24日のアイスリボン川口大会。この日のメインにはICE×∞王者・星いぶきとリボンタッグ王者・神姫楽ミサが登場。いぶきのパートナーは成増大会でタッグベルトへの挑戦表明をした松下楓歩。神姫楽のパートナーには先月10周年を迎えた弓李が付きました。2日後にJTOでタイトルマッチを控えた神姫楽。楓歩にも誰も臨んでいないと酷評された稲葉姉妹とのこの一戦に不退転の決意で臨む前の大事な一戦。ここで負ける訳にはいきません。そして密かに闘志を燃やしていたのが復帰してから子育ての関係で不定期参戦でタイトルとは無縁の世界だった弓李だったとは誰も知る由もありませんでした。

 

 

◆第5試合 タッグマッチ30分1本勝負
星いぶき&×松下楓歩(15分46秒 ミサボム→エビ固め)神姫楽ミサ○&弓李

 

 

弓李と神姫楽のリングイン。どことなしかいつもと表情が違うように思えるのは私だけでしょうか。特に神姫楽はいつもとポージングが若干違っていたようでした。紙テープが飛ぶと喜びを表すような表情を見せるようです。

 

 

ここでも勝って神姫楽にアピールしたい楓歩。団体最高峰のベルトを戴冠して約1ヶ月のいぶき。共に勢いを感じるポーズを取ると2人で“はたちーず”のポージングをします。この名称が使えるのもあと4ヶ月となりました。

 

 

この日が誕生日の神姫楽。団体の方針もあり年齢非公開にしていることから弓李が『ミサ=33歳』と決めつけ一悶着しているところをはたちーずが奇襲を掛けて試合が始まります。どうやら神姫楽の兄が33歳らしく本人はそれより下らしいですし、一部デビュー前には公表していた時期もあったとか。だから本人は非公開にしなくてもと思っているらしいのですけどね。

 

 

はたちーずの先発は楓歩。となると奇襲した先のターゲットは当然神姫楽となります。いぶきとの合体ドロップキックを決めるとボディスラムで立て続けにマッドに叩きつけるとロープ際へ。いぶきが飛び込んできた弓李を共々ロープに括り付けるとはたちーずの目線の先は南側奥の入場ゲートに。

 

 

どうやらこの日お忍びでバックステージに遊びに来ていた藤本つかさがゲート幕から顔を出したようで、楓歩が「藤本つかさー!」と叫ぶと場内に驚きの声が上がります。そして藤本の得意とする背面ドロップキックを放つはたちーずの2人。これに怒りの神姫楽はタックルで楓歩を倒すと「藤本いたぞー!」と雄叫びを上げて弓李にチェンジします。

 

 

測定プレスを決めた弓李。ここからはいつものように腹部に張り手と見せかけてのグーパンチから口塞ぎと悪い事というよりももはや弓李ムーブと言って良い攻撃を見せて楓歩の心理を乱します。フィッシャーマン狙いを堪えられるとグラウンドに戻しレックロックから足4の字に持っていきます。楓歩も反転しますが、弓李が反転し直しロープエスケープへ。楓歩もタックルで応戦していぶきにチェンジします。

 

 

ネックブリーカーで先制したいぶきに対して弓李もヘアーで応戦。ならばといぶきはチョップを放つと再び藤本の名前を叫ぶと卍固めに。弓李がロープエスケープするとランニングニーを狙いますが、弓李はこれを避けて619へ。

 

 

神姫楽に代わるとタックルを連発させてイノシシダッシュからのジョン・ウーへ。しかしこれはいぶきが先にドロップキックを放って阻止します。更に串刺しボディアタックを狙ったところ今度は神姫楽が交わすと弓李が踏み台を作ってフォーワン連携のジャンピングセントーンを狙いますが弓李が支えきれず崩れてしまいます。それでもなんとかいぶきに命中させたのは道場マッチで一度崩れて失敗したところの修正もあったでしょう。

 

 

ただこれに怒りのいぶきは2人にチョップの乱れ打ちを放ちます。最後はダブルチョップを決めていきますが神姫楽はブレーンバスターで応戦。ならばといぶきはチョップの連打から蟹挟みで倒しての低空ドロップキック。更にダブルチョップを放って楓歩にチェンジします。

 

 

串刺しのボディアタックからミサイルキックを決めた楓歩に対して神姫楽もタックルからエルボードロップ、セントーンと畳み掛けていきます。しかしここでいぶきが介入して楓歩と連携を見せると楓歩はロープ際でドロップキック。いぶきがアシストのランニングニーを決めたものの神姫楽はイノシシダッシュから今度こそジョン・ウーを決めて串刺しラリアットへ。

 

 

楓歩はサイドバスターで反撃するとエルボーの打ち合いに。楓歩がSTOで倒すとコーナーに上がりますが弓李が阻止すると神姫楽がデッドリードライブ。弓李のバッククラッカーのアシストを受けて神姫楽が逆エビ固めに。しかしミサロックまで持って行けずにロープエスケープを許すといぶきが背面チョップでアシストし、いぶきと楓歩が連続ダイビングボディアタックを決めていきます。

 

 

変形ブロックバスターを決めて勝負に出た楓歩。しかし神姫楽はこれを返すとラリアットを放ちますが楓歩はジャーマンで投げ飛ばします。その間弓李は場外でいぶきを養生テープでコーナーポストに縛り付けます。これに応えるかのように神姫楽は楓歩のファルコンアローを堪えるとラリアットを連発し最後はミサボムを決めて楓歩から直接勝利しました。

 

 

それぞれの意地が交錯した試合でしたね。試合時間だけを取れば前の試合より短いですが、中身は十分濃いもので 特に神姫楽と弓李に意地を感じる内容でした。勿論いぶきと楓歩も連携を決めるなど勝利への執念を見せてはいたのですが、タイトルマッチ目前で負けが許されない神姫楽と何故かいぶきをターゲットに仕掛けていった弓李の攻撃に屈した形になりました。タッグワークでははたちーずの方が上回っていましたからまさに執念という言葉がピッタリの勝利だったと言えるでしょう。

 

 

エンディングでそれぞれの思い、更に他の所属選手の思いが爆発していきますが、それについては次回明日の道場マッチのカード分析と合わせて書いていきたいと思います。