デザインとアートは
似て非なるものとお伝えしました。⇒☆
デザインは、一人では賄えないもので
チームプレーであり、団体戦よりです。
対してアートは、個人戦よりです。
ワタクシはファッションデザイナーと
ドレスセラピストをしておりますので
ドレスセラピーのレッスンの中で
「ファッションデザイナーとして
独立していくにはどうすればよいですか？」
と質問を受けたことがあります。
正直な所
ファッションデザイナーで独立される事は
おススメいたしませんね～。
デザイン業界の裏事情を知らないと
１人で独立して
仕事にしていけると思ってしまうのでしょう。
デザイナーは、デザインして
お～しまい、
ではないのです。
ブランドを持って
デザイナー兼社長としてやっていくとなれば
社長業、宣伝業、制作業、検品業、営業、
在庫管理業、販売業
など全てをみていかなければならないのです。
デザイン画を描いておしまい、
これは逆に企業内であればできるでしょう。
ただモノがあふれる昨今ですから
デザイン画だけ描けば良いデザイナーは
今や希少だと思います。
リーサーチやマーケッティングもでき
コミュニケーションも豊かでなければ
パタンナーにイメージを伝える事もできません。
なぜそのデザインが良いのか
営業サイドに売れる理由を
明確に伝えられなければ
なりません。
ファッションデザイナーは
デザインだけすれば良い
というイメージ。
これは大きな間違いです。
会社ともなれば
継続していかなければなりませんから
好きな色や好きなデザインだけに
偏ってはまずいわけです。
ディオールやシャネルといった老舗ブランドは、
そのイメージを保ちつつ
新しいデザインを入れていかなければ
なりませんから
それはそれで、
さじ加減が難しいでしょうね〜。
フランスでは、
新人デザイナーがいきなり
ブランドを立ち上げる、という事は
東京と違ってほぼないです。
（もちろん小さなブランドを立ち上げる方もいらっしゃいます）
ビッグブランドの
アシスタントデザイナーをしてから
独立するという形が通常です。
チームワークでなければ
やっていけないからです。
日本において、
一時期マンションメーカーというのが
流行りましたが
今はどんどんなくなっています。
ファッション業界は
世界規模で生産して
販売していくというのが
今や主流です。
ビッグネームのブランドも
ルイヴィトンヘネシーの傘下に
どんどん入っていってますからね。
（ダナキャランなど）
量産していく服は
世界全体で製作販売していく時代なのです。
小さなアパレル会社では
企画する人、デザインする人、
パターンをおこす人、
ソウイングする人、生産管理の人（在庫）
プレスの人、 営業の人、販売の人、経理の人、
まとめる人（社長）
最低１０人が必要です。
企画とデザインと社長を一緒に行う場合も
あります。
それでも ８人ぐらいは必要。
もっとシンプルにして
制作 営業 販売 宣伝
最低４人は必要です。
これを独立してデザイナー１人で
行うのは至難の業でしょう。
そして経済をまわしていくには
スピードが必要です。
３年かけて１つのデザインでは、
生活できません。
スピードの廻りが速いのが
ファストファッションです。
年２回の展示会であれば
年商の半分ぐらいの
売上が一回の展示会で必要。
展示会にむかって制作して
展示会が終わればお休み
ではなく
展示会の後は
逆にもっと忙しくなります。
展示会の後の発注書をまとめ
制作に入り、
納品しなければなりませんからね。
展示会やファッションショーは
通過点の一つにすぎないのです。
マラソンでいうとずっと走っていて、
給水所のような場所が
展示会といっても良いのかもしれません。
海外で展示会を行った場合
日本は関税が高いので
そこがネックとなる新人デザイナーも多いです。
海外にも会社を立ち上げる必要が出てきたり
税金、関税などの
法務的処理が必要となるのです。
貿易関係のプロフェッショナルに
依頼しなければなりません。
もしデザイナーで独立したならば
展示会やファッションショーで
成功すればするほど、
忙しくなり手がまわらなくなります。
自分で自分の首を絞めていくような状態です。
投資が先で、
納品後に支払いがやってきますから
それまで借入したり
しなければならない事もあるでしょう。
ワタクシ、ニューヨークから帰国して
一人でブランドを立ち上げたので
このデザイン裏事情は痛いほどわかります。
応援して下さる方、賛同してくださる方達に
かなり助けられました。
感謝です。
ただ、会社として継続していくには
エネルギーとして
お金を廻らせなければならないのです。
この現実をみること、
現実化していくことは
体感や体験して身に付きました。
ファッションは好き、
でもファッションデザイナーは
個人ではできないのが現実です。
現在は
オートクチュール仕立てができる
外注スタッフや
プロのプレス関係の方達と
組んでいます。
個人で独立して、
ファッションに関係する職業って
何でしょう～？！
パーソナルスタイリストです。
在庫を持たずにお仕事できる
スマートな方法です。
外見だけで判断する服選びではなく
その方の氣質をみて
服選びをする、
一歩先をいくのが
ドレスセラピーなのです。
パーソナルスタイリストとして
クライアント様の
人生も応援できるのです。
運が上がる服づくりをしておりました。
運があがる
ハッピーになる
服があったらいいなぁ～という想い、
そこも原点です。
必要は発明の母といいますが
まさに
あったらいいな、
が現実化したのがドレスセラピストです。
このセオリーを多くの方に知って頂ければ
服の着こなしを教える方も
教わる方もハッピーになれます。
生徒さんから以前
どうやったらドレスセラピストになれますか？
というご質問があり
はっと氣付きました。
ワタクシだけではなく
セオリーを知り
お伝えできる人が増えたら
もっと多くの方々がハッピーになれるのだと。
そこで
認定ドレスセラピストや
認定ドレスセラピスト講師が
生まれてきたのです。
ライフワークとしてのドレスセラピスト
これからの時代にピッタリだと
自画自賛ですが思っております。
ファッションが好きな方で
運も上げたいという方はまずは
ドレスセラピーワンデーレッスンを
受けて頂くと良いですね～
素敵な日々を
愛＆感謝と共に
池本 紫
池本紫のミッション
ファッションを通して人々に感動を伝え
喜びを分かち合うこと。