《登場人物》
先生 主に毎朝毎晩株価の動向や経済の話をする人物
アシスタント グループチャットに誘った人物
K女
S男
K男
T男
H男
M男
あと数名
いつもアクセス・いいね!•コメントをしていただきありがとうございます。
それでは前回の続きになります。
相変わらずグループLINEでは、毎日先生と名乗る人やその他の取り巻き達の経済のネタが配信され、アシスタントからも急騰株の連絡が配信されていました。
アシスタント『ある詳細を見逃しているかもしれませんが、個人の口座では急騰株を購入できません。なぜ機関投資家は購入できるのでしょうか?それは機関が大口での取引が可能であるためです。個人の能力には限界がありますが、機関は低価格での購入が可能です。
これがその利点です。私はチームと一緒に作業することを希望しますが、その前提条件としてチームに参加することをお勧めします。私たちの力を合わせることでより優れた利点を活かすことができます。もしも私が後から組織に参加した場合、このような急激な株の推薦は行われなくなるかもしれません。個人の力には限界がありますが、私たちがチームであれば、組織株を最初に購入できるかもしれません。株で利益を上げることを宜しく願います。』
私『確かにそうかもしれませんね。
いくら個人で株を購入しようとしても、弾かれることばかりです。買えたと思ったら値下がりばかりで到底利益は望めません。
ただやはりまだ未熟のため、100万円以上という高額な投資は私には不安しかありません。
その事をご理解していただければ幸いです。』
アシスタント『ご状況は理解しております。
私の言葉を信じてもらえるといいです。まずは申し込み情報を記入してください。残り2日で締め切りです。逃してしまったらあなたの過失です。株式投資で利益を上げられなければ、何の意味がありますか?
急騰株を買えないとしたら、あなたの時間とお金の無駄です。わかりましたか?フォームを送る必要がありますか?最も基本的なことは、行動を起こすことです。後で私たちは機関と協力してお金を稼げます。
試す価値はあります。』
私は個人情報を送る事をためらい、返信をしばらくしませんでした。
アシスタント『私はあなたに機関の利点について既に説明しました。取引で利益を上げ続けたいのであれば、機関の取引口座がなければその利点を失います。再度あなたに誘いを出します。機会を逃すことのないように、ご理解いただけることを願っています。』
私『おっしゃる通りなのですが、やはり投資なのでリスクが怖いです。
できるだけマイペースで、余剰資金で少しずつプラスにしていけたらと考えています。
せっかくお誘いいただいて申し訳ないのですが、今の私の考えです。』
アシスタント『投資の最終目的は利益を得ることではないですか?もし買わなかったら、その機会を逸してしまうのは投資に対する不敬です。投資は簡単な操作できます。なぜ自分で購入することに不安を感じるのでしょうか?株式投資においてあなたには発言権がありません。機関の力を信じるべきです。100万円を使って試してみてもいいですよ。望ましくなければ撤回することができます。わかりましたか?』
ところどころの言葉使いの違和感を感じることがあります。
私『申し訳ありませんが、私の気持ちは変わりません。
ご理解下さい。』と伝えたのです。
つづきます