では、先週日曜日のアイスリボン成増大会でもう1試合残っていたメインイベントを振り返りたいと思います。この日のメインは星ハム子といぶきの『親子スター』にみなみ飛香と真琴が対戦するある意味以前のアイスリボンを体感するタッグマッチ。いぶきがICE×∞王者として先輩達を迎え撃つ形ではあるのですが、その分復帰して2ヶ月となった飛香がかなり気合いが入っていたようでした。それが結果的に思わぬ事態を迎える事になりました。

 

◆第6試合 タッグマッチ30分1本勝負
○星いぶき&星ハム子(4分56秒 みなみ飛香が場外プランチャを放った際、着地に失敗し左腕を負傷。試合続行不可能→レフェリーストップ)みなみ飛香×&真琴

 

 

飛香の入場曲でリングインしてきましたが、入ってきたのは飛香から。それにしても多目的ホールでは真琴をリングインって上手く撮れませんね。暫くひな壇のある会場での大会がないので考えないと。

 

 

親子スターの入場曲はハム子の曲といぶきの旧入場曲をミックスしたもの。チームとしての入場曲を別に用意するのも良いですが、ひーかほもそうしているようにお互いの入場曲をミックスして使うのもまた良いですね。そういうのを2試合続けて聞けたのもこの大会の良い点だったと思います。

 

 

試合はハム子と真琴の『むこまこ』対決からスタート。ロックアップしたかと思えばセクシーポーズ合戦を始めたりとこの二人らしい攻防を展開。真琴が串刺しビックブーツからハム子のセクシーポーズを嫌うかのようにビックブーツを放ち飛香に交代。

 

 

飛香の立体的な動きからレックロールを決めるとハム子はお腹攻撃で応戦。コーナーに持っていくといぶきと「お・し・り・だー」からブルドッキングヘッドロックを決めるといぶきに交代します。

 

 

 

ロープ際でランニングニーを入れていったいぶき。しかしニ発目を狙ったところを飛香が避けてエプロンに出されると飛香が蹴り落とし場外戦にもつれ込みます。

 

 

手前ではハム子と真琴がやり合っている間別の方では飛香がいぶきを客席に突っ込ませるなど主導権を握っていきます。そしていぶきとハム子を同士討ちにした飛香は一人リングに戻ると三角跳びプランチャを敢行。一度目はタイミングが悪くやり直し。

 

 

そして二度目は成功したように思えたのですが…

 

 

落ちたところがマットとコンクリートの境目で左肘をコンクリートに強打。飛香は動く事が出来なくなりレフェリーストップの処置が取られました。

 

 

いぶきなども行っている場外プランチャですが、1つ間違えるとこういう事故も怒るんだというのを改めて思い知る事となりました。当初全治5ヶ月と発表されたのですが、精密検査の結果粉砕骨折でそれ以上の大怪我だったようです。ただ本人の気持ちが折れてないようなのでしっかり治して元気な姿をまた見せてほしいです。

 

 

騒然となるリングサイドで勝ち名乗りを挙げたハム子がマイクを持つと「飛香さん、真琴さん、今日はこういう形で私らが勝ったんですけど、お客さんもまだまだ見足りないと思います。私たちのカードを楽しみにしてくれていたお客様、沢山いらっしゃると思います。また同じカードをメインでやらせてください。もう一度、やらさせてください!よろしくお願いします!」と叫びながらアピールします。

 

 

続けていぶきが「凄いこのカード、楽しみにしていたんですけど、一番、飛香さんと当たりたくて、でも今勝手にお願いしますって言ったけど、このカード、実現するまで自分はあきらめないんで。社長、このカード、飛香さんが休んで復帰して1発目にこのカードお願いします。状況見て判断して、社長、絶対にお願いします。」と佐藤社長にと懇願しているところにマイクを奪ったのは清水“ひかり”でした。

 

 

「名前同じうちがやってやるよ」と清水がアピールすると「いいよ。タッグじゃつまんないからシングルでやりませんか?」と応じたいぶき。「ただ。まだどうなるかわからないから。もちろん復帰を待ってから。出来るならみなみ飛香さんと。でもどうしようもなくなったら、私がやってやるよ、お前とシングル。」と清水が話すと「同期として負けたくないし、勝ったこともないから、お願いします。」と返して抱擁して清水はリングサイドに下ります。

 

 

清水が他のCOLOR’Sのメンバーと離れてアイスリボンに参戦する理由。単なる松下楓歩とのタッグだけではないと思います。2017年3月デビューでトトロさつきやいぶきと同期。まだシングルのベルトを戴冠したことのない清水にとって今のアイスリボンの頂点のベルトは狙いやすい筈。それがある意味タッグ挑戦表明の時に「アイスリボンにはそういうヤツがいなかったんだよ」と言ったのと通じさせるところがあったのでしょう。飛香が必要以上の場外戦を行ったのもベルト挑戦を視野に入れていたからかと思われます。恐らく飛香が復帰してくるのは早くても来春になるかと。そうなると清水が単にいぶきとシングルを行うだけでなくベルトを賭けてとなるのでしょう。来月22日タッグベルト挑戦が決まった清水ですから、早ければ11月3日のプリズムホールになるのでしょうか。明日の川口大会には他団体参戦で出場しないだけに動向に注目です。

 

 

ハム子と一緒にリングに戻ったいぶきは「こういうことが起きたのですけど、アイスリボンはプロレスでハッピーが醍醐味なので、皆さん、ハッピーで終わりましょう!」と語ると握手回りの掛け声を掛けます。握手回りが終わるとこの集客数だと『おめでとう、毎日が記念be→』もフルコーラスで回り切れない人が出たようです。そんなメンバーが戻ってきたところでいぶきは「本日、タッグのタイトル戦も決まったということで、まだシングルは決まってないんですけど、シングルのタイトルマッチも楽しみにして頂ければなと思います。よろしくお願いします。」と語ると「みんなでハッピーで終わりましょう。」と円陣を作り「プロレスでハッピー、アイスリボン!」で大会を締めました。

 

 

若手のシングルが続いた後、外国人選手を中心とした実力者の闘いで流れを変えての終盤戦。メインは残念な事になりましたけど、今後の展開が見えた大会になりました。まだ休眠中のベルトもあります。所属が少なくともグランドスラムという言葉がある限りは眠っているベルトも起こさないといけません。早くそれを実現させることが観客動員V字回復に繋がる第一歩だと思っています。11月3日東京ドームシティプリズムホール。ここに向けてシングルもそうですけどそれらのベルトを呼び起こす動きを見せてほしいです。