こだわりの住まいVol1 | 木の住まいづくりの雅工舎

木の住まいづくりの雅工舎

京都市南部・山城地域を中心に京都府内産材・奈良吉野産材などを使った木造注文住宅や耐震リフォーム・断熱リフォームを造る雅工舎のブログです。
新築住宅の請負から棚板一枚の取付まで、熟練の技術でお応えいたします。

住まいにこだわり、個性的なライフスタイルを模索する人々にスポットを当ててみたいと思い、新聞のスクラップからその素材を拾ってみました。

このコラムのコンセプトは、日本の木造軸組み工法が可変性に富んでいて、ライフスタイル・家族構成の変遷にも対応できる柔軟性を持ち合わせている特性を広く知ってもらうことを意図して企画しました。

 東京都内のフランス語教師のJさんは、故郷フランスの実家のような住まいを見つけようと、200件ほどの物件を見て回り、やっとたどり着いた物件を見たとき、「やった」と思ったそうです。南向きの玄関前に広がる庭。住宅密集地にぽっかり空間が開け、大きな木々が立つ庭がある一軒家に魅了されたそうです。庭は別の人の土地ですが、草むしりや枝の剪定を手伝う付き合いだそうです。
 購入したのは知久30年ほどの2階建ての和風住宅、最初からリフォームするつもりだったので気にしませんでしたが、すべての部屋に畳が敷いてありました。砂壁にもびっくりしたそうです。すぐにはリフォームに取り掛からず、最初の1年間はそのまま暮らしたそうです。畳は慣れていないので、布団を3枚重ねてフワフワにし、畳の上にダイニングテーブルを置いて食事をしていたのは、ご自身でも「アンバランス」かなぁと感じたそうです。そんな暮らしをしながら、この土地にどんな家が合うのか?アイデアをじっくり練ったそうです。
 ポイントは庭をどう生かすか?暮らしに緑を取り入れるため、木々が窓際まで迫った2階を生活の中心に据えました。
6畳一間だったのを増築し、ワンルームのリビングダイニングに。元々あった天井板は取り払って、梁を見せて広々とした空間にしました。
 床だけでなく壁も木にしたのは、後でペイントするのが簡単だからです。将来、南仏風の白壁にすることも考えているそう。
 こだわりはやはり木で統一したキッチン。祖母が南仏で開いていた食堂を小さいころから手伝っていたこともあり、知人を招いて料理をふるまうこともあるそう。赤、黄、緑のタイルで明るく彩り、料理も映えるそうです。
 窓から眺める木の枝には、ヒヨドリやメジロなどのたくさんの小鳥が集まってくるので、さえずりを聞きながらの食事は格別だとご満悦です。
(以上、全国紙朝刊より引用)

画像を添付できないのが申し訳ないのですが、想像力を働かして頂ければと思います。
木造軸組構法は万能ではありませんが、間取りの変更はわりあい容易です。ただ、補強等は必要になってきます。
木部の傷みが進行した場合でも、部分交換で対処できることもありますので、永く住み続けることは可能です。
しかしながら、古い基準で建てられた住宅の場合は、建替えたほうが費用対効果がいいことが多くなってきます。
それよりも、理想のライフスタイルを手に入れられた喜びのほうが、勝るというものだと思います。

私もいつかは、自分なりの「こだわりの住まい」を手に入れたいと密かに考えているのです。

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