先日ラジオで女性銭湯ジャーナリストの方が『一度は行っておきたい都内のデザイナーズ銭湯」として3つの銭湯を紹介していました。その中の1つが今回の御谷湯です(後は日暮里の斉藤湯と練馬桜台の久松湯)。実は昨年8月に両国KFCホームでのプロレス観戦の際にどこか近くで銭湯がないかとナビを頼りに訪れた事があるのですがその時は急いでいたこともあり落ち着いて入れなかったので改めて訪れてみました。




 
大通りから1歩入ったところにあるビル銭湯。ただ玄関は木の温もりが溢れどこか日本旅館の趣があります。中も宿のロビーのような感じですね。入浴料等は券売機で購入する方式で貸しタオルがあるのですが、バスタオルと併せると別々に借りるより10円安いのでサウナもないのに思わず両方借りてしまいました。
 
浴室は4階と5階にあり、この日の男湯は5階でした。エレベーターで移動するのですが、ちゃんと2台別々に設置されているのは気遣いがあります。しかも中はクッション性があって足元が冷たくならないのが良いですね。
 
脱衣場はちょっと小振りですね。ここはフロントでロッカーの鍵を渡されるのですが、縦長って希望出来るのでしょうか。幾つかあったのですけどね。通常サイズでもそこそこ広いですね。ロッカー自体白木の落ち着ける雰囲気です。ここの特徴は下駄箱もそうなのですが、ロッカーの番号が全て漢数字になっている点ですね。最近リニューアルしたところの流行りなのでしょうか。一説によるとある建築家の設計した銭湯にこの形式が多いようです。
 
浴室そのものはなんとなくスーパー銭湯みたいな造りですね。大理石調のカランには一部シャワーホースも用意され温度調節は出来ないものの熱過ぎず温過ぎず適温でした。勿論立ちシャワーもあるのですがこちらもシャワーと固定があり客の好みを上手く使い分けしているなと思いましたね。
 
浴槽は全部で7種類。ボディージェットと打たせ湯が白湯でその奥にある薬湯以外は全て黒湯の温泉です。薬湯もそうなのですが檜風呂というのも雰囲気の良さを感じます。内湯の温泉は温度差の2槽と水風呂。そして半露天風呂として浴室から突き出たところに完全に屋根も覆い窓も木の柵があるのですが都会で展望風呂の雰囲気を味わえる浴槽があり、そこは源泉かけ流しになっています。その分温度は内湯より温めでゆったり入る事が出来ます。
 
ちょっと狭めなのでのんびりという訳にはいきませんが雰囲気は良くなにせ浴槽の大半は温泉ですからなるほどオススメ銭湯として取り上げられるだけの設備系銭湯です。もし問題があるとすれば交通の便でしょうか。店舗で用意しているリーフレットには都営浅草線本所吾妻橋駅から徒歩10分とありますが、他にも私が初めて訪れた時は両国から15分でしたし、後は都バス。のグリーンライナーがあります。これだと錦糸町から7分、御徒町から15分の石原3丁目バス停から徒歩1,2分と便利です。何れにしてもちょっと不便な場所にはあるのですがそれでも行くだけの価値は十分ある銭湯ではないかと想わせてくれました。