21日に行われたアイスリボン道場マッチ。第1試合には杏ちゃむと咲蘭の初シングルが組まれました。トーナメント敗退後トーンダウンしたように苦しい闘いが続いている咲蘭。今回の杏ちゃむは自身が語るようにどちらかと言えば闘いにくいタイプの選手。関節技を主体に時折打撃も使ってくる。レギュラー参戦している選手には何人かいるものの杏ちゃむのそれはまた独特なものがあります。咲蘭は警戒していたようですが、杏ちゃむの打撃からのアクシデントで更に厳しい闘いを強いられる事になりました。

 

◆第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
○杏ちゃむ(5分1秒 ワキ固め)咲蘭×

 

 

前回のシングルはトーナメントでしたので久しぶりの咲蘭のリングインダンス。ようやく『しゅっぽっぽ』が生配信で流れ始めこのダンスが映像で流れ始めた矢先に生配信がなくなり、後日編集されたものでは当然のようにこのダンスがカットされてしまってます。咲蘭という14歳のレスラーを売り出す為にはこのダンスも大きな要素だと思うのですけど…。本人はTikTokを時折更新はしてますけど、もっとこのダンスを広めていくようにしてほしいです。そういう意味では大阪大会に参戦しシングルが組まれたのは良かったと思います。

 

 

咲蘭と同じ歳の頃壮絶な人生を送っていた事をSNSで先日公表した杏ちゃむ。大会後その話を振ると今だから語れるという雰囲気で話してくれました。そのような過去があってこの笑顔ですから、今や『関節技の天使』と言われる事も説得力があるように思えます。

 

 

シャッタースピードのタイミングが悪く立ち上がりの肝心な場面が撮れませんでした。というのもいきなり杏ちゃむのローキックが咲蘭にヒットして踞ります。立ち直った咲蘭は逆にローキックを放とうとしますが、杏ちゃむはローキックを再びヒット。ならばとロックアップを狙った咲蘭でしたが、杏ちゃむはヘッドロックに捕らえてしまいます。

 

 

グラウンドに持ち込んだ杏ちゃむでしたが、咲蘭はこれを凌ぐと手の甲へのフットスタンプ。更にエプロンに出てヒップスタンプを決めますが、リングに戻ってきたところで杏ちゃむの膝蹴りがヒット。これがどうやら咲蘭のみぞおちに入ったようで動けなくなってしまいました。

 

 

レフェリーストップは免れたものの、杏ちゃむのフィッシャーマンからアームブリーカーに追い込まれ更にキャメルクラッチで精神面も追い詰められていきます。それでも咲蘭はほぼ半泣き状態でエルボーを打ち込むとドロップキックを連発。4発目は交わされますがそれでもコーナーに上がり高角度回転エビ固めへ。杏ちゃむのフィッシャーマン狙いをスモールパッケージホールドに切り返した咲蘭はスリーパーで絞め上げていきますが、杏ちゃむはこれを切り返して脇固めで絞め上げてギブアップを奪いました。

 

 

終始杏ちゃむの土俵で試合が進んでいましたね。咲蘭も必死に自分の闘いをしようとしていましたが、関節技や打撃の得意の選手には全くと言って良い程通じなかったように思えました。この辺りこれからの課題と言えるでしょう。プロジェクトメンバーが皆継続してくれれば話は別ですけど、現状ゲスト選手は杏ちゃむは自身が難しいタイプと言ってましたけど、現状のゲスト選手はこの手のタイプが多い気がします。それだけに今後咲蘭にとってこのような関節技や打撃を得意とした選手には克服すべき課題になってきそうと思えた試合でした。