さあいよいよこの夏のアイスリボンの総決算、後楽園ホール大会『不思議の国のアイス2023』が11時半から行われます。映画製作プロジェクトメンバーのデビュー戦。この先のタッグ戦線を賑わしてくれそうな闘い。そしてタイトルマッチが2つ。色んな意味で今回の大会はサバイバルな大会になると思っています。果たして大会が終わった後にそれぞれがどんな空気感を持つのかも楽しみにしたいです。

 

 

◆第1試合 芦田美歩&藤滝明日香デビュー戦 タッグマッチ20分1本勝負
弓李&藤滝明日香 vs トトロさつき&芦田美歩

◎今回のプロジェクト。これまでのようなシングルデビューのメンバーは1人もいませんでした。それだけ能力拮抗と考えた方が良いのかなとは思いますが、その中でも評価が高かったと思われる藤滝と芦田が大先輩と組んでタッグマッチに挑みます。最終的に新人同士の闘いになる可能性を秘めているのですが、弓李と芦田、トトロと藤滝がタイプの似ている選手ですし、弓李にとってはこれがデビュー10周年の節目の試合にもなります。それだけに先輩がどこまで試合を作るのかというだけでなく、試合を決めてしまう事も十分あるでしょう。それだけに新人2人がどれだけ技でアピール出来るかに注目したいです。

 

◆第2試合 小池真優香&花屋ユウ&古川奈苗&南ゆうきデビュー戦
6人タッグ イリミネーションマッチ 20分勝負

咲蘭&古川奈苗&南ゆうき vs しのせ愛梨紗&小池真優香&花屋ユウ

◎過去2回のプロジェクトでも6人タッグイリミネーションマッチでデビューというのはありましたが、いずれもその後ほぼ全滅。プロジェクト終了後も残った選手もいましたけど、大成したのは松本都だけです。そういう意味ではこの試合の4人にはまずプロレスラーとしての意識が求められるでしょう。そして今回この中に咲蘭と愛梨紗が入っているのがポイントで特にまだ自力勝利がない愛梨紗は相当プロジェクトメンバーに敵対心を持っていると聞きます。もしプロジェクトメンバーに意識欠如の部分が見られると咲蘭か愛梨紗の無双状態になっても不思議ではありません。特に咲蘭がここで爆発するのではという見方を持つ人もいますので、まずは新人4人がどこまで気持ちの面で負けない、プロレスラーとしての意識を強く持つというのを感じ取りたいです。

 

◆第3試合 タッグマッチ20分1本勝負
清水ひかり(COLOR'S)&松下楓歩 vs キク&HisokA(JTO)

◎清水と楓歩の『ひーかほ』が6月のタイトルマッチ以来約2ヶ月半ぶりに登場。相手は初タッグとなるキクとHisokA。HisokAとは前回の後楽園でも対戦していますし、ここは如何にも相手が楽。しっかり結果を残してリスタートを決めたいところ。ポイントになるのは旧アクト勢との絡みでない限り楓歩が勝負に出ているケースが目立つ点。今回も清水はダブルヘッダーというのもありますが、最後は楓歩勝負になりそうな予感はしています。そこでどんなフィニッシュホールドを持って来るのかに注目。そこでキクやHisokAの現状も図り知れそうな気がします。

 

◆第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
ダーク・シルエタ(CMLL)&海乃月雫 vs みなみ飛香&ひなた

◎目下連勝中のシルエタと海乃のルーダタッグがタイトル戦前の試合に登場。相手は後楽園ホールに11年ぶり登場の飛香と17年ぶりのひなたのるうもすタッグ。それぞれこどもの日に試合をして以来の聖地参戦となり大人の闘いを行うという意味で凶器攻撃を行う相手はもってこいのシチュエーションなのかも知れません。海乃がシルエタに信頼を寄せている関係で自ら勝負に行かない可能性も高いので流石に復帰間もない2人にシルエタの壁は厚すぎるのではないかと思われます。勝つとすれば飛香が海乃をブロックバスターで投げ切る位なのでしょうけど、それまでに凶器攻撃のダメージがどこまで残るかが鍵になりそう。逆にそこからどう反撃の狼煙を上げられるかに注目したいです。アイスのベルトに興味を持たない海乃としてはここで結果を残してルーダルチャドーラへの足掛かりを掴んでほしいです。

 

◆第5試合 インターナショナルリボンタッグ選手権試合 3WAYタッグマッチ30分1本勝負
[王者]真琴&星ハム子 vs Yappy&AKARI(PURE-J)[挑戦者] vs 柳川澄樺(JTO)&神姫楽ミサ(JTO)[挑戦者]

◎史上3度目の3Wayによるリボンタッグ選手権。過去の結果を見ると実力で相当上回る王者チームの防衛が濃厚と思えるのですが、今回相手チームは真琴を相当警戒してくると思われます。ここを押さえられた場合もう1組になる可能性も高いです(ハム子が3Way苦手を公言しているので)。となると勢いのあるAKARIとYappyのBLACKFIREに勝機十分なのですが、このタイトル初挑戦ましてやAKARIは他団体のベルト初挑戦なのが気になります。そういう点を踏まえて柳川と神姫楽の1111の3度目の正直に期待したいです。昨日SEAdLINNNGで真琴に神姫楽が完敗していますが、これを前哨戦と考えるとむしろ吉と出るケースが多いのも事実。パワーのある選手が多い中で一番キャリアが浅い分不利ではありますが、ここで結果を残さないと目標の年内奪取は元よりプロジェクトメンバー次第では今後のアイス参戦にも影響が出てきます。生き残る為にもここは悲願成就を果たしてほしいです。

 

◆第6試合 ICE×∞選手権試合 30分1本勝負
[王者]YuuRI(ガンバレ☆プロレス) vs 星いぶき[挑戦者]

◎YuuRIが戴冠した時点で後楽園はこのカードかなとは思っていました。その後自団体で防衛してこのカードが正式決定。いぶきにとってはこれが5度目の挑戦で公約である『アイスリボンの顔になる』事を目指します。一方『アイスリボンのスーパーヒーロー』を目指しているYuuRI。トトロ相手に粘りを見せて涙の戴冠を果たしてからまだ40日。そう簡単に手放す訳にはいかないでしょう。この試合の後自団体の大会に参戦するのもその時と一緒。チームメイトにベルトのない姿を見せる訳にはいかないですから必死にもがいてでも勝ちに行くと思います。先週の道場マッチにカードが組まれなかったようにこの先アイスで試合が組まれなくなる可能性がベルトを落とすと余計に高くなってくるだけに防衛は必須条件なのは当然でしょう。いぶきが勝負技で勝るだけに優位なのですが、YuuRIの場合他の選手に見られない一度技を失敗しても再度勝負に出るという不屈の精神があります。これをいぶきが飛び越える事が出来るのか?それともYuuRIがアイスのリングへの生き残りを懸けて意地の防衛を果たすのか?後楽園のメインに相応しい激闘を期待しています。

 

 

今回の大会は後楽園ホールでは久しぶりに映像付き、紙テープ可能、大会後の移動売店なし(展示場での実施)とコロナ禍以前のスタイルに戻る形になり初めてこれを経験する選手もかなり多くいます。それだけにより多くの人に現地観戦してほしいと思っています。勿論PPVでの生配信もありますが、可能な限りは後楽園ホールに集まってほしいと願っています。