21日のアイスリボン道場マッチ。メインにはICE×∞王者・星いぶきがしのせ愛梨紗とH!Fryタッグで登場。対角には前王者のYuuRIと次期挑戦者になった芦田美歩が並びます。注目はトーナメントを勝ち上がり一躍超新星となった芦田がデビュー2戦目以来いぶきと対峙するのがタイトルマッチの前哨戦となる部分ではあったのですが、YuuRIからすればいぶきは勿論の事、トーナメント初戦敗退し、伸び悩みの感がある愛梨紗が気になるようで終盤厳しい攻撃を見せる事になりました。

 

◆第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
星いぶき&×しのせ愛梨紗(10分32秒 フィッシャーマンズスープレックス→片エビ固め)YuuRI○&芦田美歩

 

 

芦田はこの日もチアダンスを披露したのですが、やはり他の選手の入場曲では勝手が違ったようで短めでしたね。明日の道場マッチでもYuuRIと組むのでその辺りどうするのでしょうか。

 

 

いぶきと愛梨紗は例によって『UNBALANCEROMANS』での入場パフォーマンスを行ったのですが、特徴的だったのは今回いぶきがガウン着用でリングインしてきたのでそれを脱ぐまでは愛梨紗が一人で踊っていた事ですね。本来いぶきもガウンなしでの入場の筈なのですが、これから2人で組む時はこういうパターンもあるのでしょうかね。

 

 

一瞬いぶきが芦田との握手を拒むかに見えた場面もありましたが、そこは先輩としてしっかりと握手を交わしていくと一旦は愛梨紗が先発を買って出ますが、芦田は「いぶき出て来いよ!」と絶叫。逆に愛梨紗は「YuuRIとやりたい」と抵抗しますが、いぶきは愛梨紗を引っ込めると芦田に応えるように先発して試合が始まります。

 

 

なんとチアのポンポンを持ち自分を鼓舞するようにポーズを取る芦田。いぶきにも促しますがこれは罠で芦田の横からの蹴りが炸裂します。不意を突かれたいぶきは芦田のタックルまで喰らいYuuRIへのチェンジを許してしまいます。そのYuuRIもドロップキックを放つと619を狙いますが、いぶきはこれを避けると愛梨紗を呼び込み串刺しトレイン攻撃から合体タックルでYuuRIを倒しますが、YuuRIもコーナーに振られたところで反転しミサイルキックを放って芦田にチェンジします。

 

 

いきなり打点の高い串刺しのバックキックからドロップキックを放った芦田。鎌固めに持っていきますがこれは愛梨紗がすぐにカット。ならばとエルボーの打ち合いに持っていきますがいぶきはすぐにチョップに移行。しかし芦田は怯まずにこれを受け止めエルボーを打ち返すと片足キックでいぶきを倒していきます。しかし担ぎ上げようとするもいぶきは膝を入れて抵抗。河津落としで芦田を倒すとグラウンド卍で絞め上げていきます。芦田がロープエスケープすると後頭部目掛けてビックブーツを放ち続けざまにランニング二ーを放つとフォールを返されたところで愛梨紗と交代します。

 

 

愛梨紗はドロップキックを放つといぶきを呼び込み合体のビックブーツを決めますが、長身の芦田を担ぐ事は出来ず逆に芦田にボディスラムを決められてしまいます。しかし芦田の蹴りを避けた愛梨紗はタックル4連発で反撃。なんとかボディスラムを決めますが、走り込んだところをYuuRIにカットされると芦田のミドルキックからYuuRIのフェイスクラッシャーから芦田がレックドロップを決めると愛梨紗が意地で返したところでYuuRIに芦田がチェンジしていきます。

 

 

入ってくるなりタックルを決めたYuuRIは芦田を呼び込むと愛梨紗をコーナーに振って串刺しトレイン攻撃。ここで芦田はバックエルボーからかかと落としでYuuRIをアシスト。ここにYuuRIがサマーソルトドロップで畳み掛けていきます。ブレーンバスター狙いを堪えた愛梨紗はタックルでYuuRIをロープ際に押し込むといぶきが膝を入れて動きを止めるとライトニングスパイラルでアシスト。これに応えるように愛梨紗はネックブリーカーを決めるとダイビングボディアタックへ。

 

 

しかしYuuRIは愛梨紗の足を引っ掛けると低空ドロップキックへ。それでも愛梨紗はブレーンバスター狙いを堪えて丸め込みに切り返していくとエビ固めの応酬から逆さ押さえ込みに。YuuRIが返すとエルボーの連打を叩き込みますが、YuuRIはバックエルボーで動きを止めるとローキックの連打から619へ。愛梨紗が返すとフィッシャーマンスープレックスでYuuRIが3カウントを奪い2周連続で道場マッチのメインを締めました。

 

 

前哨戦としては物足りない部分はあったと思いますが、前回の対戦から7週間の成長を芦田はいぶきに見せたのではないでしょうか。ただこの試合は結果的にはYuuRIが終盤愛梨紗に厳しさを教えた形になりました。前週もYuuRIは咲蘭をブレーンバスターで倒していますが、今回もスープレックスの形は違えど同じような形で愛梨紗から勝利。翌日に松下楓歩がポストしてましたけど、トーナメントが終わってこの2人が勢いが止まり元サヤに戻ってしまった感は否めず、それにYuuRIが活を入れたような試合になりました。特にYuuRIの横に一気に突き抜けてしまった芦田がいただけに余計にそう思えた感は否めなかったですね。

 

 

試合後YuuRIはその思いをマイクにぶつけ愛梨紗に語りかけます。「ちょっと厳しいこと言うけど、愛梨紗ちゃん、デビューして何戦目?」それに対して愛梨紗は30いかない位と答えると(実際28戦目だったようです)YuuRIは「割とやっている方じゃないかな、1年いかないぐらいで。」と話します。実際実働3ヶ月程度ですからかなり多いと思います。恐らくYuuRIがアイスリボンに参戦するまでそこまでの試合数はこなしてなかったかも知れません。

 

 

続けてYuuRIは「敢えて厳しいことを言うけど、でもそんなんじゃ、まだまだアイスリボンのトップに行けないよ。自分もデビューしてなんもできなかったけど、やっと3年目にして、アイスリボンのベルトを獲った。この前、ガンプロにも出てくれたけど、もっともっとガンバレ魂を燃やして行こうよ!だからまた、もっともっと強くなって、またガンプロにも出てよ。だから、これからもいっしょに切磋琢磨して頑張ろう!」と愛梨紗にエールを送りました。ただガンバレ☆女子プロレスに参戦した時は提供試合でしたので、それ以外の形で参戦出来るようになった時更なる成長を遂げた形になるのでしょう。

 

 

続けて愛梨紗の横にいたいぶきに向かって「大阪で1111対はたち~ず、やるみたいだけど、」と言ったのは良かったのですが「勝った方と、1111…じゃねえ!QVが戦うわけだけど…。」とタッグチーム名を間違えたものですから場内がざわつきいぶきがツッコミを入れる中神姫楽ミサがYuuRIと肩を組み1111のポーズを取ります。慌てて杏ちゃむもエプロンに上がる中YuuRIは「どっちがチャンピオンになってもQVが勝つから関係ないけどね!」と取り繕っていましたが、チーム名を間違えたのに平身低頭状態でしたね。結果的にタイトルマッチはドロー王座剥奪となり来月3日にスケジュールの就くはたちーず(いぶき&楓歩)とQUEENVALKYRIE(杏ちゃむ&YuuRI)が王座決定戦を行う事になりました。ただ鍵を握っているのは前哨戦を行わない楓歩と杏ちゃむのように思えるのは私だけなのでしょうか?

 

 

最後はYuuRIが観客を全員立たせて締めのコールを行い大会を締めました。今回の道場マッチは翌日の大阪大会に向けてというよりはセミを除けばチャレンジマッチの要素が大きかったです。それだけに今後に向けてどのように各選手が分きするか期待したい大会になったと思えました。

 

 

締めの後神姫楽ミサがしきりにYuuRIや楓歩にベルトをアピールしていた姿が印象的でした。

 

 

最後に握手回りでの芦田とQVの画像を上げときます。