いやぁ何故今まで未踏だったのか不思議なくらいのいい銭湯でした。



早稲田の奥、目白台にある豊川浴泉。



高田馬場方面から行ったのですが、明治通りからもそんなに遠くない比較的判りやすい場所にありました。
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立派な二段瓦屋根の下に後でご主人に教えられて気が付いたのですが鶴の透かし彫りが壁についています(写真を撮り忘れたのが残念)。その上には珍しい鬼の懸魚が。



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玄関を抜けると小振りなロビー。以前は番台形式だったところを削ったのでしょう。そんな感じで特に強調すべきものはなく脱衣場へ。



脱衣場。格天井の下、中央にゴザテーブルの置かれた割と広い空間。ロッカーはシリンダー形式の普通タイプ。ロビー部分を削ったのが分かるのが浴室の手前が引き込みスペースになっていて底に洗面台などがあります。室内には演歌が流れ、大御所北島三郎さんのポスターが随所に貼られています。そんな場所ですからマッサージ機は旧式の手動型、体重計もアナログ使用と昭和の香りが漂います。もちろん丸籠も僅かばかり健在です。



浴室。二段天井で改良型1列島カラン。2つある立ちシャワーと共に湯量も温度も文句なし。当然カランのシャワーがくたばっていることなどありません(笑)。島の上には観葉植物の鉢植えがあるのが安らぎを与えてくれます(但し荷物を置くのには難儀しますが)。最奥にはちゃんと背景画と看板という正統派の配置。背景画はもちろんペンキ絵で早川師定番の伊豆から眺めた富士山の絵。この風景が一番荒々しくっていいですね。


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肝心な浴槽は2槽式になっていて朱浴槽は背景画に向かい左座り風呂、右バイブラと定番どころを押さえてあります。そしてその横には日替わりの薬湯槽。訪れたのは土曜日で酵素系の入浴剤が入って赤く染まっていました。温度はいずれも42℃より上の程度で長湯とまではいきませんが結構芯まで温まれる温度です。



もっと年配の人が多いのかと思っていましたが、結構若い人が多く入っていた室内。上手く時代に合わせつつ昔ながらの銭湯の良さを残している誰にでもオススメしたいそんな大変いい銭湯でした。併設のコインランドリーの上に書かれた『パパママ大きなおふろに入いろうよ』そんなフレーズをつい行ってしまいたくなる場所ですね。