28日に行われたアイスリボン川口大会。ここから試合の振り返りを行っていきますが、今回は順序立てを少し変えて先に後半2試合。後に前半3試合を取り上げていきたいと思っています。尚今回は生配信がありませんでした。後追い配信があれば良いのですが、現状YouTubeのメンバーシップリストを見ると来月の道場マッチの設定はありますけど、大会後追い配信の設定はされてません。なので記憶を辿りながらとなりますから全体的に雑感となることをご了承下さい。

 

 

この日の入場式。挨拶に立ったのは星ハム子。

 

 

最長キャリアらしく欠場者続出のお詫びと参戦選手が元気一杯試合をするので沢山応援してほしいとお願いをした後、自らのカードに関して松下楓歩との前哨戦、チャンピオンの意地を見せて勝ちたいと意気込みを語っていました。

 

 

そんなリボンタッグの前哨戦となったセミファイナル。興行日程やスケジュールの関係で4月頭のタイトルマッチ以来となった星ハム子と真琴のタッグ王者チーム“むこまこ”が登場。松下楓歩のパートナーはこの日当初予定では大阪で試合だった清水ひかりに代わって前日の道場マッチに続いて櫻井裕子が付きます。この当初予定というのが曲者でどうやら清水が前日から体調不良で欠場したようで、もし楓歩が希望したようにこの日にタイトルマッチを組んでいたらと思うと更なるカード変更になっていたかも知れません。そう思うと不幸中の幸いだったのでしょうか。

 

◆第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
○星ハム子&真琴(14分59秒 女の執念)櫻井裕子&松下楓歩×

 

 

今回座席ポジションのせいか、コーナーでポージングする選手の画像が上手くいかなかったですね。もっとも真琴の場合むしろリング中央でのポージングが仇となって紙テープの両の凄さで見えなくなってしまってますが。

 

 

櫻井と楓歩が奇襲を掛けて試合開始。一気にハム子を攻めるのですが、すぐにハム子がお腹攻撃で流れを変えると真琴とエプロンで楓歩の顔面を踏みつけていくと場外戦に。こうなるとキャリアで勝るむこまこがペースを握っていきます。南側でのサンドイッチ攻撃は楓歩が同士討ちにしましたが、むこまこの攻勢は止まる事を知りません。

 

 

ハム子と楓歩、真琴と櫻井に分かれての場外戦の攻防。

 

 

リングに戻り真琴に代わるとビックブーツを連発されていきます。更にデスロックで絞め上げるとハム子がセクシーポーズを楓歩の目を見開かして見せる屈辱を遭わせます。ロープエスケープするとストンピングを入れてハム子に交代。「お・し・り・だー」からのブルドッキングヘッドロック。真琴のダブルニーと畳み掛けていきますが、楓歩はバズソーキックで状況打開し櫻井にチェンジ。

 

 

櫻井がフットスタンプからコブラツイストに。ロープエスケープされるとビックブーツで真琴を攻め込みますが、真琴もブレーンバスター狙いを堪えてチョップを放ちトラースキックからの踵落としを決めるとハム子に交代。

 

 

なぜか体重公表をしないその場跳びプレスを決めたハム子。ロープ際でのエルボーも決めますが、櫻井はタックル合戦を制するとドラゴンスリーパーへ。グラウンドに持っていかずにアバランシュホールドにして楓歩に交代。

 

 

ドロップキックからエルボー、サッカーボールキックと攻め込む楓歩でしたが、ハム子もその場跳びドロップキックからエルボー合戦に持ち込みます。むこまこバーガーを決めたハム子に対してSTOからミサイルキック、ソバットと攻める楓歩。ハム子はカウンターのボディアタックから腹ザード。更に真琴を呼び込みラリアットとスピアーの合体攻撃に。

 

 

ハム子の攻撃を延髄斬りで食い止めた楓歩。ハイキックから櫻井のブレーンバスターのアシストを受けると変形ブロンコバスターへ。ハム子が返すとファルコンアローを出した楓歩でしたが、ハム子はこれを返すと引き起こした楓歩に女の執念で丸め込み3カウント奪取。ハム子が貫禄勝ちを収めました。

 

 

経験値とタッグワークの差がこの結果だと思います。ただある意味楓歩がハム子の女の執念を出させた事は収穫だったかも知れません。ある意味隠し技とも言えるこの技を出させたのは良かったと思うのですが、楓歩も終盤に出せる技の大半を出してますので残り一週間でどれだけ技の強化を図れるのか、そして清水との連携の強化がこの強豪を超える鍵になるのは間違いなさそうです。ただ真琴もこの日は楓歩に大技は出していません。今のアイスにないタイプの高身長選手をどう克服していくのかも楓歩にとっては課題になっていきそうです。

 

 

試合後楓歩に睨みを利かすハム子。ある意味勝敗の鍵を握るのは櫻井の同僚でもある清水にかかってくると思うのは私だけでしょうか。