昨日久しぶりにアイスリボン横浜大会に行ってきました。普段は今回のように祝日に行われる事が多く、翌日の仕事の事を考えPPV視聴のみなのですが、今日検査通院で有休を取っているのと、週末が西武園競輪場でのお出かけプロレスで公式大会がないので思い切って現地観戦に。

 

直前に会場のラジアントホールの所有者・ラジオ日本の番組に星いぶき・しのせ愛梨紗両選手が出演しPRもしたのですが、相変わらず集客面は厳しく125人先月同所の大会と比較しても微減となってしまいました。本格的に対策を本腰入れないと大晦日後楽園ホールの満員は赤信号であると思って良さそうです。

 

 

入場式は参戦全選手が試合順に登場する形式。通常興行でこれを行うのはアイスリボンだけの特徴ですね。いずれ所属選手が再び増えてくればまだ所属のみの入場式になるのでしょうけど、こうやって参戦選手が一同に揃って大会を始めるというのは観客からすれば良い事だと思います。

 

 

挨拶に立ったのはYappy。既に道場マッチで復帰はしてますが、この人が出てくると元気が出てきますね。そんなYappyですから静寂は苦手なのでしょう。元気な声を試合中聞かせてほしいと、トトロさつきの後押しもあって声援の練習を行います。

 

 

観客の好きな選手をYappyに見立てて「Yappy!」と声を大きく上げさせたところで大会はスタートしました。

 

 

前半2試合はCOLOR’Sとアイスリボンの若手のシングルが2本組まれました。そのうちの第1試合は櫻井裕子としのせ愛梨紗の対戦。後輩のプロジェクトメンバーには対抗心をむき出しにしている愛梨紗ですが、上のクラス相手となると伸び悩みが目立つ現状。プロジェクトメンバー同様高身長の櫻井相手にどのような闘いを挑んでいけたのでしょうか。

 

◆第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○櫻井裕子(7分47秒 前落とし式ブレーンバスター→体固め)しのせ愛梨紗×

 

 

愛梨紗の入場曲って個人的偏見かも知れないですけど、ラジオ日本の深夜放送のオープニングで掛かりそうな出だしで、この会場にピッタリだと思うのですよね。そこで最初に出てきたのは何かの因縁さを感じて入場を見ていました。

 

 

櫻井は以前道場マッチでは著作権の関係か別の入場曲を使っていましたが、PPVは権利問題は処理されていますので通常の『禁断のレジスタンス』で登場。道場マッチで使っていたのも良いですけど、この水樹奈々の曲も良いですね。

 

 

セコンド中心に『裕子』コールが起きると愛梨紗は戸惑いながら観客を煽って『愛梨紗』コールを起こさせます。その後ロックアップからリストの取り合いとオーソドックスな立ち上がりに。ただ徐々に櫻井のペースとなりヘッドロックからタックルを決めるとヘアホイップでコーナーへ。リング中央に戻すとキャメルクラッチで愛梨紗の顎を絞め上げていきます。

 

 

櫻井が解除すると愛梨紗はエルボーの打ち合いに持っていきます。ロープ際で連打を打ち込んだ愛梨紗ですが、櫻井は対角へ振るのを嫌うとコブラツイストへ。しかし愛梨紗はこれを堪えると櫻井の串刺し攻撃をタックルで阻止。更に3連発加えると逆エビ固めに捕らえていきます。

 

 

櫻井がロープエスケープすると愛梨紗はボディスプラッシュへ。ここでネックスクリューを決めますが、櫻井はビックブーツで反撃。それでも2発目を交わした愛梨紗はドロップキックから連続押さえ込みへ。しかし走り込んだところを櫻井は捕らえるとボディスラムへ。愛梨紗が返すとドラゴンスリーパーに絞め上げます。

 

 

愛梨紗がロープエスケープすると櫻井はブレーンバスターを狙いますが、愛梨紗は切り返して丸め込むとその後も丸め込みを連発。しかし櫻井はビックブーツで流れを変えると再びドラゴンスリーパーに捕らえリバースDDTへ。愛梨紗が返すとブレーンバスターを前に落とす形で3カウントを奪いました。

 

 

終わってみれば櫻井の完勝で、愛梨紗の勝てそうな場面はほぼありませんでした。ブレーンバスターの切り返しとかはありましたが、飛び技すらさせてもらえず。ましてや愛梨紗がラジオで得意技として出していた武藤敬司さん公認のシャイニングウィザードは未だに出せずじまい。前述の切り返しの際に連続押さえ込みに持っていかずにシャイニングに持って行く流れも作れたと思うのですが…。やはり勝負技がないとここぞという場面で流れを断ち切られてしまいますね。櫻井も決して勝負技が多い選手ではありませんが、基本の技と言えるブレーンバスターを前振りする事でフェイスバスターやファルコンアローのような形になりしっかり勝負技に転化させられるというのを見せた決着。ここのところアイスリボン参戦時にはブレーンバスターを勝負技にしていた櫻井がひねりを入れて勝ったのは愛梨紗を含めた燻っている若手にメッセージを伝えたような試合だったと思えました。

 

 

試合後愛梨紗に声を賭けた櫻井。何を話したかは謎ですが、何かしらの思いは伝えられたのかなとは思いますね。