先日の連休に行われたアイスリボン3連戦。その中日で道場マッチ史上最多の観客動員を記録させたデビュー1年7ヶ月のタレントレスラーチーム。マッスルビーナス。



4ヶ月半前に私がmixiを始めた時に自分なりのビーナス3人を論じたのですが、あれからそれぞれに急成長を見せているだけに、改めて大きな変化が見られた今、再度私見してみたいと思います。



まずなんといっても、この期間に驚異の急成長を遂げたのが今時点でのシングル2冠チャンプ。松本都さん。最大の要素はそれまでプロフィール上でも“自分が一番”としてきたのが、昨年末の日向あずみさんとの遭遇。そしてデスマッチにハマりだし、葛西純選手を憧れの選手一番手に据えると、それまで技術不足のコミカル系オンリーから軌道修正。日向さんの得意技の一つだった外道クラッチのオマージュして改良型にしたみやここクラッチを取得すると一気にベルト奪取してしまうという快進撃。



周囲からはかなりバッシングを受けているようですが、彼女のような秀才型の人の場合、近未来に目標を定めると一気に加速していくのは当たり前なのかも知れません。そういう意味では昨年末の相次ぐ大物選手との遭遇は丁度良いきっかけ作りになったのでしょう。しかもみやここさんが常に言っている『全世界への発信』が叶うのではないかと思わせてしまわせてしまう今の勢い(その発想がこの団体で具体的に見えるのは都さんの他は後述する藤本つかささん位でしょうか。真琴さんも口にすることはあっても近未来となると未だ?の気がします)。



ただ必殺技が一つな上に、そこまでの過程に不安を残しているのも事実。ロープ際の攻防も巧みに使うようになってきているのですから、あと1つ2つ必殺技を習得すれば誰になんと言われようがみやここ王朝の到来になるのでしょう。それが一朝一夕で習得出来るわけではないですから、今週末の試合が大きな試金石になるでしょう。そこを是非執念で乗り越えて、誕生日のユニオン参戦を機にオールラウンダーとして団体の枠を超える戦いを期待したいですね。



その都さんに苦杯をなめてしまいシングル王者から陥落してしまった藤本つかささん。あの時の敗戦は相手の勢いもありますが、調子が下降線だったことと余裕の持ちすぎた試合運びなどがあり絶好調でしたら状況が違っていたことは想像出来ます。この時期にもう一度再点検して早期復権を目指してほしいです。旧来の必殺技が切り返しや自爆になることも少なくなってきた昨今、蹴りや掌打などの打撃系を新たに習得し極めればまだ3月の終わり。十分今年を“藤本つかさの年”にすることは可能です。とにかく軽量なだけに調子の波も極端になりがちなのでその辺を留意することも今後の課題になりそうです。



もう一人。志田光さん。どうもねぇ2人と違って打たれ弱いのかなぁ。一番体型的には恵まれていると思うのに、表情に出やすいせいか凄みを感じない。そこがあと一息でタイトル挑戦にすら手に出来ない要因になっているのかも知れません。女優さんでもあるのだし折角のわがままな膝を生かすためにも表情に常に余裕を持たせて、ここ一番で負けない精神力を備えて是非2人を超える存在になってほしいです。もちろん独特の丸め込み(シダックスA)や関節技も更に極めていってほしいです。



登場した頃は内外から決していい印象は受けず、未だに決してその状況が変化したとは言えてないのは都さんへの対応一つとっても残念なことに明らかです。しかし3人が互いに矢を折り合うことなく切磋琢磨して、世間までも味方につけれれるような構造改革をしていって女子プロレス全体の革新・向上を目指していって欲しいと思います。



折りしも今週末にはアイドルレスラーの第1人者・風香選手が引退します。新たな風を送り込む為にも3人の更なる躍進を楽しみにしています。そして後楽園ではどのようなポジションで登場出来るか期待しています。