一昨日のアイスリボン成増大会。第2試合は道場マッチで行われている海乃月雫のプロジェクトメンバーの査定10分間マッチの出張版。前日の藤滝明日香に続いて今回は藤滝と正反対の細身の南ゆうきが相手。その分海乃にとっては組みやすい相手なだけに見るやがどこまで闘えるかが焦点になった試合ではありました。

 

◆第2試合 シングルマッチ10分勝負
○海乃月雫(2-0)南ゆうき×
○海乃(5分31秒 回転エビ固め)南×
○海乃(9分10秒 変形フェイスロックからのギブアップ)南×

 

 

今回の『希望のリング』のプロジェクトメンバーはデビュー戦はともかと次の試合では自分の入場曲をきちんと用意しているところがポイントだと思います。南の場合グラドルだけでなくグループアイドルとしても活動しているのでその楽曲を使ってきたと思われます。

 

 

前日はチャイナドレスで試合をした海乃。この日は通常コスですが、フィンガーグローブを着用しているところが相手からすれば脅威を感じるかも知れませんね。

 

 

164cmの南が先にリストロックを求めますが、海乃はこれに応じると一気に絞め上げていきます。南も応戦していきますが、海乃は主導権を譲らずヘッドロックへ。一旦は解除するものの南がエルボー出来ないと見るやグラウンドに持っていきます。

 

 

南がロープエスケープすると再びリストの取り合いに。アームホイップを決めて喜ぶ南の姿に海乃のヤンチャ魂に火が点いたのかストンピングからコーナーポストに南の頭を打ち付けていきます。更にチョーク攻撃を仕掛けていきますが、南はスクールボーイで丸め込むとロープに海乃を押し付けると「みーなみ、みーなみ」と自ら煽ってストンピングを浴びせます。

 

 

ただこれは海乃が最も警戒していたムーブ。走り込んだ南の足を引っ掛けるとストンピングからチョークスリーパーへ。南も必死に応戦してグラビア固めを狙いますが、海乃はこれを切り返すとそのまま丸め込み3カウントを奪います。

 

 

1本取られた南はエルボーを打ち込んでいきますが、既に息も上がる状態。海乃の1発で倒れ込む場面もありましたが必死に喰らいつくとコーナーに振り串刺しエルボーからドロップキックを6連発放っていきます。

 

 

アームホイップから今度はそのままフォールカウントを取りボディスラムも決めると南はコーナーに上がりミサイルキックへ。一度は失敗したものの二度目を成功させるとバックを取り海乃を落としていきますが、海乃はこれを切り返すとフェイスロックで絞め上げて南をタップさせます。

 

 

残り時間僅かなところで2本目を取られた南は必死にエルボーを打ち込むとドロップキックを連発。3発目を放ったところで時間切れのゴングが鳴りました。

 

 

キャッチコピーにも運動音痴が付いているように南はプロジェクトの初期の頃は動きについていけなかったようで、海乃の話だとコーチ(恐らく日高郁人選手?)に「辞めた方が良い」と言われたそうでその頃を知る海乃からすれば大進歩なのだそうです。ただ線が細い部分を活かす攻撃が出来てないのも事実。出来ないなら出来ないなりに序盤から観客を煽って自分のペースに持ち込むなどやり方はいくらでもあると思います。折角これだけの身長もありますし、参考になる選手も結構いる筈です。

 

 

そんな南のこの日の最大の評価点は一度は失敗したにも関わらず再度トライして成功したミサイルキックでしょう。これはアイスリボンの選手全体に言えるのですが、キャリアの浅い内は大概がダイビングボディアタックに行ってしまいミサイルキックを放つことはまずありません。最近では松下楓歩がデビュー戦で決めましたが最近はもっぱらダイビングボディアタックになっています。やはり相手へのダメージや威力という意味ではミサイルキックの方があるのは歴然です。こういう武器をもっと磨いていってほしいです。グラドルからプロレスラーになって成功したケースは愛川ゆず季さんなどいますが、グループアイドルからではアイスリボンでも最近失敗例が2件もあったようにまずありません。南は次戦は来月になるそうですけど、この壁をぶち破ってグループアイドルやりながらでもプロレスラーとして結果を残せるんだというところを示してほしいと願っています。