昨日は仕事中からなんとなく夏負け気味で、早めに帰宅してアイスリボンの結果をTwitterで追っていたのですが、第2試合で松本都選手に勝った都宮ちい選手が直ちにリボンタッグ選手権へ再挑戦を要求したそうで、公式サイトによると前回のボリショイ選手が次の板橋大会はスケジュールが合わない(夜に八王子で主催興行あり)とみるや、片っ端から居合わせた男子選手に打診。たまたま(?)遊びに来ていた木高イサミ選手が受諾して8.7板橋でタイトル戦が決定したそうです。



しかし、ちいさんほどタフでストイックな女子プロレスラーを最近ではあまり聞いたことがありません。前回挑戦した際にかなり危険な角度からの垂直落下式タイガードライバーを受けながら、その後反撃。結果敗れた上に、日曜日もみやここさんにシングルで敗れているので今回はその借りを返したに過ぎず、普通の人であれば『もう少し力を付けてから』といって引くのが当たり前(原則として連続挑戦はしないのが流儀)。それをパートナーを代えてでも再挑戦するとは余程精神力が強くないと出来ない行動。



わずか142cmと女子レスラー最小なゆえ、体格面で劣る部分を基礎体力や技術でカバー。昨日の決め手になったような一瞬の隙を突いた関節技などは一見の価値があるのですが、やはり大きいのが“腹黒”と称されるその精神力ではないでしょうか。



会場の板橋グリーンホールが流血戦NGというのも狙ってきているのでしょうが、葛西純・木高イサミというデスマッチ巧者2人が対角線上にいるとなれば、最悪試合直前にもハードコア戦になることは必至。一応諸事情により今大会で板橋がラストとも言われてますしね。仮に王者になっても後楽園ではさらに過酷な試合が繰り広げられるのは想像のつくところ。それでも挑戦を決めたのは、なにやら奥底にあるしたたかな企てが見え隠れしているような気がしてなりません。



明らかによく言われるみやここさん憎しやとはちょっと違いそうなちいさんの再挑戦。そのしたたかさに注目して見守って見ていきたいと思っています。