15日のアイスリボン道場マッチ。思わぬ形での決着となったトトロさつきとYuuRI。特にYuuRIからすれば裏切られた形での敗戦という事で海乃月雫を睨みつけていました。

 

 

そんな中でマイクを取ったトトロは「水差されるとは思ってへんかったよ。今日の勝ち方では納得できない。あさって横浜で1対1やから、そこで決着つけましょう。」とYuuRIに声を掛けます。

 

 

それに対してYuuRIは「お前、1人で勝てないからって、海乃と組んでたんだろ。どういうことだよ、海乃!おい!」と怒りをぶつけると海乃に不満をぶつけますが、海乃は黙って退場していきました。

 

 

「帰るんじゃねえ!てめえ、負けたじゃねえか!おい!」と苛立つYuuRIに対してトトロは冷静に「明後日、誰の邪魔も受けないシングルマッチで決着つけましょう。」とYuuRIに語りかけますが、怒りの収まらないYuuRIは立ち上がりトトロの髪の毛を掴み一触即発状態に。周りが引き離しに掛かる中蹴りを入れるとそのままリングを下りていきます。

 

 

「この勝ち方は正直、モヤモヤするけど、今日は私が勝ったので締めます。」と言ってトトロは選手を呼び込み大会を締めましたが、モヤモヤは場内にいる観客も同様だったのは事実でした。

 

 

そんな中で行われた2日後の横浜大会。注目されていたしのせ愛里沙やみなみ飛香の復帰戦なども盛り上がっていましたが、やはりこの道場マッチの流れからポイントとなったのはメインのICE×∞選手権と共に海乃の試合だったと思います。

 

なんと海乃はキクとのシングルを凶器持ち込みマッチとしてキクの脳天にパイプ椅子を叩きつけて流血させるとそのままフィッシャーマンで投げ飛ばして勝利。そしてICE戦はトトロの動くこと雷霆の如しを切り返したYuuRIがその後蹴りを叩き込むとスワントーンボムで勝利。体重制限撤廃後では鈴季すずに次ぐ2番目の速さでの戴冠となりました。YuuRIの場合自力初勝利が昨年末ですから、いくら所属選手が激減し以前より弱体化をしているとは言え凄い事です。

 

その試合後リングに呼び込まれた海乃はトトロやタッグ選手権で敗れた飛香やひなたに向かって「今日負けてハッピーでした?タイトルマッチのプレッシャーがなかったらもっとプロレス楽しくできたんじゃないですか?」と呼びかけると「別にベルトとかタイトルマッチがなくてもドラマって生まれると思うんですよ。だけど今ドラマを生むのはタイトルマッチと前哨戦だけ。ベルトがドラマをお膳立てしてくれるからって戦いの流れを作ることを怠ったり、世間に響かないような試合をして。YuuRIさんおっしゃってましたよね?マスコミの扱い悪くなってるんじゃないって。そりゃマスコミも離れますわな!それどころかお客さんも離れていきますわ!」と自論を展開して痛烈に現在の団体の興行状況を批判。そして「今のプロレス界、1年間でどんだけタイトルマッチやってるんですかね?ほとんど世間に届かないタイトルマッチもあると思いますよ。そういうタイトルマッチの乱発が今のプロレスを面白くなくしてると思うんですよ、私は!なのでベルトには挑戦しません。でも、そんなにやりたいんだったらノンタイトルでシングルやりましょうよ。今、直近で話題たっぷりの7月30日、利府リボン。藤本つかさ1日限定復帰がございます。いかがですか?」とタイトルマッチを拒否して利府町でのノンタイトル戦を提案。YuuRIはこれを受諾してシングルが決まりましたが、困惑しているのはマッチメーカー側です。利府町大会のプロデューサーである藤本つかさはこの日の夜にカードリリース予定だったのを3日遅らせる事態になり、明日の道場マッチにおいては佐藤社長が戸惑っているのか未だにリリースされていません。というか選手にもカードが知らされていないようです。

 

ただ今回の道場マッチがミニライブもありながらここ最近同様の低人数の集客数でメディアの取材もなかったのは事実です。横浜は210人と7月の横浜やここ最近の通常興行の集客を考えれば結構入ったと思いますが、それでも注目はICE戦よりも飛香の復帰ひなたの再デビューだったようにも思います。

 

海乃はベルトが欲しくてプロレスをしている訳ではないとその後も呟いたりしていますが、やはり再デビューにおいて尽力した朝陽と石川奈青が会社の運営方針に不満をぶつけ団体を離れたのも少なからず今の海乃に影響を与えているのは否めないでしょう。

 

H!Fryは継続させていますが、海乃がデビューに向けて面倒を見たアイドル2人は試合をする気配が一切ありません。その代わりに現在行っている映画制作プロジェクトに参加しているアイドルとコラボするイベントを企画するのではファンも戸惑いの声を上げているのは事実です。実際暗に利府町大会のポスターに参戦しないアイドルを掲載しているのは如何なものかと批判しているコアなファンもいましたからね。一過性の話題作りだけではプロレスでハッピーは言えないという事もあるのでしょう。

 

利府町のカードが出揃いましたけど、海乃のカードが当初予定と代わりましたが、藤本プロデューサーが考えていたカードの方が今の海乃にとってはターニングポイントになりそうで良かったと思うのですけど、果たしてメインを越えられるような話題性を残り僅かな期間でアピール出来るのかに期待しましょう。何しろ次期タイトルマッチはYuuRIのホーム・ガンバレ女子プロレスで決定してしまっているのですから。

 

 

最後に大会後の握手回りでの画像を幾つかどうぞ。