◆総括

このような状況でしたので、敢えて今回初めてアンケートを書きませんでした。強いて上げればベストバウトは第2試合で、ベストメンバーはもちと言ったところでしょうか。メインのタイトルマッチも前回の対戦をなぞった程度に感じましたし、帰りにマイミクさん達と共に発した第一声が『なんだかなぁ』の一言。

ただ結果としてつっかの発言ではないが、選手も我々ファンも選手代表でありマッチメーカーでもあるさくらに振り回された結果、ほぼ想定された都の退団と真琴の騒動の顛末。

真琴のほうは実質TAJIRIが週1,2回預かるという形でなんとか鉾を収めたが、都は決別という形を取らざるを得なかった。そこに都の不運なとこなのだが、一番今年に入ってからの都にとっては真琴とTAJIRIのような適切なコーチングが可能な人がいなかったのかも知れない。そういう中でのさくらが自分の世界観に入れようとすることからの葛藤。それが退団が決まって即座に新団体を創るという行動に走らせたのではないか。

真琴の問題にしても、いずれは真実がバレてしまう(件のTAJIRIのUSTで基礎体力の弱さをTAJIRIは否定したことはないと発言したそうだ)話を作り真琴の発奮材料としようとしたのは良かったのかも知れないが、人それぞれの適切なコーチングをしないとかえって良い芽を摘んでしまい兼ねないという一つの例を示した結果ではないだろうか。実際前説でさくらが真琴に関して話していた時、TAJIRIのツイードをリングに投げ入れたかったほどでしたからね。

王者として都から外部への発信を託されたつっかが、この状況を受けてどんな行動に出るか。彼女の事務所は天龍源一郎選手もマネジメントしているプロレス・格闘技方面には理解あるところ。後楽園を満員にする為には、さくらのしがらみを考えず積極的に発信していくことが最優先課題になると思う。そして志田のドラマ撮影で選手会活動が停滞したのも遠因といえよう。これらを正常化に戻してさくらに振り回されずに後楽園を満員にしていく努力を惜しむことなくしていってほしいとこの大会ほど強く思わなかった大会はなかったと思います。このやり切れない思いを二重目の輪から出すようではとても四重・五重の輪を取り込むことは難しいです。それを今一度考えてほしいと切に感じた大会でした。