休みを利用して今週末に廃業してしまう穴守稲荷の栄湯を訪れました。




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駅から真っ直ぐ南へ2,3分『ふれあい商店街』の中ほどで現れる改装された外観。暖簾は無く下駄箱の上に立派な木彫りの屋号入りの看板が威厳を誇っています。


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その横にロビーが広がっています。廃業が近いせいかテレビがある程度でガラーンとしたロビーです。一応ドリンクの冷蔵庫は現役で稼動しているようですが・・・。フロントの前に立っていた女将さんに入浴券を渡して脱衣場へ(お遍路のスタンプを押してもらうのに気がいってあわや渡しそびれそうになりましたがf^_^;)。



脱衣場。中央にベンチ付きテーブルとソファがある以外これといって何も無い室内。壁際にシリンダー付きのロッカーと浴室前にアナログ体重計があるシンプルさ。壁のポスターが昨年のままなのは早い時期にこの時期の廃業を決めていたからなのでしょうか。



浴室。二段天井の下島カラン1列と標準的な室内。カランのお湯はぬるめですね。立ちシャワーが3機あるのですがこれがバラバラで、手前からお湯のみのホースシャワー・お湯側が故障していて見ず専用になっている固定式・そして3方からお湯が出る変わった形と用途によって使い分けられる形式になっています。こちらは十分な温度です。



浴槽は横一列で実質3槽に分かれています。窓側がバイブラの浅い湯。中央に7穴の座り風呂が2機。そして男女の境側の位置に薬湯があります。実母散という生薬で冬の時期は毎営業日実施してきたとのこと。全体的に42℃強の熱さで結構早めに温まります。その奥には恐らく渓谷を描写したであろうタイル絵が飾られ落ち着いた空間を演出しています。


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入口横には無料のサウナがあります。通常の銭湯サウナらしい4人入れば一杯一杯の遠赤外線式サウナ。一応砂時計が2つあるのですが何故か固まって落ちてこない(((( ;°Д°))))。100℃強はあると思われますからテレビも無い分退屈にはなってしまいますね。



終わりが近いせいかどこと無く元気さが感じられなかったのは気のせいでしょうか。でも情報が流れて結構客の入りはありました。いよいよこの週末で歴史に幕を降ろす銭湯。昨年秋にはこの先の小学校を挟んだ向かい側にあったかもめ湯も廃業したばかり。この辺に数多く存在した銭湯の灯が消えてしまうのは本当に寂しい限りです。土日にもし時間に余裕のある人、何らかの事情で羽田空港周辺に来られる人がいたらちょっと途中下車して寄ってみたらどうでしょう。薬湯と男女別柄のタイル絵は十分寄るだけの価値はあります。