前回の続きです。今回のアイスリボン道場マッチは分析の時にも書きましたが、キャリアの近い選手が対角線に立つ戦いが多かったのですが、結果は意外な展開になったりしました。

 

 

◆第2試合 タッグマッチ15分1本勝負 
藤本つかさ&○華蓮 DATE(8分32秒 みやここクラッチを切り返してエビ固め) 松本都×&朝陽

 

先発を決める段階で都と朝陽はひと悶着。その間に藤本と華蓮が奇襲して試合が始まりました。とりあえず朝陽が出ていったのですが、藤本に捕まりそうになります。しかし朝陽も必死に丸め込みを見せる等ローンバトルにはさせません。そして都にチェンジとなるのですが、そこからは都無双でしたね。このマッチメイクの意図を把握しているのか藤本をロープに貼り付け「お前は豚の仲間だー!」って明らかにこの日不在の星ハム子を意識していると思われるのですが、都だって同じじゃないかと囁きも漏れていましたけどね。

 

華蓮と朝陽の攻防になるとやはり華蓮が強さを見せます。前週のトーナメントの感想で華蓮はハイキックがベースなので尾崎妹加のように足腰が強い選手にはローキックでないとと書いたのですが、この試合ではむしろローキックを軸に使ってましたね。これまであまり使ってませんでしたが、ハイキックよりも効果的なような気もしますから朝陽のような小さい選手にだけでなく使っていってほしいですね。その後朝陽から都に代わると都がバニー及川レフェリーを介入させますが、逆に華蓮が振って都に串刺しドロップキックをさせる事に成功。華蓮は都に結果を残していることもあってか藤本のアシストを受けて堂々たる戦いを展開。最後はみやここクラッチを切り返して押さえ込み勝利。試合後都はバニーに文句を言ってましたがいつもならパートナーに八つ当たりをするのも今回は流石にありませんでした。先月の後楽園でもジュリアに切り返えされ負けてますし、若手殺しとも言えたこの技も盤石なものではなくなってきたようです。


◆第3試合 シングルマッチ10分1本勝負 
×ジュリア(6分51秒ダイビングフットスタンプ→片エビ固め)つくし○

 

普段事務所で一緒にいて話す機会が多く一緒にいて楽しいとジュリアが座談会で語ったつくしとの初シングルという事もあり、立ち上がりはじっくりした攻防を展開していきます。しかしつくしが先制の噛みつき攻撃をするとジュリアもお返しの噛みつきとラフな攻撃になっていきます。そこからジュリアが攻める場面があったのですが、もっとビックブーツを多用しても良かったように感じましたね。エルボー合戦では何度も膝を落とす場面が見られましたし、日曜日を挟んで書いているからこそ言えるのですがつくしのWAVEのトーナメント対策にもなったと思いますからビックブーツを使えるなら使っていってほしかった気もしました。

 

とはいえジュリアも持てる技は大半使っていましたけど、肝心な勝負技グロリアスバスターはつくしに徹底的に阻止されていました。これをしっかり決められるようになれば一気に突き抜けられるのでしょうが、むしろつくしになら蜘蛛の巣でギブアップを狙っても良かったかも知れませんでしたね。結局つくしが最後振り切りダイビングフットスタンプで勝利しましたが、ジュリアも序列は並んでいても実際には差がある状況でかなり健闘していたのではないでしょうか。後はフィニッシュをしっかり決められるのかが今後の鍵になりそうです。

 

 

次回に続きます。