28日のアイスリボン川口大会。ようやく全試合の配信がYouTubeメンバーシップ公開されました。他団体が翌日もしくは翌々日には公開しているので遅きに失する部分もあえいますしDVD仕様に編集する必要もないとは思うのですが、以前であれば公開さえされなかった訳ですから、前回の大阪生野区民センター大会の配信が選手の間でも評判が良かったから実現したものでしょう。今週末の大阪176BOX大会はより早めの配信公開を期待したいものです。

 

そんな川口大会。ここからはタイトルマッチとは関係ないいわばアンダーカードを振り返っていきたいと思います。まずは第1試合。当初参戦予定だった海乃月雫が前日の道場マッチで負傷箇所を再び悪化。この日は欠場者が多かった事もあって言わば種切れ状態。そこでMIOレフェリーが3年前に石川奈青が病気欠場となった横浜文体以来紫雷美央として限定復帰。。JTOのHisokAと組んでYappy&AKARIという外国人タッグと対戦しました。美央が引退してから7年半以上経ちますのでAKARIは当然現役時代を知らないでしょうし、HisokAもDVDで見ていた位。そんな中教え子の為にひと肌脱いだ美央はどんな形で後輩達に闘いを見せるのかに注目が集まりました。

 

◆第1試合 タッグマッチ20分1本勝負
○Yappy&AKARI(13分41秒 ギロチンドロップ→体固め)紫雷美央×&HisokA

 

 

美央の現役時代の入場曲『FOXYLADY』に乗って登場した美央とHisokA。美央は海乃のコスチュームを着てきたのですが、前日に海乃のハーフパンツを着用した櫻井裕子がパツパツと嘆いていた事を思えば3人の子供を産んでなおもこれだけ着こなせるのは凄いなと思いましたね。

 

 

HisokAの握手拒否に「挨拶に始まり挨拶に終わるんだよ」と注意する美央。その美央が先発しAKARIと対峙するのですが、ロックアップで追い込まれてしまいます。美央は「お前では相手にならない」とYappyとの対戦を要求。体のデカいYappyにタックル合戦を要求して倒されると「今日はこの位で勘弁してやる」とまるで吉本新喜劇のような流れでHisokAに交代。割りとガチな闘いをする3人にエンターテイメントの部分を見せようとしたのでしょうか。

 

 

ヘッドロックの奪い合いからHisokAを持ち上げるとコーナーにHisokAを貼り付けたYappyでしたが、HisokAは体当たりしてきたYappyを交わして顔面を踏みつけていくと腕十字に。しかしYappyはHisokAを担ぎ上げるとパワーボムに切り返してAKARIに交代。こうなると体格の違いはどうにもならないですね。代わったAKARIもヘアホイップからコーナーで顔面を踏みつけると再びYappyへ。今度はコーナーに貼り付けてチョップを入れていくとAKARIがサッカーボールキック。Yappyが胴締めスイングとクイックチェンジでHisokAを追い込んでいきます。

 

 

AKARIが串刺しアタックからフェイスロックに持ち込みますが美央がカットするとクローズラインを作りますが、HisokAが単独でラリアットを決めた形になってしまいます。それでもピンチを脱したHisokAはエルボーと見せかけて丸め込みを連発させると腕十字に。ロープエスケープされるとダイビングボディアタックを決めて美央にチェンジします。

 

 

試合感を取り戻した美央はケンカキックの連発でAKARIを倒していくとエルボーの打ち合いに。AKARIが意地でドロップキックを放っていきますが、美央はコーナーに振られたタイミングで女郎蜘蛛からサッカーボールキックを放っていきます。しかしHisokAへのチェンジを許さないAKARIは自コーナーに連れていきYappyと交代。串刺しヒップアタックからギロチンを狙ったYappyでしたが美央は首に古傷を抱えているだけに拒否。ならばとボディプレスに切り替えたYappyでしたがここでHisokAが入ってきて好アシスト。これに応えるようにバズソーキックを放った美央はまるで菊タローばりの長い口上からブレーンバスターを狙いますがAKARIが背後からミドルキックを放ちカット。

 

 

更にAKARIのアシストを受けたYappyがヒップドロップを決めますがHisokAがカット。ならばとギロチンドロップを透過すると美央が返せる訳もなく3カウントを奪いました。

 

 

オープニングマッチしかも集客が厳しい状況でも緊急代打。それを意識した美央の試合運びが目を引く試合になりました。ある意味混成メンバーの試合で割りと捻りのない試合をする他団体の選手にプロレスの面白さを教えているような感覚でもありました。勿論現役時代の技も盛り込み魅せる部分もあり闘いとしても十分成り立たせたところは流石です。厳しい展開を強いられたHisokAがこれをどう受け止めたかが今後に繋がっていくのではとは思えた試合でした。