2週間に渡って振り返ってきた4日のアイスリボン横浜武道館大会。いよいよエンディングに差し掛かってきました。

 

前回の記事の最後の藤本つかさのマイクが終わると春輝つくし引退セレモニーに入る旨のアナウンスが入ります。BGMとして使われたのはつくしの初期の入場曲(後程触れます)を歌っているCherryBlossomの『さよならの空』。そしてセレモニーの進行は特別に千春リングアナが担当しました。

 

まずはアイスリボンの選手がいつものように整列した後、代表で星ハム子が花束贈呈。全員で「ありがとうございました」と言うのは壮観なものはありますね。

 

続いて高橋奈七永。つくし憧れの人は抱っこして見送ります。

 

雪妃真矢と安納サオリ。

 

本間多恵、チェリー、高瀬みゆき。高瀬はこのセレモニーの為に特別に来場。本間のセコンドを行った為か本間の7周年記念シャツを着ているのはレアな気がします。

 

まなせゆうな。

 

Jast Tap Outを代表して参戦した神姫楽ミサと柳川澄樺。

 

SEAdLINNNG勢(世志虎は欠席)。

 

COLOR'Sメンバー。

 

真琴とマネージャーの松澤さんが長ネギを持参して登場。恐らく引退記念品にネギというのは異例でしょう。

 

2AWを代表して進垣リナさん。この日千葉で大会が行われていて受付をしなければいけないのに駆けつけたのはやはりP'sPartyからの繋がりの強さでしょうね。

 

松本浩代と山下りな。山下とはラリアットとエルボースマッシュの応酬を行う荒々しい惜別の儀式まで繰り広げられました。

 

アジャコングとNATSUMI。

 

WAVEを代表する形でTommyレフェリー。2団体所属なのでマーベラスを代表する意味合いもありますね。

 

セレモニーの最後を締めたのは当然「プロレスの母」」豊田真奈美さんでした。

 

花束贈呈が終わると経歴紹介に移るのですが、はらあいリングアナが読み上げたのに最後の部分で「ずっとずっと輝き続けてね、つくしちゃん」とちゃん付けをしたのであれって思っていたのですが、どうやら千春さんが原稿を作ってはらあいさんが代読をしたようです。確かにつくしのキャリアを考えれば千春さんがいるなら経歴紹介を詠むのが妥当なのですが、涙腺崩壊をする恐れがあるので代読となったのではないでしょうか。

 

いよいよつくしの最後の挨拶。涙を堪えながら「プロレスが、大好きです。」と第一声を発すると「その、大好きな、プロレスを、12年間、続けてこれたのも、ここにいる、お客さんのおかげでもあるし、アイスリボンのみんなのおかげでもあるし、可愛がってくれてる先輩のおかげでもあります。第二の人生、沢山、つまづくことがあるかもしれないけど、この、最高な、景色を思い出して、笑顔で生きていきたいと思います。12年間、プロレスでハッピーでした!ありがとうございました!」と思いを込めた言葉を伝えていきました。

 

そして10カウントゴング。佐藤社長は新品のゴングを用意したようですが、どうしてもの思いがあったようで従来使ってきたゴングを鳴らすはらあいリングアナ。その為かなり音割れしたものになりましたが、その後の選手コールの後無数の紙テープが舞う光景はやはり壮観なものです。もし後楽園ホールだと昨年の松屋うのさんのようにペンライトでの見送りになってしまう事になりましたから。徐々に日常が戻ったシーンを見たような気がしました。

 

メディア向けの記念撮影が終わるとつくしはマイクを持ち「最後はいつものように締めたいと思います。皆さんリングに上がってください」と選手をリングに上げます。

 

ここで朝陽がマイクを持つと「締める前に一つ。いままでのアイスリボンの景色は見せられないかもしれないけど、これからのアイスリボンの未来を見せる練習生たちを紹介します。」とこの日来場した練習生3人をリングに上げました。

 

右からカレー(キクと同じ2児の母親。9月10日の誕生日までにデビューするのが目標)。篠瀬ありさ(高校3年生の17歳。父親は飛鳥プロレス主宰の篠瀬三十七さん)。いちご(中学2年生の14歳。蹴りの強い選手になる事が目標)。

 

全員プロレスサークルからの昇格組で既にいちごはエキシビションでその目標とする打撃の強さを見せてます。ある意味カレーといちごはキクと咲蘭に刺激を受けた部分はあるでしょう。そして驚いたのは篠瀬ありさの存在。先日田中稔・府川唯未夫妻の娘さんがWAVEに入団して話題になりましたが、この日双方の父親が会場に来ていて将来の対決に期待を寄せていたようです。ここでお披露目という事は早ければ7月の後楽園がデビューの目標になるのでしょうか。8月の後楽園がなくなりましたからね。因みに藤本取締役はまだ練習生はいるとの事ですが現状紹介出来るレベルがこの3人なのでしょう。

 

そして3人がリングを下りると、つくしが円陣を作り締めのコールを発声しました。

 

 

最後はつくしを中心に藤本と豊田真奈美さんが記念撮影を行うと女子プロレスラー引退式定番の騎馬でのリングサイド一周へ。かつての入場曲CherryBlossomの『春風LoverSong』に乗せて今回は朝陽とファイナルマッチを戦った3人が騎馬を作り一周して花道から退場していきました。

 

 

こうしてアイスリボン今年最大の大会は幕を閉じました。もしかしたらこれが団体解散興行になったかも知れない大会でしたけど、それを打ち消すような第1試合の石川奈青を筆頭とした若手の活躍。そして後半戦は春輝つくしが強さを見せつけた後の壮絶な記念試合と盛り沢山でどこをとっても語り尽くせない大会だったと思います。残された選手は大変だとは思いますけど、色んな今後の展望を持っている選手もいますから、楽しみでしかないです。既に新生アイスリボンは始動しています。これからどんな景色を見せてくれるか楽しみにしたいと思います。