11日のアイスリボン道場マッチ。柳川澄樺、神姫楽ミサに続いてセミファイナルにはやはりこの日がデビュー3周年記念日のYuuRIが登場。弓李と咲蘭相手に3Wayを行いました。シングル・タッグのベルトを戴冠し残る現在休眠中のトライアングルリボンのベルトを巻けば所属選手以外では初となるグランドスラムを達成するYuuRIですが、同期の神姫楽がこの黄色のベルトに意欲を持っているのと違って結果が出ていません。しかもこの試合にはかつてこの形式で揉まれベルトを戴冠した弓李がいます。その上咲蘭というこの形式で小悪魔っぷりを発揮している選手もいるだけに苦戦は免れません。結果としてはやはりこの新旧小悪魔に翻弄される形となってしまいました。

 

◆第3試合 トライアングルリボン15分1本勝負
○弓李(7分15秒 ぐるんちょ)咲蘭× ※もう一人はYuuRI

 

 

咲蘭はいつものように『しゅっぽっぽ』のダンスを披露してリングイン。最近これをX(旧Twitter)にアップするとれんてつの高架線姉妹がいいねをくれるのですが、久しぶりにコラボは実現するのでしょうか?最近はライブの締めの一曲として歌われる機会が多いようですので、咲蘭にとってもPRの場になると思うのですけど…。

 

 

弓李はメンバー構成を考えたのか、普段と違うコスチューム。それだけにYuuRIと同い年とはいえ小悪魔感が漂います。

 

 

体調不良もありこれがタッグベルト戴冠後最初の試合となるYuuRI。しかも昼夜ダブルヘッダーという強行軍。次週の横浜大会は自団体の興行の開始時間の関係か欠場となりましたが、その分2日後からの西武園競輪場でのお出かけプロレスに参戦。クリスマスイルミネーションの点灯式にも参加と本人の言うようにまさにアイスリボンが『第2のホーム』になっているようですね。

 

 

ゴングが鳴るとしばし様子見の展開でしたが、弓李がロックアップを嫌うと前転に。これに咲蘭、YuuRIが続きますが2度目の際にYuuRIが側転すると「違う」と弓李と咲蘭がYuuRIの背中に太鼓の乱れ打ちを行います。

 

 

更に弓李はYuuRIをコーナーに連れて行くと「デビュー3周年おめでとう」と頭部を3発殴り掛かります。今度は咲蘭が11月11日だからとYuuRIのボディに1111発パンチを入れようとしましたが、流石に40発でストップしてしまいます。

 

 

コーナーでのトレイン攻撃をYuuRIが交わすと3者攻撃を避けるように動き回りますが、咲蘭が弓李とYuuRIを倒すと2人の足を絡ませておてんばダッシュを敢行。更にフットスタンプを投下しギブアップを迫りますが、絡め方が甘かったかすぐに外れてしまいYuuRIのドロップキックを浴びてしまい、弓李との合体カナディアンバックブリーカーを喰らってしまいます。

 

 

咲蘭がリングアウトすると弓李とYuuRIはエルボーの打ち合いに。ロープに走り込んだところでYuuRIがバックエルボーを決めるとネックブリーカーからサッカーボールキック&PKへ。咲蘭がカットに入るとブレーンバスターを狙ったYuuRIですが、咲蘭が堪えると弓李が2人まとめて丸め込み。YuuRIが倒れているところに弓李が咲蘭をバッククラッカーを決めていくという3Wayならではの合せ技を見せていきます。

 

 

コーナーに走った咲蘭は回転エビ固めを決めるとロープに走り込んでカサドーラに。弓李が返すと丸め込みの応酬に。咲蘭が逆さ押さえ込みを狙いますが、YuuRIが2人を倒して押さえ込み。YuuRIは弓李をブレーンバスターでロープに飛ばすと咲蘭を蟹挟みで倒して619に。弓李が避けて咲蘭にだけ命中すると弓李はコーナーから養生テープを持ち出しYuuRIの右腕をロープにぐるぐる巻きにしていくと咲蘭をレックロールクラッチの要領で丸め込み横から押さえ込むくるんちょで3カウント奪取。3Way巧者らしい決着を見せました。

 

 

YuuRIが反則と不満を表していましたが、3Wayなので弓李が咲蘭から3カウントを取れば試合は終わってしまいます。最近弓李がタッグマッチでアシストする際に使うこのテープのぐるぐる巻きですが、3Wayでも有効であると証明されるとちょっと手のつけられない事になりそうです。ある意味今回MIOレフェリーが家庭の事情で大会を欠場し19レフェリーが担当していたのもあるのでしょう。現在休眠中のトライアングルリボンのベルトを神姫楽ミサが狙っているのですが、弓李が名乗りを挙げた場合厄介な存在になりそうです。それはかつてこのタイトルを獲る為に1年掛かりでこの形式に挑んできた弓李の経験値と小悪魔なテクニックの賜物なのかも知れません。咲蘭は兎も角YuuRIにせよ神姫楽にせよ4年目の課題としてはこの弓李の小悪魔な攻撃を乗り越えていく事が必要なようです。

 

 

セコンドによってテープが剥がされたYuuRI。もしベルトが復活してもグランドスラムへの道はまだかなり険しそうです。しかしこの1年で自力初勝利から一気にタイトルホルダーまで駆け上がったYuuRIですから恐らくこのタイトルが復活したらそう遠くない時期にグランドスラマーになるのでしょうね。