いよいよ当日の朝になりました。時系列予報を見たら、昨日の蒸し暑さから一転秋雨前線を伴っての涼しいというより人によっては体感的に肌寒く感じるかもな天気。もしかしたら仙女が運んできた冷風なのかも知れません。



ふと思ったのですが、仙女の選手やサポーターの人達は前半戦の試合をどう見るのでしょうか?明らかに全く異質の試合が並び、しかもその内3つはタイトル戦。残る一つはキッズレスラーの参戦な訳ですから新鮮に見えるのかそれとも異質と感じるのか。そこで戦っている選手達に楽しい表情が見えた時どう感じるのか後で知りたいような気がします。



そんな後、休憩時間を挟んで後半戦はガラリと雰囲気が変わって対抗戦ムードに包まれる中にスペシャルタイトル戦が組まれた3試合になります。



◆第5試合
イリミネーションキャプテンフォール10人タッグマッチ
30分1本勝負
【センダイガールズ】
(キャプテン)花月 水波綾 悲恋 DASH・チサコ 仙台幸子
vs
【アイスリボン】
(キャプテン)真琴 夏樹☆たいよう(パッションレッド) しもうま和美(パッションレッド) 志田光 藤本つかさ


仙女のキャプテンが花月というのに違和感がある人も多いのでしょうけど、今年に入ってからの実戦数から考えれば妥当ですし、JWPの夏女決定タッグでも準優勝している選手。1年前牧場に完敗した時とは大分違います。重量級・空中殺法・ヒールとあらゆるスタンスを揃えた仙女勢に対して、少なくともチームワークでは一枚上手であろうアイスリボン選抜メンバーがどう結果を残すことが出来るか。

どちらかと言えば仙女にいない形の小柄で耐久力のある“なつっか”の2人がキーマンになるような予感がします。水波の重爆ギロチンや悲恋の凶器攻撃を耐え切って、この2人が翻弄すれば勝機は十分あると思います。もしくはその水波・悲恋の仲間割れを誘うような攻撃が出来ればしめたもの。最後は笑顔で次に繋げることが出来るか。30分間これまでの鬱憤晴らしをしてくれることを念じています。



◆ダブルメインイベント
JWP無差別級選手権試合 60分1本勝負
【王者】 米山香織(JWP) vs 【挑戦者】 帯広さやか(19時女子プロレス)
※第15代王者3度目の防衛戦・引き分けの場合は王座防衛


先日の衝撃的な敗者髪切りマッチの後の展開で決まった無差別級選手権。米山にとってはただの通過点で夜の新木場で行われる大畠美咲戦が本当の勝負と思っているかも知れません。事実帯広はまだシングル未勝利。試合前に流れる煽りVにも出てきますがその対戦を直訴する時も妙な空気が流れていたのを画面越しに感じ取ることが出来るくらい。しかし帯広の場合ある程度プロレス界の常識では測れない“何か”を感じます。

事実昨日の19時女子プロレスで6人タッグと言えども見事な逆転勝利。それもダイビングボディープレスを切り返してから実に表現のしようがない押さえ込み(さくらをフォールした時に似ていますが)と、一生懸命さの中にとにかく3つカウントを取ればいいんだという執念を感じます。もし米山が過去の対戦経験から余裕を見せると意外な大アップセットが起きても決して不思議ではないと思います。

果たしてお互い革命を推し進めることが出来るのはどちらか?個人的には大畠選手と夜、国歌独唱をする松尾永遠さんには悪いですが、ほんの僅かな確率であろうこの奇跡の大アップセットに期待したいです。



◆ダブルメインイベント
シングルマッチ 30分1本勝負
里村明衣子(センダイガールズ) vs さくらえみ


結果的に髪切りマッチに敗れ丸坊主になったさくら。背水の陣で里村戦に挑むことに。後半の前2戦の結果次第でこの試合の空気は変化があると思います。ここ最近多くの首都圏の実力派の選手が里村戦を行っていますが、結果を残したのは田村欣子選手のみ(それもアウェイで返り討ちにあっています)。あとはよくてドローの状況。その必殺技でもあるスリーパーや最近解禁したデスバレーなどをさくらはどう返していくのか。髪の毛を失った無念と悔しさをこの15年目の初対決という大一番にぶつけきることが出来るか?

里村のほうがある程度上から目線で挑むとかえって厳しい戦いを強いられるかも知れない気がします。ここ一番のさくらの底知れぬ力は体感したことのない選手にとっては脅威に感じるはず。正直見えざる脅威が姿を現した時の恐さは想像以上なはず。ブログなどでは余裕を見せていますが果たして本心はどうか。

現在まで今年はベストバウトと呼べる試合が少ないような気がします。それだけにこの試合にはタイトルは懸かってなくても今年のNo1試合になるような戦いを見せてほしいです。



まだ満員には遠い数字ではあるようです。天気が悪いとは言え、駅からそう遠くない後楽園ホール。学生割引あり、小学生無料ですし、小ホールや道場マッチで人気のくじを今回非売品グッズを揃えて開催など試合以外にも楽しみもある。OGも少なくとも公表されているだけでも5人来場予定ですし、それでも物足りない大人の方は、隣の場外馬券売り場で交流重賞の観戦前に立ち寄る感覚でもいいですから、是非正午には後楽園ホールに足を運んでほしいと願っています。