先週のアイスリボン道場マッチ。当初の第2試合から入れ替わりでメインに組まれたのは杏ちゃむ&YuuRIのリボンタッグ王者・QUEENVALKYRIE(QV)とトトロさつき&藤滝明日香の純血重量級タッグの対戦。杏ちゃむが「新人(藤滝)の頑張る姿を見たい」と試合順変更にしたのですが、試合設定時間はそのまま15分。既に結果は触れてますが本来アイスリボン道場マッチのメインは20分なのに試合設定時間まで変更しなかった事がQVとしては想定外の結末を迎える事となりました。

 

◆第4試合 タッグマッチ 15分1本勝負
杏ちゃむ&△YuuRI(時間切れ引き分け)トトロさつき&藤滝明日香△

 

 

やはり藤滝のパートナーとしては現状ではトトロの方が合っていますね。いずれはお互いが継続していけば芦田美歩との同期タッグで突き進み令和のマッスルビーナスタッグのようになっていくのでしょうけど、今はトトロも正規パートナー欠場中ですし、後輩を育てる点でも同じような大型の新人と組むのがベストですし、藤滝にとっても信頼感が違ってくるでしょうしね。

 

 

QVの入場曲が流れると空気が一変するように思えるのですが、おしゃれな曲とは裏腹に本人達は表に『酒こそ我が人生』裏に『酒が滲みる』とプリントされたお揃いのTシャツを着てリングインしてきました。共に26歳ですが相当な酒呑みなようで杏ちゃむは昼飲みしている画像をSNSに上げてますし、YuuRIもイベントで飲み過ぎてダウンした事もあるそうです。この話を聞いて思い出したのは昔成宮真希さんのイベントに参加した時の事。その時は主役がダウンこそしませんでしたが相当酔っ払っていましたけど、ドランクマッチも経験した元選手並みの伝説を作ったとなると相当な酒呑みと言えるでしょう。

 

 

そのTシャツを脱ぐ間もなくトトロと藤滝が奇襲を掛けると早くもロック・ユーの串刺し攻撃を見せます。藤滝のムーブですがトトロと行うと迫力が違いますね。YuuRIが反撃しようとしましたが迫力に押されていましたから。

 

 

当然黙って相手のムーブを受けているだけではありません。QVはロック・ユーのポージングをしたトトロと藤滝を後方から襲いかかると串刺しバックエルボーからネックブリーカーで倒すと「私達だってそういうのを持っているんだよ」と髪をかき上げるとエルボードロップを投下するのですが、その時の掛け声が「ビール、吉四六、鬼殺し」と酒の種類ばかりチーム名とは裏腹に完全に酔いどれチームです。

 

 

しかしこれが不発に終わると「はい、ばってん」と九州プロレスのばってんぶらぶらのネタまで繰り出します。杏ちゃむはミックスの試合も多いですからこのような事も出来るのですよね。

 

 

杏ちゃむと藤滝のマッチアップとなると杏ちゃむのキャメルクラッチにYuuRIが高速ロープワークから低空ドロップキックで合わせる合体攻撃を見せるとアームバーへ。必死に粘りを見せた藤滝がロープエスケープするとロープに腕を絡めてYuuRIと2人で顔面を踏みつけていきます。

 

 

背面ドロップキックで追撃した杏ちゃむはYuuRIと交代。リングイン早々にドロップキックを浴びせると首投げからサッカーボールキックを放つと再び杏ちゃむへタッチしますが、YuuRIはトラースキックを放つと杏ちゃむがフェイスクラッシャーを浴びせる連携を見せます。そのまま杏ちゃむはフェイスロックへ。ロープエスケープした藤滝を丸め込んでからのローキックを浴びせた杏ちゃむはエルボーの打ち合いに移行させます。

 

 

必死にエルボーを打ち込んでいく藤滝を杏ちゃむは膝蹴りで動きを止めますが、藤滝はタックルで杏ちゃむを倒しトトロに交代、タックルで追撃すると飛び込んできたYuuRIを同士討ちさせて再度タックルでなぎ倒していくと杏ちゃむの背中を踏みつけていきます。

 

 

しかし杏ちゃむはコルバタで反撃しますが、レッスル武闘館の5mリングで巨体のトトロをコルバタで丸め込むとロープに足が届いてしまい失敗。ならばとコーナーに上がりますがトトロがデッドリードライブで落とすと今度はトトロがコーナーに上がります。しかしYuuRIが足止めすると2人掛かりでデッドリードライブで落とすと杏ちゃむが再びコーナーに上がりダイビングフットスタンプを投下するとYuuRIに交代していきます。

 

 

すぐさまミサイルキックを放つYuuRI。串刺しバックエルボーからネックブリーカードロップと畳み掛けると手繋ぎ式チョップからバックキック、低空ドロップキックとトトロを攻め立てます。しかしトトロは串刺しラリアットで反撃。ボディプレスを放つと藤滝がチェンジを要求しますがトトロはこれを無視。この流れでYuuRIは延髄斬りから杏ちゃむと合体ブレーンバスターを狙いますがトトロに逆に投げられてしまいます。ここでカミカゼを決めたトトロ。YuuRIが返すと強力なラリアットを放ちフォールに行かずに藤滝と交代。恐らくフォールに行けば勝てたか杏ちゃむのカットかという程のインパクトのあるものでしたが、敢えて藤滝に後を託したところはあったでしょう。

 

 

藤滝はYuuRIを起こしタックルからボディプレス。担ぎ上げたところYuuRIが切り返しますがそのまま腰を落とします。しかしYuuRIは藤滝の動きを交わしておんぶスリーパーへ。コーナーで解除すると藤滝の串刺しボディアタックを交わしてハイキックを連発。バックキックでロープにもたれ掛かった藤滝に杏ちゃむの背面ドロップキックとYuuRIの619の波状攻撃。更にサッカーボールキックとPKを交互に打ち合います。

 

 

ここでトトロがラリアットでアシストすると藤滝はランニングバックフリップ。流石に実力のあるYuuRIにこの技で連続勝利とはなりませんでしたがならばとダブルアームを狙う藤滝。しかしYuuRIはこれを堪えると変形のネックブリーカーからグラウンドでのチョークスリーパーへ。トトロが再三カットに入りますが解除する事をしないYuuRI。並の新人ならギブアップしてもおかしくない厳しいスリーパーをおよそ1分間耐え抜き時間切れのゴングとなりました。

 

 

試合後藤滝はQVにベルト挑戦を要求し17日の川口大会でタイトルマッチが行われる事になるのですが、最後の粘りはその為の執念と意地だけで耐えたようにも思えました。ポイントは結果論ですが、試合設定時間を15分のままにしてしまったというのもあると思います。もしメインだからと20分にしていたらまた違った結果・展開になっていたかも知れません。試合設定時間が15分でのドローはQVにとってこれが3回目。過去2回は1111とSPICEAPという実績を持ったチーム。その2組と肩を並べた形となったトトロと藤滝。果たして一発でベルトを奪取し歴史を塗り替える事が出来るのか?そして藤滝としては同期の芦田美歩よりも先にタイトルホルダーになれるのか?17日は芦田もセミで参戦しますし、大いに注目したいです。