテーピングをしているのが目立っていたので、それを隠すようなコスチュームはだいぶ見栄えが良くなりましたね。

 

 

ロックアップは南が押し込みましたがロープ際で愛梨紗が反転しエルボーを打ち込んでいきます。しかし南はドロップキックで状況を打開。変形のアームバーで愛梨紗の左腕を絞め上げていきます。

 

 

愛梨紗がロープエスケープすると南はボディスラムの体勢に入りますが、愛梨紗が堪えて逆に投げつけます。しかし其の後再びドロップキックを浴びる事になる愛梨紗。3連発からのアームホイップでカウントを取ると初勝利を決めた南の風を狙いますが形が崩れてしまいます。やはりここでも練習や実戦不足が露呈してしまいましたね。

 

 

ならばとセカンドロープからのミサイルキックを決めた南。トップロープに上りますが、愛梨紗が追いつき担ぎ上げます。しかしここも形が崩れてしまいますが、愛梨紗はなんとかボディスラムを決めていきます。

 

 

タックルを連発させた愛梨紗は南を膝立ちにさせると…

 

 

小さなプロレスLOVEポーズからシャイニングウィザードを発射。これを南が返せず愛梨紗が待望の勝負技でシングル初勝利を決めました。

 

 

カード分析でも書きましたけど、南が4戦目なのに対して愛梨紗はその間に30試合闘っています。それだけに当然の結果ではあるのですが、途中までは押される場面が多かったのも事実。この辺り南がどれだけ運動音痴と言いながらも非凡な才能がある証明だと思われます。どうしてもグラビアやグループアイドル活動があると練習自体もままならないでしょうけど、グラビアとの両立で成功した選手もいましたからなんとか踏ん張って結果を残してほしいです。本当はその手の選手との絡みがあれば刺激になるのですけど、まずは試合を増やす事からなんでしょうね。

 

 

勝ち名乗りを挙げた後ホッとした表情で退場した愛梨紗。テレビ出演がきっかけで武藤敬司さんから公認を貰ったシャイニングウィザード。大会後の物販で「決定打になりますか?」と聞かれたのですが、ここぞというところでしか使わないようですし、今回は格下相手というのもありました。先輩にこれが決められる位磨かないとフェイバリットホールドにはなりません。昨日の闘い始めでも星いぶきと対戦しましたが、その辺りが如実に現れていました。南がデビュー戦でオリジナル技を出したように、何かこれがしのせ愛梨紗の技というのが最低あと一つはほしいですね。