今月2回行われたアイスリボン道場マッチ。そのいずれもメインは星いぶきと松下楓歩におけるICE×∞選手権の前哨戦。2回目の今回はいぶきが弓李とそして楓歩はいぶきの母親でもある星ハム子と組んでの対戦。デビュー10年越えで最近好調な先輩2人をそれぞれ従えて2人がどんな闘いをするのかがこの試合の焦点。勿論ハム子と弓李がそれぞれの闘いにも注目が集まりました。

 

◆第4試合 タッグマッチ 20分1本勝負
×星いぶき&弓李(12分48秒 ファルコンアロー→エビ固め)星ハム子&松下楓歩○

 

 

今回は楓歩はハム子がパートナーということでいつも通りコーナーでのポージング。ハム子のジュリセンが白なのも印象的でしたね。

 

 

弓李がいぶきが普段大舞台でリングインに使っている日本刀を持って入場。この辺りが弓李らしさだったりしますが、このビジュアルが実に絵になるのですから流石です。

 

 

もはやハム子がタッグマッチで奇襲を掛けるのは定番と化してきましたね。今回も奇襲からいぶきをターゲットに楓歩とダブルのタックルからボディプレスで先制すると串刺し攻撃から「お・し・り・だー」を決めるもののいぶきが背後から楓歩をタックル。しかしハム子がブルドッキングヘッドロックを決めて楓歩にチェンジします。

 

 

そのままハム子といぶきの顔面を踏みつけていきますが、いぶきはタックルで楓歩を倒すと弓李に交代。低空ドロップキックから踏みつけながらのロープワーク、側転プレスから脇固めを決めますが、片腕で髪を掴み肘で後頭部をグリグリとやりたい放題。楓歩が反転すると今度は弓李が腕4の字に捕らえますが、これはハム子がボディプレスでカットするとトレイン攻撃からダブルのエルボードロップへ。コーナーへ振ろうとするところをお互い嫌がると楓歩はサイドバスターを放ってハム子に交代します。

 

 

ハム子は弓李をコーナーに持っていき腹ウオッシュを狙いますが、弓李は下から噛みつき不発に。更に弓李はハム子の左腕も噛みつくと左足を踏みつけてネックブリーカーを決めると口塞ぎへ。これを耐えたハム子はエルボーの連打からコーナーに振りますが弓李はエプロンに逃れるとロープを使ってアームブリーカーを決めてダイビングボディアタック。ハム子がカウント2で返すといぶきにチェンジします。

 

 

続けざまにダイビングボディアタックを決めたいぶきはトラースキックを放つと河津落としから変形のアームバーで絞め上げていきます。楓歩がカットに入るといぶきと弓李でそれぞれバッククラッカー、ネックブリーカーを決めていきます。ハム子はいぶきを担ぎ上げようとしますが、いぶきは膝蹴りからバックフリップ。これをワンカウントで返したハム子はバックフリップでお返しも今度はいぶきがワンカウントで返します。ならばとハム子は腹アタック連打から腹ザードを決めて楓歩に交代します。

 

 

ドロップキックから串刺しエルボー、セカンドロープからのミサイルキックを放った楓歩。ブレーンバスター狙いをいぶきが堪えると延髄斬りからPKへ。これを返したいぶきはチョップではなくエルボーを放つと強烈な張り手へで楓歩の動きを止めます。立ち上がった楓歩はエルボーの打ち合いに持っていきますが、いぶきはここでエルボーにチョップを交えるとドロップキックへ。更にロープ際で後頭部へニーを連発させていきます。

 

 

ここで弓李が入り跳ね起こしていぶきがトラースキックを決める合体技へ。いぶきは楓歩を担ぎ前へ落としますが、楓歩はこれを返すとSTOからブレーンバスターへ。楓歩のファンファーレ狙いを回避したいぶきがロープの反動から楓歩の腕を巻き込んで河津落としの要領で倒して押さえ込み。ハム子がカットすると今度は楓歩の首を抱えて一回転。これもハム子がカットに入ると弓李がフィッシャーマンで排除。いぶきがランニングダブル二ーを決めますが、これを返した楓歩は続くバズソーキックを交わしてハイキックも膝蹴りの形となるとハム子がラリアットでアシスト。

 

 

勝負に出た楓歩は振り子落としからハム子のスモウラリアットのアシストを受けて変形ブロックバスター。弓李がカットに入るとハム子がラリアットで排除。最後はファルコンアローで楓歩がいぶきをマットに沈め前回に続いて前哨戦連勝スタートとなりました。

 

 

終盤のハム子のアシストも目立ちましたけど、今回は楓歩が新技の引き出しを開けずに勝負したところがポイントなのかも知れません。いぶきが勝負を掛ける前に大技連発。ハム子がスモウラリアットを出す前に弓李が最近使う養生テープ攻撃でハム子を排除出来ればまた違った結果もあったのでしょうけど、それを許さないところがハム子ですし、楓歩も猛攻に出ましたね。ただ当然まだ大一番まで1ヶ月以上ありますからいぶきからすれば楓歩の技を受け切る部分はあったと思います。この猛攻が今後の闘いにどう影響するか注目していきたいです。

 


前回同様勝ち名乗りを挙げた時立ち上がる事の出来なかった楓歩。そのまま横たわったままマイクを取ると「勝ちました~!」と一言叫ぶと体を起こし「ハムさんとの2回目のタッグで、ハムさんのアシストのおかげで勝つことが出来ました!ありがとうございます!」とハム子に感謝の衣を表します。

 

 

続けざまに楓歩はいぶきに対して「先週に続いて星いぶきから2連勝ですよ。いぶきさん、タイトルマッチだけに結果を求めているんじゃないんですか?あなたは今。23日も前哨戦決まってます。またハムさんと、真琴さんと組んで前哨戦決まってます。私は大晦日まで全てのあなたとの試合、松下楓歩が全勝するんで。また何回でも大晦日まで試合を重ねて、私があなたから1回も負けないで大晦日、挑戦しようと思います。」と前哨戦の全勝宣言を行うといぶきはそれを無言で聞いていました。果たしてそれはどういう意味を持つのか?答えは明日以降に判る事でしょう。とはいえ明日も苦戦は予想されるのですが。

 

 

最後は楓歩が全参戦選手を呼び込み締めのコールを発して大会を締めました。今回はYappyの復帰戦から始まりタイトルマッチへ向けた闘いもあったりライバル視する闘いもあり見ごたえがありました。ただ咲蘭や楓歩のようなマイクアピールが少なかった不満点も大いにあります。配信が後日編集後になった現在。それでも他団体よりも遅い配信開始なのですから、それなら座談会を復活させてゲスト選手を含めてマイクアピールの訓練をさせても良いのではないでしょうか。実際咲蘭の発言もコンプライアンス的に問題なのか配信では削除されてますしね。その辺り十分検討願いたいと思わせた大会でもありました。